概要
時間保護局が保有・運用する、緊急システム用超時空戦闘マシン。
作中では後述の5機が登場し、いずれもシルバーとブラックを基調とした、曲線主体のフォルムが特徴である。各機とも、動力源として「クロノプラズマ・ドライブ」を搭載しており、時間流のタイムボーテックス・エネルギーを使用して飛行を可能とする。さらに「3Dフォーメーション」によって複数の形態への変形合体を行うことで、より柔軟な運用も可能となっている。
タイムジェットは、前述の通り時間保護局の管理下にあるマシンではあるが、その時間保護局の実働部隊たるタイムレンジャーの側で自由にタイムジェットを呼び出したり使用できる訳ではなく、あくまでも彼等から出された「緊急システム」発動の依頼を受け、時間保護局の判断により承認されて初めて運用が可能となる(※1)という、スーパー戦隊シリーズの長い歴史の中でも際立って特異な位置付けの巨大戦力でもある。そのため最初の発動依頼時や物語最終盤などのように、依頼を却下・保留されタイムジェットが出動せず、タイムレンジャーがピンチに陥るといった展開も時にはあった。
システム発動が承認され、プロバイダーベースよりタイムジェットが発進する際には、発進ロボのプロバイダスによって文字通り打ち出される形で、カタパルト前方に設置された「タイムゲート」を通過し、時間流に乗って指定された時代へと送り込まれるようになっている。時間流に乗った後は指定の時代よりも遥か過去へと一旦遡り、そこから既定のルート(※2)を経由して指定の時代へと現れるが、その際20世紀においては基本的に東京ドームの天井が時間移動の出入口として機能する他、極稀にではあるが観覧車を出入り口としたケースもある。
緊急システムの発動後、送り込まれた先の時代ではタイムレンジャーに操縦権が移行し、彼等の手によって変形合体なども行えるようになるものの、戦闘が終了するとタイムジェットは直ちに合体を強制解除し、コックピットよりタイムレンジャーを排除した上で30世紀へと帰還する。こうした部分もまた、タイムジェットの「タイムレンジャーの戦力であって戦力ではない」とも言える、微妙な側面を強調する一つの要因となっている。
(※1 緊急システムの発動は、その権限さえ持っていればプロバイダーベース外、さらに言えば別の時代からでも問題なく行えるようで、実際に作中でも2000年に赴いたリュウヤ隊長の遠隔操作により緊急システムを発動、オートコントロールでの発進プロセスを実行したことがある)
(※2 作中では既定のルートとして、恐竜時代→古代エジプト→戦国時代を経由している様が描写されている)
一覧
各機の詳細については、リンク先を参照。
タイムジェット1
タイムレッド専用の小型戦闘機。
タイムジェット2
タイムブルー専用の中型戦闘艇。
タイムジェット3
タイムグリーン専用の中型戦闘艇。
タイムジェット4
タイムイエロー専用の小型戦闘機。
タイムジェット5
タイムピンク専用の小型戦闘機。