概要
タイムロボβとタイムシャドウの2体のロボが、「デルタフォーメーション・シャドウベータ」のコードにより合体し完成する超巨大ロボ。「タイムロボシャドウベータ」と表記される場合もある。
合体の際には、タイムシャドウがボディを展開して強化外骨格「エクソ・スケルトン」へと変形、それにタイムロボの胸部・背面・両足が覆われた後、頭部にバイザー状のヘッドギアが装着されて合体を完了する。基本的なプロセスとしては以上の通りであるが、同様の合体パターンを持つタイムロボシャドウαとの差異として、
- ヘッドギアの形状(角が左右に展開し2本となる)
- 胸部パネルの意匠(合体時にタイムシャドウの機首の一部が180度転回)
といった点が挙げられる。
この2体のロボの合体は、設計段階から想定されていたものであったらしく、初合体の際にタックもそれを示唆する台詞を口にしている。
合体により、内蔵された反重力メカの働きで空中浮遊が可能となり、合体前に比べて空中戦闘力も大幅に向上。さらに専用武器として、大型のエネルギーライフル「プロディバイダー」を装備し、「ハングアップビーム」や「バーチャルターンアタック」といった合体前の技も駆使できる。
このプロディバイダーによって、合体前のタイムロボβやタイムシャドウでは不可能であった圧縮冷凍が可能となったのが、本形態の最大の特徴である。必殺技の「プレッシャーカノン」は、前述の空中浮遊能力を活かして上空へ飛び上がり、零下270度の超低温・超高圧フィールドを変換した大型圧縮冷凍弾を、巨大ロンダー囚人に撃ち込む大技である。
この圧縮冷凍弾を発射する際には、先んじて12発の光弾を円を描くようにロンダー囚人の周囲に撃ち込むことで、巨大なアナログ時計状のエネルギーフィールドを形成、相手の動きを封じるプロセスが取られる。また、タイムロボαのプレスブリザードと同様に、技が決まった直後に「タイムアップ」と合図を口にすることで、爆発とともに巨大化した囚人の圧縮冷凍が完了する。
備考
企画段階にて、仮称として「スーパーβ(α)」と呼ばれていたタイムロボの強化形態は、その当初からタイムシャドウの側が一切のパーツの差し替えを伴わない、完全変形合体を志向したものとなっている。実際の描写としてはヘッドギアのみが別パーツとされているが、そちらについてもDX玩具ではプロディバイダーの後端に装着できるようになっているなど、極力余剰パーツとならないよう配慮されている。
他方で、2体のロボの合体時に両者を接続するのが胴体部の爪状のロックのみで、それ以外の箇所はまともにジョイントされている訳ではないため、合体時の安定感については難があると指摘する向きもある。
関連タグ
マックスビクトリーロボ←タイムロボシャドウα/タイムロボシャドウβ→天雷旋風神