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ビークイン

びーくいん

ビークインとは、『ポケットモンスターシリーズ』に登場するキャラクター(モンスター)の一種。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0416
シンオウ図鑑No.054
イッシュ図鑑No.143
セントラルカロス図鑑No.077
ガラル図鑑No.117
ヒスイ図鑑No.071
パルデア図鑑No.039
英語名Beequen
ぶんるいむし/ひこう
タイプはちのすポケモン
たかさ1.2m
おもさ38.5kg
せいべつ100%♀
とくせいプレッシャー / きんちょうかん隠れ特性
タマゴグループむし

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語ビークインqueen bee(英語:女王蜂)
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語Vespiquenvespid(英語:スズメバチ)+queen(英語:女王)
ドイツ語HonweiselHonig(蜂蜜)+Weisel(女王蜂)
フランス語Apireineapis(ラテン語:ミツバチ)+reine(女王)
韓国語비퀸日本語名の音写
中国語蜂女王蜂+女王

進化編集

ミツハニービークイン(Lv.21、♀のみ

ビークイン


概要編集

ミツハニーの♀のみ進化する。その名の通り女王蜂の姿をしたポケモン(巣の形からアシナガバチに近い)。

名前の由来もそのものずばり「queen bee(女王蜂)」。


三つ子であったミツハニーが進化して一体化した。進化して頭数が増えるポケモンは意外と多いが、逆に減るポケモンは珍しい。なお、元となったミツハニーの意識はどうなったのかは不明。


ドレスのような下半身は蜂の巣の形となっており、そこに子供達が住んでいる。ミツハニーに子供達の餌となるミツを集めさせる。

ビークインが危機的状況に陥った際、子供達は巣穴より飛び出し、命懸けで相手を撃退する。

様々なフェロモンを出して子供達を自在に操り、敵への攻撃・自身の防御・回復を行わせる。

フェロモンを多く出すビークインほど、多数のミツハニーを従えられる模様。

なお、1つの群れにビークインは1匹だけであるという。

群によって蜜の味が異なるようで、『LEGENDSアルセウス』の図鑑によれば、『配下らに命じ 巣を 築かせる。』と解説されており、体の巣とは別に巣を作る場合もあるようだ。実際にアニメDP編第32話「琥珀の城のビークイン!」では琥珀の城という巨大な蜂の巣に住んでいた。

同図鑑では上記の解説に続き、『巣に 忍び込みし 不届き者は 討ち取り 自身の糧とする。』と解説されている。

同作で手に入る蜜が詰まった蜂の巣「きらきらミツ」もミツハニーが集めたものだと思われる。また、ヨロイ島周辺にあるハニカーム島の地下に住むダイマックスビークインの作る「ダイミツ」はウーラオスの好物であり、ダイスープの味を彼ら好みに調整してキョダイマックスさせられる。


「子供達」という存在が地味に謎めいている。

図鑑説明の記述を見るに、ビークイン自身の子供とミツハニーは別物扱いな可能性が高い(第4世代のモーションで見られる子供達の造形もミツハニーとは異なる)。ところがビークインを親として作ったタマゴからは当然ながらミツハニーしか生まれない。

もっとも、ポケモン界には他にも似たような事例が存在するが。

この『子供達』もビークインの一部(いわゆる生きたファンネル)であると考えればミツハニーの存在に矛盾が生じることはなくなる(あるいは子供達のうち、3匹の個体が結合した状態で生まれて来たものをミツハニーと解釈することもできる)。


蜂らしく「どくばり」、「ミサイルばり」、「ヘドロばくだん」、「クロスポイズン」、「ベノムショック」といった針や毒に関する技も習得可能。


厳選が面倒なポケモンとして良く名前が挙がる。

メスしか進化しない上にミツハニーの性別比率は♂:87.5%/♀:12.5%と酷い偏りがあるのが原因。

初登場の『ダイヤモンド・パール』では野生のビークインが出現せず、ミツハニーも「あまいかおりのするき」限定であったため入手自体も手間が掛かる部類であった。

ソード・シールド』でシンボルアイコンで♀のミツハニーを見つけ出すことが容易となった他、ようやく野生のビークインが手軽に捕まえられるようになったが、ミツハニーの性別偏重は相変わらずの廃人泣かせといえる(メロメロボディ持ちの♂を先頭にすると目に見えて♀の出現率が上がるのでお勧め)。


ゲームでの性能編集

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
70801028010240474

防御・特防が高く鈍足という、虫/飛行タイプとしては珍しいステータス配分をしている。


高耐久と特性「プレッシャー」で持久戦に向いている……が、タイプに大きな問題を抱えている。

虫/飛行は全タイプで見ても特に耐性が悲惨な複合で、いわタイプに4倍弱点を抱える他、ほのおでんきなどメジャーどころの弱点も多い。

攻撃面ははがねタイプへの対抗手段に乏しく、これで岩複合の相手となると絶望的。


しかしタイプ以外は個性の塊でもある。

中でも最大の特徴は3つもの優秀な専用技を有するという点であろう。

威力90のむしタイプの物理攻撃で、急所に当たりやすい。

コスモパワー」同様、防御・特防を1段階上げる。

じこさいせい」同様、自分の体力の半分の値のみ回復する。第8世代では削除され、BDSPでも復活はならず。


他にも「みちづれ」などの虫タイプとしては珍しい技を結構覚える。

岩タイプの「パワージェム」を覚えるのも特徴。対炎・飛行タイプのサブウェポンとして使える。


隠れ特性は「きんちょうかん」。

きのみを封殺するのでダブルバトルでなら有効活用できるであろうか。

ただダブルでは「いわなだれ」「ねっぷう」など全体攻撃に弱いのが最大の弱点。


ちなみに「プレッシャー」も「きんちょうかん」も、威厳ある女王をイメージした特性と思われる。

いつか「じょおうのいげん」が追加される日が来る……かもしれない。


総じてキャラ被りが著しい同複合の中では稀有な特徴を多く備えているのであるが、やはり虫/飛行というタイプが足を引っ張ってしまっている様子。


同タイプが数多く不参戦となった第8世代にも続投したが、上述の通り「かいふくしれい」が削除されてしまった上にはねやすめ」まで没収され、回復技が「ねむる」だけになるという憂き目に遭う。

これによりただでさえ不安定だった耐久型は致命的な弱体化を受けた他、おいかぜ」や「がむしゃら」までもが没収されたことでサポート型も大きな打撃を食らった。

多くの耐久型ポケモンから没収された「どくどく」とむしポケモンでは珍しい「みちづれ」はどうにか守りきったが、いずれにせよかつてない苦境に立たされていると言える。


なおソード・シールドでは性能面で酷い仕打ちを受けたビークインであるが、同作追加DLC『鎧の孤島』においては思わぬところでクローズアップされた。

というのも、ダクマ及びウーラオスの好物である「ダイミツ」をドロップするのがダイマックスしたビークインのみなのである。つまり、ウーラオスをキョダイマックスさせたい場合はヨロイ島に生息するビークインとのレイドバトルが必須となっている。

また、シナリオ中のイベントでレイドバトルする個体はレベル80という中々の強敵であり、所詮はビークインだとナメてかかると痛い目に合う。そしてタイミング的に「レベル70前後のウーラオス単騎状態でいきなりダイマックスビークインの目の前に放り込まれる」という状況が十分起こり得る。まごまごしてるうちに容赦なきダイジェットに吹き飛ばされたクマさんも少なくないであろう…。


後のダイパリメイクでは「はねやすめ」を再習得して耐久型が復活(「かいふくしれい」は完全消滅したが)。

作中ではウルガモスが不参戦でリザードンが環境の一線から退いたため、他ポケモンの岩技の搭載率が減った事で相対的に生き残りやすくなっている。


LEGENDSアルセウス』のメイン任務「神話の探究者」ではがんせきプレートを持ったオヤブンビークインが出現。

彼女を倒すか捕獲することでがんせきプレートが手に入る。恐らくは黒曜の原野が黒曜石に由来することと、ビークインがパワージェムを覚えるが故の人選だと思われるが、ならばたまむしプレートをくれるバサギリと立場を逆転させれば良かったのでは?と突っ込むのは多分、野暮なのであろう。


ゲーム中での性能はというと習得技にぎんいろのかぜつばめがえしあやしいかぜが復帰した他、覚える技は本編と比べて特殊に寄っている。

剣盾でアイデンティティの1つであったかいふくしれいを奪われた彼女だが、本作では「しれい」系技を覚えないというアイデンティティそのものを奪われてしまう憂き目に遭う。代替手段のはねやすめすらないので自己回復したいならば、デバフ付ねむるを使う他ない。

こうげきしれいの代わりにシザークロスが残存したが、威力の高いむしのさざめきを採用する方が良いであろう。


SVではやはり「はねやすめ」が復活。さらに、テラスタルの登場によって元々の劣悪な耐性を変更できるようになった。

それより大きいのは「まきびし」と「ちょうはつ」獲得であろう。これによって、起点作り型として最低限運用できるようになった。「じしん」ワンウエポンの起点作りカバルドンに対しては「ちょうはつ」で良い仕事をしてくれるかもしれない。


使用トレーナー編集

ゲーム版

 

アニメ版

  • リョウ(DP編)

 

漫画版

  • 顎髭のスキンヘッズ(ポケスペ
  • リョウ(ポケスペ)

番外作品編集

ポケモンGO編集

2019年2月1日に実装。進化前ミツハニーがレアで、当然♀しか進化できず、入手は困難を極める。

肝心のスペックはというと、原作通り耐久が高いが火力が今一つなのでCPは低め。

ただ耐久が高いのでトレーナーバトルでは活躍が見込めであろうか。

発生が早い「むしくい」に少ないチャージで発動可能な「シザークロス」、ひこう・ほのお対策「パワージェム」辺りを揃えられればそれなりに活躍できるであろう。


ポケモンマスターズ編集

リョウ&ビークイン編集

2022年5月9日に実装された、むしタイプのサポート。

選ばれた理由は十中八九本編におけるむしタイプエキスパートである彼のエースがむしタイプではないためと思われる(まぁ、そのエースもなんらかで実装されるであろう)。

こうげきしれい急所に当たりやすい
かいふくしれい自分のHPを最大HPの約50%回復する
ぼうぎょしれい自分の防御と特防を1段階あげる
かっこいいでしょ!味方全員の攻撃を2段階+急所率を1段階あげる。自分を回復付帯状態にする

バディーズ技

パーフェクトな虫のこうげきしれい
★6EXアップ後、初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる

パッシブスキル

P変化技使用時能力アップ全体化9
ポケモンの変化技で自分の能力だけをあげるときに能力をあげる対象が味方全員になる
回復技後HP中回復G1
効果タグに回復を持つ技をつかったときに味方全員のHPを最大HPの約20%回復する
技後技ゲージ増加4
技が成功したときに50%の確率で自分のわざゲージを1増やす

バトル&ゲット!ポケモンタイピングDS編集

本作にあるコース1つ「ビークインのしろ」の最深部で待ち構えているポケモンとして登場。

このステージでは1回タイプミスをしてしまうと、直前にいたポケモンからは逃げられ、代わりに5匹のスピアーが襲い掛かって来るという特徴がある。

因みにスピアー自体は単体でも登場するため、わざと打ち間違える必要はない。



アニメ版編集

アニポケサトシの旅シリーズ編集

  • DP32話
    • ハクタイの森の奥の滝の洞窟深くにある「琥珀の城」の女王。ミツハニー達に集めさせたミツ(主にザロクのみ)より「恐ろしくあまいミツ」を作る。
    • テリトリーである洞窟に侵入したロケット団が洞窟に穴を掘っているのを察知し、ミツハニー達に指令して排除させようとする。その後サトシ達がビークインのいる琥珀の城へ辿り着き、モミがビークインにミツを分けてほしいと願い出る。そこへまたロケット団が現れて城へヒビを与えた上、ミツをありったけ盗もうとしたため激怒したビークインは「パワージェム」でロケット団を吹っ飛ばした。その際城を守ろうと奮闘したサトシ達の姿が主のビークインへ伝わり、「恐ろしくあまいミツ」を分けてくれた。

 

  • リョウのビークイン
    • DP99話で登場。リョウのポケモンの中ではスピードが速い方。街での公開練習でターゲットの円盤を素早く切り裂いた。ロケット団に捕まった際はピカチュウ達と一緒に吸引機を攻撃して脱出。駆け付けたリョウの指示でロケット団を攻撃した。

  • XY4話
    • セレナが人と間違えて放しかけたためにお互いに驚き、セレナに襲い掛かるがフォッコの攻撃で撃退された。

アニポケ・リコとロイの旅シリーズ編集

  • 14話
    • 野生で登場。ロイホゲータがロイがカイデンを観察している隙にうっかり縄張りへ入ってしまったことでロイとカイデンもろとも追い掛けるが、ロイとホゲータが川に落ちたために諦めて去って行った。

  • 44話
    • 野生で登場。上述のことがあったためにホゲータは驚いていたが、人に馴れていない比較的大人しい個体であったからか、こちらも驚く程度で襲っては来なかった。


余談編集

ちなみにミツバチの天敵はスズメバチであるが、タイプ相性や耐久力の関係でスピアーはビークインに勝てない(とはいえ、覚えられる技のタイプの数ではスピアーが上)。

よってミツハニー共々下僕にされているイラストが多々ある。

公式も思うところがあるのか、上述した『ポケモンタイピングDS』ではビークインを守る見張りとして5匹セットのスピアーが登場している。

攻撃指令

……しかし、そのスピアーも第六世代で遂にメガシンカを得て大出世した。

彼女も後々の可能性に期待しよう。


関連イラスト編集

ビークイン(Vespiquen)No.416 ビークイン

リョウ&ビークイン🐝🐝🐝


関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン DPt BDSP

ポケモン一覧 むしタイプ ひこうタイプ

虫ポケモン


0415.ミツハニー0416.ビークイン→0417.パチリス


同複合タイプ編集


関連ポケモン等編集





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