「3Dフォーメーション!タイムロボβ(ベータ)!!」
概要
タイムジェット1を中心に2・3が両腕、4・5が両脚を構成。タイムジェットの基本カラーであるシルバーとブラックに加えて青を基調としたカラーリングが特徴。
「3Dフォーメーション」の3形態の中でも、特にスピードを重視した運動性能を発揮し、空中戦にも対応可能である。全体的なフォルムもそうした面を反映してか、上方に伸びた両肩や頭部、それにスリムな手足が目を引く、タイムロボαとは対称をなすものとなっている。
また、戦闘能力自体は申し分のないものがあるものの、タイムロボαとは異なり圧縮冷凍の機能は使用できないため、圧縮冷凍を要する巨大ロンダー囚人との戦闘ではその真価を十全に発揮出来ないことも多く、基本的にはαによる圧縮冷凍への繋ぎとしてまずβへ合体する、というパターンが多い。
そうした立ち位置もあり、特に物語前半での戦闘におけるダメージ描写は主にβに集中する形となっているが、作中でのタイムロボへの初合体の際にはまずαに先駆けてβが登場し、そして最終決戦でもαが劣勢に立たされた後にβへとチェンジして反撃に転ずるなど、一概に扱いが悪いとは言い難いところもない訳ではない。
装備・技
搭載されたクロノプラズマドライブの働きにより、αよりも馬力こそ劣りながらもそれをカバーし得るだけの運動性能を発揮可能で、滞空中に空間をバネにして方向転換などを行う「バーチャルターン」や、空中で脚を揃えた状態から放つ回転蹴り「ハイスピードキック」、さらにタイムレッドの動きをトレースする形で連続して繰り出す正拳突き「スピードパンチ」など、格闘戦に長けた面も示している。
固有の装備として、二連装ビームガンの「フライヤーマグナム」を使用する。これはメンバー用の小型艇であるタイムフライヤーが変形したもので、それゆえに戦闘中に手から離れた場合でも自動飛行と援護射撃を行いつつ、再度手元へ戻ることができるようになっている。主に「クロノストローム」と呼ばれる破壊光線を放つ際に使用される他、空間を歪曲することで弾道を変化させる追尾弾「バーチャルシュート」、球状にエネルギーを投射して敵の動きを封じる「ハングアップビーム」といった機能も備わっている。
クロノストロームは、通常発射でも2km四方の島さえ消滅せしめるほどの威力を備えており、さらに出力を最大にすることでより高い破壊力を叩き出すことができる。前述の通り圧縮冷凍の必要がある巨大ロンダー囚人に対してその実力が発揮されることはなかったものの、本体が既に圧縮冷凍されスーツ部のみが巨大化したベリトや、ゲンブが生成した偽タイムロボαなど、圧縮冷凍をする必要のない相手に対しての決まり手となったケースも少数ながら存在する。
備考
Case File.4までの合体バンクでの、一部箇所の色の取り違えという問題(αの記事も参照)はβでも発生しており、ここでは腰部の本来表面に来るべき青色の部分が、CGモデルの取り違えにより裏面の赤が表に出てしまっている。特にβの場合プロップによる合体で正常な描写がなされた後、続くタイムジェット2と3の合体CGパートではタイムジェット4と5の配置が正しくなっているため、表面もきちんと青色になっているという一旦実写パートをはさむことによる面白い現象が起こっている。
ヒロイックな基本形態に対するスマートなタイプの形態は、デザイン段階において「3タイプの合体」という要素が盛り込まれた当初より既に念頭に置かれていたようで、頭部については決定稿のように上方に突き出た三角形のフォルム以外にも、ジェットガルーダ(『鳥人戦隊ジェットマン』)のようにこれを前方に倒した形のものも考案されていた。
関連タグ
未来鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。公式な言及こそなされていないものの、デザインモチーフとしてタイムロボβが採用されているのではないかと見る向きもある
ロボライダー:『仮面ライダーBLACK RX』に登場するヒーロー、およびその形態の一つ。様々な種類の光線を放てる銃の使い手であるという共通項を備える一方、スピード特化のタイムロボβに対してこちらは攻守を重視した戦闘スタイルであるという相違点も有する