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概要

ミツバチ(蜜蜂みつばち)とは、ハチ目ミツバチ科ミツバチ属の昆虫
ニホンミツバチやセイヨウミツバチといった種類がある。(前者は後述の理由によりかなり臆病なのと、巣捨てに躊躇がないこと、更に後者は作る蜜の量が多い事から、養蜂には後者がよく用いられる)
社会性昆虫であり、から花粉を採集して蜜蝋で作ったハニカム構造のへ持ち帰り、備蓄する。巣に蓄えられた蜜が蜂蜜である。
また、虫媒花にとっては受粉を助けてくれる有力な昆虫(益虫)である。

羽化してすぐの働き蜂の仕事は巣の掃除で、幼虫や女王蜂の世話、巣の拡張や備蓄食料の管理とキャリアを積み、最終的には門番や採餌係となる。このため、野外で見かけるのはベテランの働き蜂である。

女王蜂は働き蜂の2倍ほどの大きさで、1日1000個以上の卵を産み続ける。体内に備蓄した精子を用い、受精卵と未受精卵を自由に産み分けることができる。受精卵からは雌が生まれ、未受精卵からは産雄単為生殖で雄が生まれる。
働き蜂は、次期女王蜂候補たちに咽頭腺から分泌するローヤルゼリーだけを与え、働き蜂候補には最初の3日しか与えず花粉で育てる。つまり、生まれた後の食生活で生殖能力の有無が決定するのである。

働き蜂の毒針は一回刺すと内臓が全部抜けて死ぬ。「蜂の一刺し」とはこのことである。それにより、毒腺ごと相手に針が突き刺さる結果となる。刺された場合は引き抜こうとせず、横から指で弾き飛ばすことが推奨される。
女王蜂と女王蜂候補の毒針は何回でも刺せる。繁殖期をむかえると成虫になった女王蜂候補たちは毒針を使って殺し合い、生き残った1匹が巣を継承し、元からの女王蜂は一部の働き蜂を連れて出て行き、新天地を目指す。これを分蜂(分封・ぶんぽう)という。
この群れが塊になって木や軒先などでぶらさがったりしてる事があるが、いわゆる新天地への旅の途中での休息をとっている状態であり、蜂が一箇所に群がっている様子は一見怖いがこちらから攻撃等をしない限りは基本おとなしいタイプの蜂なので、ほっといたら数時間でまた旅に出る。どうしても気になる場合は養蜂家に相談すると大抵捕獲してくれる。

ミツバチの習性としては条件が整った場所の木の洞や箱状のものの中(養蜂で巣箱が使われるのはこの習性を利用している)や人家の屋根裏や縁下にも営巣する。また、墓の納骨堂の中にも営巣する事がある。

新女王は雄蜂の群れと共に屋外へ出て交尾し、雄蜂は射精すると死に、死骸は女王蜂にぶら下がっているが、やがて交尾器がちぎれて落ちる。女王蜂は体内の交尾器を捨てては次の交尾を続け、一生使う分の精子を備蓄する。
交尾にあぶれた雄蜂は、その後も巣でニート暮らしを続けるが、繁殖期が終わると追い出され野垂れ死にする。

ミツバチを家畜化し、蜂蜜ローヤルゼリー蜜蝋を採るため、または作物受粉をさせるための「養蜂」が行われる。蜂が採蜜したの種類により蜂蜜の味は変わる。

素材 ミツバチ



近年、女王バチと幼虫・花粉・ハチミツだけを残して働きバチたちが神隠しにでもあったかのように突然いなくなる蜂群崩壊症候群という現象がみられるようになった。
原因は農薬だとも病原菌だとも、電磁波とも移動養蜂ともいわれているが、直接の原因は未だわかっていない。

前述の通り、蜜が多く、巣捨てをしづらいセイヨウミツバチが養蜂としては主に飼育されるが、この手の話につき物なのが、脱走虫の野生化や繁殖による外来侵略である。
セイヨウミツバチは繁殖力がニホンミツバチより高いためさぞ各地で生息圏を広げ猛威を奮う筈なのだが、そんな話は殆どない。
たしかに一部地域ではセイヨウミツバチが生息圏を拡げているが、ニホンミツバチを駆逐するほどかと言われると首を傾げざるを得ない。

その一因として、ミツバチにとっての天敵にスズメバチがいる。十数匹のスズメバチがミツバチの巣を荒らして働きバチから女王バチに至る蜂を虐殺して幼虫とせっせと貯めた蜜を根こそぎ奪って全滅に追いやる為、蜂達はおろか、養蜂家にとっても頭が痛い問題となる。

だが、日本在来のミツバチであるニホンミツバチはその撃退法を持っている。
その名も熱殺蜂球といい、スズメバチの襲撃を受けると400〜500匹で一斉に取り囲んで纏わり付き、球状に包んで発熱しスズメバチを蒸し殺してしまう
近年の研究によればこの技を使ったミツバチは寿命を削ってしまうらしく、正に命懸けの戦術である。
一応セイヨウミツバチも対抗手段として体で気道を塞いで殺す「窒息スクラム」という技を持ってはいるものの海外のスズメバチは日本のスズメバチと比べ小さいため、塞ぎきれず逃してしまうことが多い。
通常のスズメバチですらそうなのに更にデカいオオスズメバチまで居るのだから余計に逃してしまう可能性が増える。

前述の通り、ニホンミツバチは臆病で、すぐに巣を捨ててしまうのだが、これはいくら刺しても逃げない外敵や、スズメバチを逃してしまった時などに持ち出せるだけの蜜や餌、幼虫を持ち出しての逃亡であるため、一種の損切りであり、そうすることでスズメバチの襲撃による全滅を防いでいる(ただし、これが養蜂がやり辛い要因にもなってしまっている)
一方、セイヨウミツバチは籠城しての徹底抗戦を挑んでしまうため、斥候すら逃してしまうセイヨウミツバチがスズメバチの本隊に敵うわけもなく全滅させられてしまう。

更にハチの寄生虫に「ミツバチヘギイタダニ」という吸血ダニがおり、寄生されるとバロア病という病気が感染し、幼虫は死滅、成虫は羽が縮んで飛べなくなってしまう、そして原産地は他ならぬ日本などの東アジア。
ずっとこのダニと戦い続けていたニホンミツバチにはあまり効果がない一方で、抵抗性を持たないセイヨウミツバチは重症化してしまう。

これらが原因でセイヨウミツバチはニホンミツバチよりも繁殖力の高い外来種であるにも関わらず勢力を伸ばせていないのである。
繁殖力によるゴリ押しでなんとか全滅を防いでいるだけで、セイヨウミツバチが野生化するには日本の昆虫界はあまりにも過酷であったのだろう。

ミツバチを扱った作品

小説

1912年、ドイツワルデマル・ボンゼルスが発表した児童文学で、絵本などでも親しまれているが、現在は著作権切れとなっている。
日本では1975年にアニメ化され、1982年には「新みつばちマーヤの冒険」も制作された。(新は生態系の描写などはメインではない)海外でも評価が高く2000年代にはベルギー、ドイツ・オーストリアでリメイクされた。

文化人類学者でもある小説家上橋菜穂子が発表したファンタジー小説。物語序盤で主人公エリンは様々な不幸におそわれるが、蜂飼いのジョウンに助けられ、仕事を手伝う中でミツバチを通し生き物についてを学んでいく。後にNHKで「獣の奏者エリン」としてアニメ化された。

アニメ

家族と生き別れになった幼いミツバチの旅を描いた物語。
タツノコプロ制作。1970年放映開始。続編、リメイク版も制作された。
吉田辰夫によるコミック版が1971年に小学館漫画賞受賞。
からいきなり成虫が生まれることに突っ込んではいけない。

  • 「ビー・ムービー(Bee Movie)」
ドリームワークスが2007年に公開した映画。
作中坂田銀時志村新八が蜂の大群に出くわし、と間違えて死んだふりをするというシーンがある。蜂は水平方向への機動力こそ他の追随を許さないが、実は垂直方向への機動はかなり苦手で、視界も上下には効かない為、瞬時にしゃがんだり、ある程度の段差を飛び降りたりすると追跡対象を見失ってしまう特性がある。また、蜂は熊と違い巣に危害を加える可能性のあるモノ以外は攻撃しないため、理にかなった行動といえる。

漫画

「マキバオー」の作者つの丸により週刊少年ジャンプで連載された少年漫画。ギャグがメインの作者だが本作はシリアスで3巻までしか出なかった。
ミツバチがオスとして表現されているが、ミツバチの生態描写が優れており隠れた名作ともいわれる。

音楽

日本のTVタレント・上地雄輔が「遊助」名義で歌手としてレコーディングしたマキシシングルのタイトル曲。
頓狂なリズムと珍妙な歌詞ゆえに酷評・嘲笑を集めた一方、オリコン週間2位まで上昇したことも相まり「楽曲の優劣がどうであれ、メディアのプロモーション戦略やパフォーマーの話題性によって売れてしまう」傾向を問題視して、本作を「現在のJ-POP界の歪みを示すものだ」などとする指摘もあり、論議を呼んだ。
カップリング曲はいずれもセオリーな曲調で、タイトルの「ミツバチ」とともに収録曲のいくつかがTV番組テーマ曲やCM曲としてタイアップがなされた。本作をタイトルに据えた意図は「インパクト狙い」との観測が有力とみられる。
序盤の「ワチャカナドゥ」とは本当は「ハチが飛ぶ」と言っているらしい
【公式】Sony Music - 遊助 ミツバチ(試聴可)

ゲーム

甲虫王者ムシキングにはとくしゅわざ「最後の力」および「必殺ふうじ」、アダー完結編の昆虫カード(特定のカウントにおいてグーで勝つと相手の必殺わざの攻撃力ダウン)にセイヨウミツバチが登場。
新甲虫王者ムシキングにはニホンミツバチがおたすけムシとして2015ファーストより登場。属性はグー、レアリティはN。おたすけ技はグーで勝つと追加ダメージを与える「ぶんぶんラッシュ」。

関連タグ

昆虫  蜜蜂 みつばち ハニービー
  花粉 養蜂
蜂蜜 ハニー ハニカム
Bee マルハナバチ クマバチ
ミツハニー マーヤー 
ハチドクラー ミツバチダブラー
フォッグ・マザー アピス・メリトゥス インセクト眼魔

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