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タイムロボα

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たいむろぼあるふぁ

タイムロボαとは、特撮テレビドラマ『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する巨大ロボ、およびその形態の一つ。

「チェンジフォーメーション!タイムロボα(アルファ)!!」

概要

タイムレンジャーの使用する巨大ロボ・タイムロボの第1形態。

タイムジェット1を中心に2・3が両脚、4・5が両腕を構成し、タイムジェットの基本カラーであるシルバーとブラックに加えて赤を基調としたカラーリングが外見上の特徴である。胸部には「タイムトンネル」という超時空転送機が搭載されており、状況に応じて後述の「時空剣」を始め様々な物体を、時空間や他の時代より呼び出すことができる(※1)。

「3Dフォーメーション」の基本形態という位置付けで、3形態の中でも地上戦に特化し、パワー面を中心に攻撃・防御共にバランスの取れた性能を発揮する。また、3形態の中で唯一圧縮冷凍が可能な形態でもあり、物語前半では基本的にタイムロボβで巨大ロンダー囚人との戦闘を展開、優勢が確定したところでαへとタイプチェンジして圧縮冷凍に及ぶ、というパターンが殆どであった。

(※1 タイムトンネルを利用して時空剣以外の物体を呼び出した例として、OV『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』でのスペースゴーライナーが挙げられる。これはゴーゴーファイブの巨大ロボがいずれも2000年当時使用不可状態にあったことから、巽モンドの発案によって行われた緊急措置であるが、手持ち武器程度ならばともかく巨大ロボ実質2、3体分の質量を持つ物体を呼び出すのは流石に無茶があったようで、作中でも3分以内に元の時代に戻さないと質量崩壊を起こしかねないことが言明されている)

装備・技

主要な武装として、前述のタイムトンネルより呼び出される「時空剣」、そして「クロノシールド」を装備しており、剣と盾を持つ王道戦隊ロボ一号機スタイルが特徴である。

クロノシールドは、タイムロボへの合体時にタイムジェット1・4・5より分離した主翼が合体することによって構成されており、特殊な湾曲フィールドを展開させることで、敵からの攻撃を無効化する。

時空剣は可変式の鍔を持つ大型の両刃剣で、刀身からはショックビーム「時空剣ハーレー」を発射できる他、「バーチャルブーメラン」として敵に投げつけることも可能である。物語中盤で一度戦闘中に刀身を折られ消滅する事態が発生しており(※)、その後の出動時までに一応修復はされたものの、その際タックから「圧縮冷凍機能以外は元通りだ」と説明されていた通り圧縮冷凍機能は使用できなくなっており、同時期にシャドウαシャドウβが登場したのもあってか、これ以降作中では時空剣での圧縮冷凍は行われなくなった。

必殺技は時空剣の刀身側面を十字に展開させ、その状態から巨大ロンダー囚人を斬り付ける「プレスブリザード」。居合斬りの要領ですれ違いざまに斬り抜けるのが基本的なパターンであるが、状況に応じて斬り抜けた直後振り向きざまにさらにもう一太刀浴びせたり、刀身から冷気を放つといったパターンなども存在する。

この技が決まり、敵の時間の流れが停止した状態に陥ると、繰り出したタイムレンジャーによる「タイムアップ」の発声と共に、展開状態にあった刀身がカウントに合わせて段階的に閉じていき、4カウントで完全に閉じた際に再度時間が進み始め、巨大ロンダー囚人は大爆発の後に圧縮冷凍される。

応用技として、前出の『タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』にて使用した「プレッシャープロミネンス」(※3)が存在する。これはビクトリーロボからブレイバーソードを介し、プラスエネルギーを時空剣へと伝達させ、さらにブイレックスに騎乗した状態から繰り出すもので、エネルギーの受け渡しの際には聖火リレーのごとく実際に刀身に火を灯す演出がなされている。

ブイレックスとの連携はOV以外にも、TVシリーズでも1度だけ実現しており、騎乗状態でGゾードへと肉薄し斬撃を繰り出し、さらにそこからジャンプして背後に回り込むことで、弱点であるミュートエネルギー炉を貫くことに成功している。また、αが再登場した時、クロノシールドの装備が省略されていた。

(※2 その際、時空剣の消滅と連動してコントローラーであったタイムレッドの起動スティックも消滅しているが、その後の戦闘中のメンバー間のやり取りから、残りのメンバーの起動スティックを利用して再度時空剣を呼び出すことは出来ないことが示唆されている)

(※3 この時の相手であるボリピエールが、ロンダー囚人と災魔の特性を併せ持つために通常の手段での圧縮冷凍が不可能であったことから編み出された技で、プラスエネルギーによって憑依していたピエールを消滅させつつ、憑依元であるボリバルを圧縮冷凍せしめている)

備考

Case File.4まで初期に使用されていた合体バンクでは、タイムジェット1と他の機体が合体する際、両腕を構成するマシンは腕を上に上げた(≒バンザイした)状態で接続されるのだが、その際肩根元の部分は本来表面にくる赤い部分が見えていなければならないところ、その箇所が裏面であるはずの青とされているというミスが存在する(より厳密にいうとタイムジェット4と5のCGモデルが逆になっている)。このミスは後に修正されているものの、前出のOVなど一部においては修正前のバージョンが使用されている場合もある。

デザイン段階においては、胸のタイムトンネルなども含めてイメージカラーの赤がより前面に押し出されている案も存在する他、頭部のデザインについてもパイロットであるタイムレンジャーのそれを踏襲したゴーグルタイプのもの、それに額に第2のタイムトンネルが設けられているタイプのものなど、様々なパターンが検討されている。この内後者については、通常時は3つの矢印状のカバーで覆われ使用時にこれが展開するというギミックが考案されており、決定稿における「頭部のカバーが外側に開いて顔面が露出する」ギミックもその名残であろうと推察される。

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