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「…逃げろというのか…我輩にまた戦場から逃げろと言うのか!!!そんなマネ出来る訳がなかろうが!!」


「ふっふ…若い者が闘っておるのに我ら大人が寝ている訳にはいきますまい」


概要編集

CV:内海賢二(旧鋼・FA)/斉藤次郎(ハガレンモバイル)

演:山本耕史(実写映画版)


アメストリス軍中央司令部に在籍する軍人。年齢は35歳。身長220㎝。階級は少佐

同時にエドワード・エルリックロイ・マスタング大佐と同じく国家錬金術師資格を持つ。二つ名は「豪腕」。初登場時はマース・ヒューズ中佐の部下だったが、後に大総統護衛を務める。また、直属の部下としてマリア・ロス少尉とデニー・ブロッシュ軍曹がいる。


アメストリス屈指の名門であり、長年将校を数多く輩出してきた「アームストロング家」の生まれで、一家に代々伝わる「芸術的錬金術」をはじめ、様々な技能を修めた文武両道の人物。軍部内でエルリック兄弟の成り行きを認知する理解者の一人であり、様々な局面で彼らに協力する。


名前の由来はイギリスで開発され、日本の江戸幕末でも使われていたとされるアームストロング砲とアメリカのミュージシャンであるルイ・アームストロングから。


人物像編集

容姿編集

スキンヘッドにカールのかかった前髪が一房だけ垂れた独創的な髪型と、同じく毛先がカールした口ひげが特徴。髪色はいずれも金。目元は彫りが深く眉毛がない。下睫毛がやや長め。顎は太く、割れている


作中でも(純粋な人間の中では)一二を争う筋骨隆々とした巨体の持ち主であり、あまりに巨大であるためコマによってはデカすぎて見切れていることもしばしば。本人もその恵まれた体躯に関しては強い自信を持っているようで、何かにつけて服を脱ぎ捨て、その鍛え抜いた肉体美を見せつけんばかりに披露している。また、兄弟の師であるイズミ・カーティスの夫シグ・カーティスとは、とある経緯でお互いに筋肉を見せ合い、筋肉による友情を結んだ。

(尚、当作品に彼のようなムッキムキのオッサンがよく登場するのは、作者・荒川弘趣味なんだとか)


性格編集

上述のような厳つい外見とは裏腹に、情に厚く涙もろく、軍人としては優しすぎる性格。世話好きでおおらかでもあり、作中ではエルリック兄弟をはじめ仲間のために率先して助力したり機転を利かせるなど、かなりのお人好しでもある。エルリック兄弟の境遇にも酷く心痛しており、ときには熱い抱擁で慰めようとするが逆にダメージを与えてしまっている


軍人として国家に対する忠誠と誇りを抱いているものの、その非情になりきれない性格ゆえ、ときには他者から軍人として不向きであるという旨の言葉を投げかけられることもある。かつてのイシュヴァール人殲滅戦では、女子供老人など無抵抗な民まで粛清される惨状に戦意喪失し戦線から外されるなど不名誉な扱いを受けてしまったこともある。また、大総統キング・ブラッドレイを含む上層部の腐敗についても、マスタングたちに真実を告げられるまで全く疑いようもなかったことなど、純真すぎる面もみられる。一方で、旅先で出会ったマルコーのことを黙認したり、一時国外に出かけるために非合法な入国手続きをしたりと、意外にしたたかなところもある(もっとも、これらの行為も彼の情に厚い性格の一部と捉えることもできるが)。


一人称は「我が輩」で、名家の嫡子たる威厳ある口調を用いるが、礼節を重んじ、上官や目上の人物(両親や姉、年上の人物)、その他施しを受けた他人などに敬意を持って接することができる紳士でもある。また自身と相まみえた敵に対しても、その戦闘能力を純粋に評価したり、ときには身を引くように促す場面もあった。


能力編集

いわゆる脳筋ではなく、意外にも器用である。


戦闘においては、その外見や「豪腕」の二つ名に違わず強靭な腕力を駆使したパワフルな体術を得意とする。基本は鋭いパンチと軽やかなフットワークを合わせたボクシングスタイルだが、ときには脚技や投技にも転じられる臨機応変な実戦式の戦法であり、加えて両手に装着した錬成陣付きのガントレットにより錬金術を使用する。対象を拳で殴ることで錬成が発動し、特に鉱物を形状変化させる錬成を得意としている。矢や弾丸のように尖った石や巨大な壁などシンプルなものから、ポージングをキメた自身の彫像など妙に洗練されたデザインなど、そのバリエーションも何気にバラエティーに富んでいる。


肉弾戦闘の腕前においては全登場人物の中でも上位クラスであり、単純な筋力ではホムンクルスであるスロウスと腕比べをして耐えてみせたことから相当なものを持っていることがうかがえる。


また、上述の錬金術を含め、事あるごとに「我がアームストロング家に代々伝わりし○○術」という伝家の所作術を披露しており、「似顔絵術」や「読唇術」「尾行術」など戦闘以外にも多くの技能や知識を有している。作中では、これらの「○○術」が登場する場面は、ギャグ風味に描かれている事が多いが、「似顔絵術」はかなり上手く、「読唇術」は成功しており、「尾行術」はエドにも気づかれない等、伊達ではない結果を出している。


家族編集

現アームストロング家当主フィリップ・ガルガントス・アームストロングの五人姉弟の第四子であり唯一の男児(長男)。


長子であり長女のオリヴィエ・ミラ・アームストロングは同じくアメストリス軍(北方司令部)に所属しており、階級は少将。少佐とは対照的に好戦的で苛烈な性格であり、少佐も彼女のことは苦手としている。本来、少佐がアームストロング家の次期当主となる予定であったが、「約束の日」に先駆けたブリッグズ軍の一大作戦のため、大規模な姉弟喧嘩の末に彼女に当主の座を奪われてしまった。


末の妹キャスリン・エル・アームストロングは兄である少佐を非常に慕っており、兄のような逞しい男性がタイプであるとのこと。


なお、前述の二人は外見だけは突然変異を起こしたかのような美女で、次女と三女はアレックスそっくりの厳つい外見をしている。

(しかし本人曰く、下マツゲが似ているとのこと。また、共通して一族全員カール掛かった触角が付いている)

ちなみに次女はアム江、三女はストロング子という名前で、二人とも結婚している。09年版アニメでは、ヨキがアームストロング家の屋敷に泥棒に入った時の回想シーンで登場した。


余談だが、アニメにおける父・フィリップの声は少佐と同じ内海賢二、母・アームストロング夫人はエド役の朴璐美、末妹・キャスリンの声はアル役の釘宮理恵がそれぞれ担当している。


旧鋼では編集

原作があまり進んでいなかったため、バトルシーンはさほど描かれずエド達の理解者というポジションに留まっている。肉体美強調シーンも描かれたりと性格などには特に変更点がなくそのコミカルなキャラクター性は終始殺伐とした本作の雰囲気の中での清涼剤。ただし、ヒューズの後任として上官となったアニメオリジナルキャラクターのフランク・アーチャーの部下になってからはエルリック兄弟に対しても冷徹にならざるを得なくなる。


原作同様イシュヴァール殲滅戦に参加しているが、優し過ぎる性格故に出世の道を閉ざされた原作と異なり他の武闘派軍人と遜色ない戦果を挙げていた。


劇場版では既に軍を退役しており、リオールを始めとした東部の復興に協力している。


関連タグ編集

鋼の錬金術師

アメストリス軍 国家錬金術師 軍人 少佐

おっさん 筋肉 

オリヴィエ・ミラ・アームストロング(姉)

キャスリン・エル・アームストロング(妹)


轟先生(轟剛):同作者の漫画『銀の匙』の登場人物。外見が(アニメ版では声も)アームストロング少佐に酷似している。

ダッドリー:ストリートファイター3のキャラクター。作者がエドモンド荒川の名前で描いていた4コママンガのダッドリーがこのキャラの原型と言われる。

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