スペック
全高 | 60m |
---|---|
全幅 | 45m |
重量 | 11500t |
出力 | 6500万馬力 |
概要
ビクトリーロボとライナーボーイが、「マックスフォーメーション」のコードにより合体した超巨大ロボ。
ゴーゴーファイブの戦闘を支援する「MAXシステム」の、謂わば最強形態とも言うべきものであり、ライナーボーイが分離・変形した増加装甲パーツが、ビクトリーロボの全身を覆う形で装着されるという、この手の強化合体としてはオーソドックスなパターンが採られている。
合体に際してはマックスシャトルに掴まる形でビクトリーロボが上空へと運ばれ、その状態からコックピットのブイモードブレスに「3・5・6・V」のコードを入力することで、合体態勢へと移行する。
近接戦闘を得意とする合体前の各ロボに対し、合体後は低空ホバー移動と、グランドライナーに迫るほどの高出力、そして腕部の「Vマックスキャノン」(※)や頭部の「インパクトガン」など、ボディの各所に装備された火器を駆使した砲撃戦を主体とする。
さらに本形態の大きな特徴として、ブイモードブレスに「9・4・0・V」のコードを入力することで、増加装甲の各所に配されたエナジーパネルを介して、敵の攻撃や爆発によるエネルギー、それに太陽エネルギーを吸収し自らのエネルギーとして転換するというシステムを備えている。このシステムによりチャージしたエネルギーを、腰部のイオンバズーカ砲「マキシマムキャノン」などから一斉掃射する「マックスノバ」が最大の必殺技である。
その威力は、初戦で冥王ジルフィーザを打ち破り、理論上では連続発射で小惑星すら粉砕するほどであり、後者については地上にいながらにして宇宙空間にある暗黒惑星グランデに砲撃を確実に直撃させられるなど、単純な破壊力のみならず射程距離の長さや命中精度の高さをも示す一例となっている。
他方で、マックスビクトリーロボには無視できない難点も複数存在する。
前述の通り、敵からの攻撃のエネルギーさえも自らのエネルギーに転化できるのがマックスビクトリーロボの強みであるが、裏を返せばエネルギーの供給を絶たれると必殺技の発動はおろか、まともに活動することさえままならなくなってしまう。実際に前述のグランデ破壊作戦においては、龍皇子サラマンデスの妨害に遭って太陽エネルギーの供給を阻害され、地上からの破壊が間に合わなくなる事態に発展した他、そのサラマンデスが展開する「暗黒災魔空間」内では合体解除にまで追い込まれてもいる。
また、エネルギーの吸収・転換にはその種類や規模によって、チャージに時間を要したり逆に吸収しきれなかったりする場合もある。前者については、爆発エネルギーよりも太陽エネルギーの方がチャージに時間がかかることが作中でも言明されており、前述のサラマンデスによる妨害もその間隙を突かれたのが一因となった。後者については、ハレルヤンとの戦闘や最終決戦時にこの難点が露呈してピンチに追い込まれており、とりわけ最終決戦では至近距離で特殊ガスの爆発をモロに受けたのも重なり、機体そのものが大破・全損するという憂き目に見舞われている。
このような形で最期を迎えたマックスビクトリーロボであるが、ライナーボーイのAI部分だけは奇跡的に生き残っており、搭乗していたゴーレッド(=マトイ)の生存をナガレとショウに伝えることに成功している。
そしてそれと時同じくして、マックスビクトリーロボと同じ姿形を持つ「最後の切り札」が、いよいよその全貌を表そうとしていたのである……。
(※ 超全集など、一部資料では「Vマックスガン」と呼称される場合もある)
備考
ライナーボーイの記事でも触れている通り、ビクトリーロボとのスーパー合体はデザイン段階の当初から考慮されていたものであるが、その過程においては決定稿となった新幹線(シャトル)モチーフのロボとの合体だけでなく、99マシンの強化パーツの集合体とも言うべきロボが、ビクトリーロボの強化パーツとしても合体可能という路線も検討されていた。
また、スーパー合体についてはビクトリーロボとではなく、グランドライナーとの組み合わせによるものも考案されていたようで、こちらは円筒形のボディを持つ超大型の宇宙船が、分離したゴーライナーを搭載し、さらにそのままの状態で超巨大ロボへと変形するというものとなっている。仮にこちらの案が実現していれば、ただでさえ40cm前後の大サイズのグランドライナーを遥かに凌ぐ、途方もなく巨大な商品となっていたことは想像に難くない。
関連タグ
スーパーギャラクシーメガ:『電磁戦隊メガレンジャー』に登場する巨大ロボの一つ。こちらも1号ロボに追加の巨大ロボが強化合体したものであり、その追加のロボが自律行動型である点や、合体時に強化アイテムの操作を要するといった点でも共通項が見られる
スーパーギャラクシーメガ←マックスビクトリーロボ→タイムロボシャドウα/タイムロボシャドウβ