概要
Case File.2から登場する5機のタイムジェットが、「3Dフォーメーション」によって変形合体し完成する巨大ロボ。タイムレンジャーの1号ロボに相当する。
本機の最大の特徴として、デフォルトで「2つ以上の合体パターンを備えている」という点が挙げられ、これはスーパー戦隊シリーズでも初のケースである。より具体的に説明すると、本機は地上戦に特化したタイムロボα、スピードに優れたタイムロボβ、そして機動力抜群のタイムジェットγの3つのパターンを有しており、各形態へはタイムジェットから直接変形合体する他、「チェンジフォーメーション」の発声に続けて任意の形態名を読み上げることで、自在に別形態への変形も可能となっている。これら各形態の詳細については、各個別の記事を参照。
操縦は各形態とも、集合式のコックピットにメンバー全員が移動して行われる。タイムジェット各機とは異なり座席は存在せず、立ったまま床面から伸びる起動スティックを握り、そこから各人の意思を機体に伝達することで操縦を可能としている。
この起動スティックは、時空剣やプロディバイダーを使用して圧縮冷凍を行う際、パイロットのうち誰か一人(基本的にはタイムレッド)のものがこれと同じ形状に変化し、これを振るうモーションをトレースすることで必殺技を繰り出すようにもなっている。またその際、敵から受けたダメージで武器が破壊されると、起動スティックも発光しながら消滅してしまう。
備考
タイムシャドウやブイレックスといった後発の機体も含め、本作に登場する巨大ロボは30世紀製という設定を汲む形で、シルバーを基調とした機体カラーと、曲線を多用した上品なデザインラインで統一されている。
タイムロボのデザインについては、当初は「5つのカプセル状のマシンがそれぞれ中型のロボへと変形、さらに合体して巨大ロボと時空移動メカになる」という案が提示されており、そこから時空移動の要素をプロバイダスへと移したり、3つのパターンへの変形合体の要素を追加していくなどといった過程を経て、決定稿へと至っている。また企画初期の段階では上記の案以外にも、「3台のマシンが合体して大型ビークルとなり、さらにそれらを搭載していた巨大母艦が大型ビークルに合体して巨大ロボとなる」という案も存在する。
放送当時発売されたDX玩具は、共通規格のジョイントによって上記3形態への組み換え合体を実現しており、この合体システムは翌年の「パワーアニマルシリーズ」(『百獣戦隊ガオレンジャー』)へも、より発展させた形で踏襲されることとなる。
なお、合体バンクではタイムジェット4、5のαでの肩になる部分がβの腰の色であり、βでは逆にβの腰になる部分がαの肩になる部分の色になっている勘違いが発生している。これは4と5のCGモデルを取り違えてるために発生しているもので、よく見ると両腕両足のキャノピーの部分も逆になっていることがわかる。
ちなみに、CF6以降からはこの現象は改善されていたが、OVAでは何故かまた初期の合体バンクが採用されてしまっている。
関連タグ
ジェットイカロス:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する巨大ロボの一つ。こちらは戦闘機への合体パターンを持ち、各パターン共に合体時のパーツ構成がタイムロボと近似しているという特徴も有している。
シュリケンジン:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する巨大ロボの一つ。こちらは変形する事で別の戦法が取れる様になる。
ゲッターロボ:永井豪・石川賢によるロボットアニメ・漫画の一つ。「複数のマシンが巨大ロボへと変形合体し、さらに異なるパターンの合体形態にも変化する」という点において、タイムロボの大先輩ともいうべき存在である