概要
ベーダー一族の怪人の総称。一部資料では異星怪物とも言われている。
ヘドラー将軍が新たな作戦ごとに卵を選択し、孵卵器の中で育てられた卵を怪物製造レンジで温めることによって誕生する。
怪物の卵は地球の生物の卵のような形だが、第10話のハンバラーの卵はハンバーガーの形をしている(ハンバラーは極めて原始性が強く、一度油で揚げることによって孵化しやすくする必要があり、その際に通常の卵の形に変化した)。
怪物製造レンジに入れられずに誕生した場合は人間の姿で孵化するが、成長していく内に怪物としての本性を現し、最終的には怪物となる。
名称は「〇〇ラー」で統一され、左右非対称な体型をしている。
ベルトのバックル部分に製造番号が刻まれている。製造番号は「00」からスタートし、「登場話数-1」と設定されているが、37番だけが未登場に終わっている(第37話にてバンリキ魔王がベーダー怪物の卵を食してしまうシーンがあるが、この欠番発生との因果関係は不明。なお、劇場版のアンゴラーは製造番号ではなく、ベーダー一族の紋章が刻み込まれている)。
いずれの怪物もヘドリアン女王からの寵愛を受け、ベーダー城内での待遇も恵まれているが、サッカラーはバンリキ魔王の口車に乗って裏切り、ケンダマラーに処刑されてしまった。
巨大化
体内の細胞体を自在に組み替え、自らの肉体を巨大化させる。
逆に肉体をミクロ化させることも可能であるため、「ダイデンジンとの戦いの最中に等身大に戻る」といった攪乱戦を行う場合もある。
一覧
名前 | モチーフ | 製造番号 | CV/人間態 | 登場話 |
---|---|---|---|---|
ムササビラー | ムササビ、カッター | 00 | 飯塚昭三 | 第1話 |
シャボンラー | 不明、シャボン玉? | 01 | 〃 | 第2話 |
チカゲリラー | 不明 | 02 | 〃 | 第3話 |
ルパンカメラー | なし | 03 | 依田英助/時本武 | 第4話 |
ツタカズラー | ウツボカズラ? | 04 | 飯塚昭三 | 第5話 |
ヒゲキタコラー | 蛸? | 05 | 〃 | 第6話 |
ウミツラー | 海洋生物、釣具 | 06 | 〃 | 第7話 |
フィルムラー | 映写機 | 07 | 飯塚昭三/安藤三男 | 第8話 |
デンワラー | 電話(タバコ) | 08 | 飯塚昭三 | 第9話 |
ハンバラー | ハンバーガー | 09 | 〃 | 第10話 |
タイヤジコラー | タイヤ | 10 | 〃 | 第11話 |
バーラー | 薔薇 | 11 | 〃 | 第12話 |
アドバルラー | アドバルーン | 12 | 飯塚昭三/三谷昇 | 第13話 |
ジュクラー | 鉛筆 | 13 | 大宮悌二 | 第14話 |
パンチローラー | ローラースケート | 14 | 〃 | 第15話 |
サメラー | サメ(鯉のぼり) | 15 | 飯塚昭三 | 第16話 |
デッドボーラー | 野球ボール、グローブ | 16 | 〃 | 第17話 |
カイガラー | 貝殻 | 19 | 〃 | 第18話 |
ガマラー | 蛙 | 17 | 〃 | 第19話 |
ハチドクラー | 蜂の巣、蜂蜜 | 18 | 〃 | 第20話 |
ローソクラー | 蝋燭 | 20 | 大宮悌二 | 第21話 |
タイムラー | 時計 | 21 | 飯塚昭三 | 第22話 |
コケラー | 苔 | 22 | 〃 | 第23話 |
ハミガキラー | 虫歯、歯磨き粉 | 25 | 〃 | 第24話 |
メダマラー | 眼球 | 23 | 〃 | 第25話 |
レコーラー | 蓄音機 | 24 | 〃 | 第26話 |
キーラー | 切り株 | 26 | 〃 | 第27話 |
ナゾラー | 知恵の輪 | 27 | 〃 | 第28話 |
サビムシラー | 芋虫、繭 | 28 | 〃 | 第29話 |
チョウチンラー | 提灯 | 29 | 〃 | 第30話 |
ミミラー | 耳 | 30 | 大宮悌二 | 第31話 |
ダートラー | ダーツ | 31 | 依田英助 | 第32話 |
サキソホンラー | サックス | 32 | 〃 | 第33話 |
ビーダマラー | ビー玉(ヨーヨー) | 33 | 大宮悌二/大栗正史 | 第34話 |
ドクガラー | 蛾 | 34 | 坂井すみ江/青木純 | 第35話 |
ノラネコラー | 野良猫 | 35 | 飯塚昭三 | 第36話 |
カマキラー | 蟷螂 | 36 | 〃 | 第38話 |
アクマラー | 悪魔 | 38 | 〃 | 第39話 |
ピカリラー | ライト | 39 | 飯塚昭三/ウイリー・ドーシー | 第40話 |
ジシンラー | 断層、化石 | 40 | 飯塚昭三 | 第41話 |
ニンポーラー | 始祖鳥 | 41 | 〃 | 第42話 |
デスマスクラー | 洋装 | 42 | 坂井すみ江/彩瀬晶子 | 第43話 |
アラジンラー | ランプの魔神 | 43 | 坂井すみ江/武田美智子 | 第44話 |
オニラー | 鬼 | 44 | 飯塚昭三 | 第45話 |
トリカゴラー | 鳥籠 | 45 | 飯塚昭三(人間態も担当) | 第46話 |
ボートラー | ボート | 46 | 飯塚昭三 | 第47話 |
サッカラー | サッカーボール | 47 | 〃 | 第48話 |
ケンダマラー | けん玉 | 49 | 大宮悌二 | 〃 |
カラクリラー | からくり人形 | 48 | 飯塚昭三 | 第48・49話 |
アンゴラー | チョウチンアンコウ | なし | 〃 | 劇場版 |
※第1~6話までの個体には明確なモチーフは存在せず、野口竜氏のデザイン画を参考に名前を付けられた。第7話以降は視聴者へのわかりやすさからモチーフが設定された(ムササビラーのモチーフについては持っている武器と皮膜の筋より)。
コミカライズ版
放送当時に児童誌に掲載されたコミカライズでは作品オリジナルのベーダー怪物も登場している。
放送当時の各児童誌で連載されたコミカライズにもベーダ―怪物が登場しているが、一部作品では製造番号が「00」ではなく、「01」から始まっているため、同じベーダ―怪物でもTV本編と番号が異なる個体も見られた(例:ヒゲキタコラーがTV本編では「05」だが、コミカライズでは「06」と自ら名乗っている)。
中にはベーダー怪物が登場せず、オリジナルの怪人や怪物が登場するコミカライズ作品も存在する。
以下のリストは1980年度の『てれびくん』に掲載されたコミカライズ(作者はシュガー佐藤氏)に登場したオリジナルのベーダー怪物の一部である(「左右非対称」「バックルに番号」「○○ラーという名称」などをTV版に合わせている)。
名前 | モチーフ | 製造番号 | 登場話 | 備考 |
---|---|---|---|---|
カッパラー | 河童 | 102 | 80年5月号 | 「かっぱらい」と引っかけ、胡瓜を盗む |
ドラキラー | 吸血鬼ドラキュラ | 666 | 80年6月号 | コウモリとコウモリ傘がモチーフ |
ピラニラー | ピラニア、魚類 | 888 | 80年8月号 | ピラニアがモチーフ |
コブラー | コブラ、瘤 | 1111 | 80年11月号 | 瘤の付いたコブラの怪物 |
備考
- デザイナー・野口竜氏によれば、「不安な存在であることを表現するために左右非対称のデザインとし、『片側が生、反対側が死』をイメージしている」らしい。
- 野口竜氏のコンセプトを元に企画者104所属の久保宗雄氏、増尾隆之氏、渡部昌彦氏も上記のルールを理解した上で個性的なベーダー怪物をデザインしている。
関連タグ
地帝獣、サイコネジラー:同じく名前が「○○ラー」で統一された戦隊怪人。
巨大化獣ゴルリン、トリノイド、ギガノイド:同じくナンバリングが成されている戦隊怪人。
グロンギ、ロイミュード:ライダー怪人だが、こちらも番号繋がり。