遠い星からやって来た、僕らを助けにやって来た、凄い無敵の超兵器!
データ
全長 | 50m(戦闘機時) |
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全高 | 65m(ロボ時) |
重量 | 50000t(※後述) |
装甲材質 | デンジα鋼 |
最高速度 | マッハ15(戦闘機時),マッハ10(ロボ時) |
最大出力 | 500万hp/t |
スーツアクター | 日下秀昭 |
解説
「ファイターチェンジ・ダイデンジン!」
電子戦隊が誇る切り札。母艦デンジタイガーから発進する戦闘機デンジファイターが変形して誕生する巨大ロボで、「戦隊シリーズ初の変形ロボ」である。また、スーツアクター・日下秀昭(当時23歳)が初めて演じた戦隊ロボでもあった。
ベーダー一族の侵略を察知したデンジ星人が、総力を挙げてデンジ星で建造したが間に合わず、地球で初陣を飾った。動力源はデンジスーツにも用いられているデンジストーン。搭乗ハッチは足下にあり、そこからエレベーターでコクピットへ上がる構造になっている…その間棒立ちになっているであろうことに、ツッコんではいけない。
デンジレッドの「アクション!」の掛け声とスイッチを押すことで起動し、ベーダー怪物と死闘を繰り広げる。
デンジ星の科学の粋を集めて作られただけありスペック的にもかなり高く、特に防御は「デンジ〇〇返し」の呼称でどんな攻撃でも無効化できる能力を持つほどである。
それに加え装甲も厚く、劇中での巨大化したベーダー怪物との戦いでは、ほとんどダメージを受けている様子は見られなかった(ハチドクラーの発射した毒ガスがコックピット内にまで漏れたことはあった)。最終章での巨大ヘドラー将軍戦でも終始ヘドラー将軍を圧倒している。
バンリキモンスと戦った最終話では、モンスの超能力によって制御コンピュータを破壊され、全く太刀打ちできなかった。その上、スペアそのものがないことで窮地に追い込まれる。
しかし、デンジ犬アイシーがその身をダイデンジンのコンピュータと化すことで復活し、モンスの弱点(尻尾)を突いて見事倒すことに成功した。
中盤以降はベーダー怪物を倒した後にデンジタイガーやデンジバギー、デンジマシーンが並進するシーンで置き去りにされるシーンがほぼ毎回のように見られた。この演出は「サンバルカン」「ゴーグルファイブ」「ダイナマン」のEDへと継承される。
武器
武装が豊富だったバトルフィーバーロボに比べ、ダイデンジンの武装は以下の3種類(デンジボール、ダイデンジンブーメラン、デンジ剣)のみである。
- デンジボール
トゲのついた鎖鉄球。力任せに投げ、ベーダー怪物にぶつける。
- ダイデンジンブーメラン
全長25m・重量10tの巨大ブーメラン。投げるだけでなく、刃を持って刀のように斬りつけることもある。
- ダイデンジンパンチ
格闘時に使用する。拳を発射することも可能。
- デンジ剣
ダイデンジン最強の武器。大気中のエネルギーを刀身にこめて、円を描いた後に豪快に敵を切り裂く電子満月斬りが必殺技。
この必殺技で全ての巨大化したベーダー怪物や巨大ヘドラー将軍を葬っている、まさに最強の必殺技である。そんな必殺技を素手で受け止めたバンリキ魔王の戦闘力は恐るべきものだ...
前述したデンジ〇〇返しを使用する際にはデンジ剣からエネルギーを放出して相手の攻撃をはじき返す。
アドバルラーによって視界を封じられた際にはブラシよろしく視界を覆っていた物体を振り払っている。
その後の登場
2011年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』と『天装戦隊ゴセイジャー』の映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、デンジブルー/青梅大五郎が登場。
青梅は幼稚園で園児が父からもらったダイデンジンの超合金を持って遊んでいることを知り、「大切にしていれば、きっといいことがあるよ。」と説いた。
その後、黒十字王が変貌した黒十字城が地球を脅かそうとしたとき、人々の願いに呼応してフィギュアが実体化。
戦闘ではデンジファイターに変形、同じく飛行機形に変形できるイカロスハーケン(ジェットイカロス)・タイムジェットγ(タイムロボα)と共にサイボーグのブレドRUNに突撃し、ダメージを与えた。
※ちなみにジェットイカロスは1号ロボで最軽量の94tであり、ダイデンジンとは約500倍もの差がある。
ダイデンジン・デンジファイター共に造形物が現存していなかった為、ダイデンジンは放送当時のスチール写真や映像を合成、デンジファイターはCGで表現されている。
2016年の『動物戦隊ジュウオウジャー』の第29話では、ワイルドトウサイキングがゲスト出演したゴーカイジャーからレンジャーキーを遠しデンジマンの大いなる力を借り、ダイデンジンの必殺技である電子満月斬りを繰り出した。
2021年の『機界戦隊ゼンカイジャー』では第7カイ!と第8カイ!にステイシーザーが召喚した偽物が登場。
これまでの客演は(主にスーツの都合で)デンジファイター形態で活躍する事が多かった為、偽物とは言えダイデンジンの形態で本格的に客演を果たしたのはこれが初である。
電子繋がりでかバイオロボと共にジュラン達に襲いかかり、電子満月斬りとバイオ粒子斬りの合わせ技を放って追い詰めるが、ギアトジンガーのエネルギーが切れてしまった事で消滅した。
スーツはバイオロボ共々2019年のパチンコ『フィーバースーパー戦隊』の演出用に新造されたものを流用している。
また、後にダイデンジンをモチーフしたデザインを持つSDワルド(声はデンジグリーン)が登場している。
その他
- 胸のマークは本来は「Denziman」(よく間違えられるが"Denjiman"ではない)の「D」である(ICを変形させたマークとも)が、真ん中が割れているため、「エコ」と読めることをよくネタにされている。このネタ、実は本放送当時から存在する(敵が汚れを好むベーダー一族なので余計にエコと読めてしまうのだろうか…?)。
- 漢字表記は「大電神」。
- デンジ剣は大戦隊ゴーグルファイブのクマコングの剣や、超電子バイオマンのキングメガスの剣に流用された。
- 漫画家・長谷川裕一は著書『すごい科学で守ります!』において、「デンジ星人たちは、ベーダー一族との戦いで流浪の民となったため、防御力に特化してロボを開発した」「デンジ〇〇返しという技があるのも防御の一環で、敵の攻撃を無効化するため」と考察していた。
重さについて
重量5万tは、歴代の1号ロボの中で最も重く、以降の作品で見られる合体ロボや、要塞ロボでもダイデンジンの重量を上回ったものはない。
重量比較
下記では主に母艦・要塞ロボや、多重合体ロボ・総重量が1万tを超える巨大ロボを紹介し、ダイデンジンとの重量を比較する。
ダイデンジンが如何に重たいかがわかるだろう。
ダイデンジン=ジャガーバルカン(太陽戦隊サンバルカン) |
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5万t=50000t |
ダイデンジン>グレートタイタン(超新星フラッシュマン) |
5万t>1133t |
ダイデンジン>ターボビルダー(高速戦隊ターボレンジャー) |
5万t>3468t |
ダイデンジン>マックスマグマ(地球戦隊ファイブマン) |
5万t>2980t |
ダイデンジン>重甲気殿(五星戦隊ダイレンジャー) |
5万t>1788t(ダイデンジンの大圧殺の方が怖く見える。) |
ダイデンジン>バスターオーレンジャーロボ(超力戦隊オーレンジャー) |
5万t>1万4500t |
ダイデンジン<キングピラミッダー(超力戦隊オーレンジャー) |
5万t<? ※測定不能 |
ダイデンジン=ビクトレーラー(激走戦隊カーレンジャー) |
5万t=5万t |
ダイデンジン>VRVロボ(激走戦隊カーレンジャー) |
5万t>1万1250t |
ダイデンジン>ギャラクシーメガ(電磁戦隊メガレンジャー) |
5万t>2万t(1号ロボではダイデンジンに次ぐ重さ) |
ダイデンジン>スーパーギャラクシーメガ(電磁戦隊メガレンジャー) |
5万t>3万5000t |
ダイデンジン>メガボイジャー(電磁戦隊メガレンジャー) |
5万t>4万t |
ダイデンジン>ウイングメガボイジャー(電磁戦隊メガレンジャー) |
5万t>4万8000t(惜しい!) |
ダイデンジン>メガウインガー(電磁戦隊メガレンジャー) |
5万t>3万t(電磁戦隊のロボは総じて重たいことがわかる。) |
ダイデンジン>ギガバイタス(星獣戦隊ギンガマン) |
5万t>1万5000t |
ダイデンジン>グランドライナー(救急戦隊ゴーゴーファイブ) |
5万t>1万4000t |
ダイデンジン>デカベースロボ(特捜戦隊デカレンジャー) |
5万t>1万2000t |
ダイデンジン>エンジンオーG12(炎神戦隊ゴーオンジャー) |
5万t>1万2000t |
ダイデンジン>サムライハオー(侍戦隊シンケンジャー) |
5万t>1万7700t |
ちなみに、ダイデンジンより重いものは、母艦デンジタイガーが12万t、『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する大神龍が10倍の50万tである。
なお、バトルフィーバーロボは公称3000tであるが、一部の資料では、3万tと表記される場合がある。
参考記録として挙げると初代ゴジラは2万t、初代ウルトラマンは3万5000t(いずれもダイデンジンより小さい)となっている。
余談だが、『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』の20世紀戦隊ロボの比較研究ではダイデンジンも研究対象だったのにもかかわらず重量の項目ではハブられており、電磁戦隊の各種ロボと番外として大神龍がランクインを果たしている。
関連イラスト
関連タグ
ターボラガー、スターファイブ、ジェットガルーダ、デルタメガ、メガウインガー、タイムシャドウ、天空神、ゴセイアルティメット、プテラゴードン/プテライデンオー、プテラードン/ヨクリュウオー、ゼンカイマジーヌ/マジンドラゴン:いずれも飛行メカ単独変形の戦隊ロボの後輩。
クエスターロボ・進、SDワルド:ダイデンジンをモチーフとした戦隊怪人。
バトルフィーバーロボ←ダイデンジン→サンバルカンロボ