スペック
全長 | 38m(ステルス) / 50m(バトル) |
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全高 | 22m(ステルス) |
全幅 | 66m(ステルス) / 66m(バトル) |
重量 | 4000t |
最高速度 | マッハ3(通常空間) / 光速の99%(時間流内) |
出力 | 1000万馬力 |
概要
物語中盤より新たに登場した巨大ロボで、作品全体としての2号ロボに相当する。
30世紀の世界において、対凶悪犯用に極秘裏に建造された可変式自立型戦闘システムであり、タイムロボのようにパイロットによる操縦を必要としないのが特徴の一つとなっている。
開発には時間保護局だけでなく、インターシティ警察も共同で関与している。タックの語るところによれば、本来の完成予定時期は西暦3010年であることが公表されていたが、時間保護局のリュウヤ隊長の権限で10年繰り上げて完成に至ったという経緯を持つ。
時間保護局の開発した巨大ロボとしては最後発に当たることもあってか、搭載されている動力源にも従来のλ2000ではなく、これをさらに精製した高純度エネルギー「ζ3(ゼータスリー)」が用いられている。
時間移動の際にはタイムジェットと同様に、プロバイダーベースよりプロバイダスに打ち出されてタイムゲートを通過、時間流を通って目的の時代へと到達する。
作中では、モーセが活躍した紀元前→ドラキュラが暗躍していた1897年→アポロ計画が行われた1969年といった様々な時代を経由しつつ、日食状態の太陽をゲートとして西暦2000年の世界に現れるというプロセスが描かれており、本機の登場後はタイムジェットもここを通ってタイムシャドウと共に帰還するようになった。
圧縮冷凍機能が実装されていないというあってはならない事態があったためか、初戦以降から単一での戦績は非常に悪く、Gゾードの撃破以降を歯切りに緊急システムの発動を休止したことでそのまま大破することもないまま退場となった(タイムロボも同様の例で一時期登場しなかったが、こちらは最終話にて登場)。
機能
前述した通り、ステルス戦闘機形態の「ステルスモード」と、人型ロボット形態の「バトルモード」の二形態への可変機構を搭載し、さらに機体を展開して「エクソ・スケルトン」と呼ばれる強化外骨格へと変形することで、タイムロボとの合体も可能とする。
ステルスモードでは、タイムボーテックスエネルギーを発射する両翼のビーム砲「シャドウブラスト」と五連装の「パルスビーム砲」、対地機銃の「ビームレールガン」で武装している他、クローキングディバイスの効果によりその姿を隠す機能も搭載されている。
バトルモードへの変形後は、自立稼働による軽快な動きを得意とし、周囲のビルを縦横無尽に壁走りすることもできるなど、その名の通り忍者さながらのアクションで敵を翻弄する。またこの形態では、「シュアー」という電子音をウルトラマンの掛け声のように発するのも特徴の一つである。
固有の装備として、両肩のウイングに装備された六連装エネルギーミサイル砲「ライトニング・シュート」の他、両足の内部に格納されているクリアニウム製の一対のカッター「シャドウセイバー」を持ち、これは弓のように合体させることで双刀形態の「ダブルシャドウ」としても使用することができる。この他にもバトルモード時には両腕のマニピュレーターとなっている、パルスビーム砲も引き続き使用可能であり、またタイムロボαから時空剣を借りて使用したこともある。
必殺技は高速でジェット噴射し、ダブルシャドウで相手を✕字に切り裂く「ブルームーンスラッシュ」。タイムロボのような圧縮冷凍機能は備わっていないため、通常は威力を調節する必要があるが、初戦の相手である破壊兵器ノヴァのように圧縮冷凍の必要がない相手には最大威力で繰り出し、これを撃破せしめることも可能となっている。
備考
デザインの段階では、飛行メカであるという点は早期に固まっていたことが窺えるものの、そのフォルムについては様々なパターンが模索されており、中には主翼に蛇腹状の関節を設け、バトルモード時の腕としてフレキシブルに可動するというユニークなアイディアも提示されていた。また、頭部はアンテナを引き起こすことでバイザーが可動し、両目が現れるというタイムロボに準じたワンアクションが盛り込まれている。
関連タグ
月下の棋士:能條純一による日本の漫画作品。タイムシャドウの初登場回のサブタイトルである「月下の騎士」が、その少し前にテレビドラマ版が放送されていた同作のパロディではないかと指摘する向きもある