未来を気合でつかみとれ!
概要
『未来戦隊タイムレンジャー』と『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のクロスオーバー作品であるスーパー戦隊Vシネマ第7作。
『タイムレンジャー』がスーパー戦隊Vシネマに登場したのは本作品が唯一となっている(ただし、次回作にはタイムレッドとブイレックスが登場している)。
スーパー戦隊VSシリーズでは珍しく時系列が明確であり、『タイムレンジャー』本編のCase File35とCase File36の間に当たる2000年10月25日の出来事とされている(冒頭のテロップより)。ただし、例年通りタイムレンジャーのTV本編で本作が言及される事はない。
今作でもお約束とも言える再生怪人が登場するが、囚人の親族という特殊な形での登場となる。
ゴーゴーファイブ側の巨大ロボは最終決戦で大破した後、必要が無くなったのか修復されておらず(今ではメタ的に言えばVSを見据えて再建・修復されているのが普通)、意外な方法で再登場させている。
なお、タイムレッドとファイヤーは現代人である為、ゴーゴーファイブの活躍をリアルタイムで知っていたという設定になっている。
EDは「時の彼方へ」…ではなく、『JIKŪ〜未来戦隊タイムレンジャー〜』の英語版『BEYOND ALL SPACE AND TIME』である。
ストーリー
新たなロンダー囚人ボリバル逮捕のために出撃したタイムレンジャー。しかし、謎の力によってボリバルがパワーアップし手も足も出なくなった上に取り逃がしてしまう。そこに、「気合が足んねえんだよ!!」と彼らを罵倒する声が。それは、災魔との戦いの後、前職のレスキュー隊に復帰していた巽マトイだった。
後日、トゥモローリサーチにマトイをはじめとする巽兄妹がここがタイムレンジャーの本拠地と知らずに訪ねてくる。父の巽モンドがゴーゴーブレスを持ち出したまま行方をくらましており、捜索を依頼しに来たのだ。だが、その動機が「タイムレンジャーが頼りにならないからゴーゴーファイブを再結成する」と聞き、タイムレンジャーとゴーゴーファイブは一触即発に。
しかし、ボリバルのパワーアップには理由があった。災魔の生き残りである呪士ピエールがロンダーズファミリーと手を組み、彼らにさらなる力を与えていたのだ。闇の力でさらなる強化を遂げたボリバルの手によって、タイムレンジャーとゴーゴーファイブはそれぞれ違う時代に飛ばされてしまう。
登場キャラクター
未来戦隊タイムレンジャー
- 浅見竜也/タイムレッド…演:永井大
- ユウリ/タイムピンク…演:勝村美香
- アヤセ/タイムブルー…演:城戸裕次
- ドモン/タイムイエロー…演:小泉朋英
- シオン/タイムグリーン…演:倉貫匡弘
- 滝沢直人/タイムファイヤー…演:笠原紳司
救急戦隊ゴーゴーファイブ
敵
オリジナル敵キャラクター
- 殺人ボクサー・ボリバル(CV:矢尾一樹)
- 囚人親族
余談
- 竜也とマトイが過去の世界に飛ばされた際に、編集ミスで背景に現代の街並みが映っている場面がある。
- タイムレンジャー第51話にして特別編『スーパー戦隊大集合』では『ゴーゴーファイブ』の紹介時に竜也が「(ゴーゴーファイブに)会ったことがあるんだ」と本作での共闘について言及している。
- 本作からフィルム撮影・ビデオ編集になったため、本編がフィルム撮影・フィルム編集だったテレビシリーズとは画質が明らかに異なる。
- 原始時代のシーンで原始人が「ウパー」と叫ぶのは、1997年に東映が製作した怪作映画『北京原人Who are you?』のセルフパロディと思われる。
- タイムレンジャーの名乗りが短すぎることもあり、今作ではゴーゴーファイブの名乗りの「人の命は地球の未来!」の部分をタイムレッドが担当している。
- タイムファイヤー/滝沢直人がモンドや竜也の頼みに悪態の一つもつかずに協力したりと本編に比べると素直であり、そこに違和感を覚えるファンも多い。
- 西部開拓時代に飛ばされた戦隊ピンクの二人が怪物に襲われ、苦戦して戦うBGMは星獣戦隊ギンガマンの第二十五章で流される。
- ゴーゴーファイブがチームとして見られる最後の回だが、それぞれその後の戦隊シリーズに出演している。
ダイモンは百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊 マツリとショウはそれぞれの回で海賊戦隊ゴーカイジャーに再登場している、マツリは侍戦隊シンケンジャーで10年ぶりの出演で幼稚園の先生として登場する。
※ただし、マトイとナガレのみはその後の戦隊シリーズでゲストでマツリのみは唯一、2回もシリーズに出演している。
- ちなみにタイムレンジャーもチームで見られる最後の回だが、ユウリとアヤセは37話からスーパー戦隊大集合まで見られる。