概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するキャラクター。
パルデア地方のオレンジ / グレープアカデミーで家庭科教諭を務めている。
容姿と人物像
野口英世や夏目漱石を思わせるヒゲに筋肉質の体格が特徴的な強面の男性。前髪から後ろ髪にかけてカイリキーのような三本ラインで結んでいる。
一人称は「ワガハイ」で、教養ある紳士のような口調で話す。
一見すると厳格そうな雰囲気を纏った人物に思えるが、実際は物腰柔らかでとても優しい性格。
服装にも、サスペンダーで止められた腰エプロンにはプリンやリンゴ、パイルのみのアップリケが確認できたり、ピンクのストライプシャツを着こなしつつも腕捲りする豪快なファッションセンスを持った愛嬌のある人。笑顔も中々に素敵である。
生徒からはダンディーでクールというイメージで通っていて、とても慕われている様子。……が、その厳つい風貌に反し、可愛いもの好きで、かつ大の甘党かつ辛いものが苦手。特に後者に関しては生徒からのイメージを崩さないよう基本的には秘密にしており、食堂では無理して辛いメニューを頼もうとして主人公に止められたことも……。ある種おくびょうなせいかくと言える。
授業の内容はサンドウィッチやポケモンの手入れなどの回復に関する知識、制服やスマホカバーの変更といった家庭科らしいものもあれば、サバイバル知識まで取り扱っている。
一応、家庭科とは暮らしに関する知識を養う科目であるので、ポケモンが当たり前にいる世界観である以上は図鑑収集やリーグ制覇でひとり旅をしながら、時として極限下で生き延びる術を学ぶ為にサバイバル知識を取り扱っていてもおかしくはない…かも?
彼のいる家庭科室は生徒の談笑のために開放されている他、キハダ先生の絆ストーリーでは、サンドウィッチ作りの特訓をするキハダ先生と、それを見守りアドバイスをおくるサワロ先生を見ることができる。
尚、家庭科をキチンと受けて親交を深めると、ひでん:あまスパイスをとってきてくれないかと頼まれる。
これが結構な曲者で、星5以上のレイドバトルかつ特定のポケモンを倒した時のみ一定確率で手に入るという代物(救済措置としてか、後にDLC「ゼロの秘宝」にて全種類のスパイスの確定入手イベントがいくつか追加された)。
サワロ先生が好きな方、シナリオ完全攻略を目指したい方は頑張って探してみては。
なお、クリアすると、ピクニックで使えるヤドンコップを貰える。また、このイベントの最後で、実は甘党であることが主人公以外の別の生徒にもバレてしまうことになるが、その生徒に「ギャップがあって良い」と言われたことから、今後は自分の好みを生徒たちに隠さずに過ごしていくことを決めた模様。
パティスリー「ムクロジ」に通い詰めているらしく、「藍の円盤」ではカエデから「常連さん」と呼ばれ、パティシエとしてスカウトされている。また、ハイダイとの会話では学生時代にレスリングをしていたと語る(このことから、ビワとタナカが創設したプロレスサークルの顧問は彼なのではないか?という推測の声もある)。
また、ミモザからはサワちゃん先生と呼ばれていることが判明し、一緒にスイーツ巡りをしていたことが言及される。
ただし、甘党であることを隠していた時は変装していたこともミモザから言及されており、体格でバレていたことも暴露される。
また、番外編にてペパーとの特殊会話が追加されたが、アカデミーの授業の内容を覚えているかどうかで彼らの会話の印象が変わるので、もしこの二人の特殊会話を見るなら、一度アカデミーに戻って家庭科の授業を思い出すのもいいかもしれない。
使用ポケモン
二つ名は「強面アットホーム」。
2回目以降の学校最強大会にランダムで参戦。
使用するポケモンはファンシーかつ乙女チック、そして全員♀なのが特筆事項。
今作は基本性別が分散していること(性別不明込み)が多い為、ある意味旧作に近い性別統一となっている。
ヌメルゴン(エスカルゴ)やビークイン(蜂蜜)のように食べ物に関連するポケモンや、ママンボウのような名前が家庭を連想させるポケモン、ブリムオンのように家事を連想させるポケモンが見受けられ、まさに家庭科教師らしい人選である(先述したビークインも蜂の巣をモチーフとしているので衣食住の「住」の要素も兼ねていると言えよう)。
切り札であるブリムオンをテラスタルさせる際の決め台詞は「かわいく キメるぞ ブリムオン テラスタルなさい」である。可愛いものが好きな彼らしい言い回しと言えよう。
また、バトル開始時に、こちらにボウアンドスクレープという西洋式のお辞儀をしつつまるで手品のような仕草でどこからかボールを取り出すという中々に洒落た仕草を見せてくれる。
藍の円盤 クリア後
- パチリス Lv80
- ヌメルゴン Lv80
- ママンボウ Lv80
- マホイップ Lv80
- ビークイン Lv80
- ブリムオン Lv81(テラスタル:フェアリー)
ユキメノコがマホイップに変更されたが、マホイップはちゃんと♀も存在する事もあり、パーティの傾向自体は変わっていない。
可愛いものや甘いものが大好きなサワロ先生にはピッタリなポケモンと言える。
余談
- 名前の由来はサボテンの一種であるベンケイチュウ(英語で"サワロ"あるいはサグアロともいう)。日本有数の怪力自慢の名を受け継ぐ巨大サボテンはまさしく、がっしりとした体格の彼に相応しいネーミングと言えよう。
- 筋骨逞しい武闘派を思わせる男性でありながら、担当教科が家庭科・可愛いもの好き・大の甘党という見た目と内面の落差の激しいキャラである(というか、本作は彼に限らず見た目と内面のギャップが激しいキャラが全体的に多い傾向にある)。もっとも、ストーリー内でも語られるように、それが彼の持つ最大の魅力でもあるわけだが。
- アカデミーの9人の教師の中で、通信を一切使わずに絆を芽生えさせるのにゲームクリアが必須な先生の一人("絆イベント"ではないが、イベントを完了させるのに通信が絶対に必須なのはポケモン図鑑の鑑定役を担うジニア先生がいる)。他人の貼ったレイドに参加する分にはクリア前でも可能だが、スパイスはポケモンに持たせて交換することも出来ないため、自発にはクリアが必要。先述のように「碧の仮面」で入手出来るとはいえ、ダウンロードは必要となる。いずれにせよ、ネット環境と知識、ある程度の育成環境が必要。サワロ先生だけ攻略しないまま引退というプレイヤーも少なくないだろう…ダンディーな男性にアプローチするにはこちらもある程度大人でなければならないのかもしれない。
- 現在は「碧の仮面」が最初から備わっているソフトの発売が決定したため、高難易度レイドのソロ攻略に自信がなく、通信も出来ないという場合で、サワロ先生のイベントを視野に入れた上でこれから本作をプレイする方にはこちらを推奨したい。
- 近代の男性を思わせるやや古風な顔立ちや、そのガタイの良さから、一部のプレイヤーからはヒスイ地方のモデルとなった島で金塊の争奪戦をする某漫画の登場人物っぽいと言われることもある。
関連イラスト
関連タグ
ガルーラ:厳つい外見に反して、子供好きで母性溢れるサワロと共通点の多いポケモン。現時点ではSVに登場しない。
マホイップ:♀しか存在せず、クリームをモチーフとした可愛い見た目のポケモンで彼にマッチしたポケモン。発売当初は登場しなかったが、藍の円盤で登場し、手持ち入りも果たした。
ビート(トレーナー):ピンクかつ前作の登場人物。切り札が同じくブリムオン。
サイトウ:ビート同様前作に登場するジムリーダー。大のスイーツマニアだが、周囲からストイックなイメージを崩さないようにそれを隠している点が共通する。
マードック(アニポケ):リコとロイの旅シリーズの登場人物。筋肉質で厳つい外見に反して料理上手で家庭的な面が共通する。可愛いポケモンをパートナーにしている点も同じ。
ポケモン以外
パラガス:ヒゲや目つきが激似している。
アレックス・ルイ・アームストロング:鋼の錬金術師の登場人物。特徴的な前髪と口ひげをしている、筋骨隆々な体格、一人称が「ワガハイ」(アームストロング少佐は「我が輩」)、物腰が柔らかく紳士然とした性格、見た目に反して器用な点など、共通項が多い。