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ライナーボーイ

らいなーぼーい

ライナーボーイとは、特撮テレビドラマ『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する巨大ロボの一つ。
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「マックスシャトルは大気圏を飛び出し、太陽光をエネルギーパネルに集めた時、ロボットモードへと変形するのだ!」作中ナレーションより)


ライナーからシャトル、そしてロボへ! 自立型ロボットライナーボーイだよ! よろしく!


スペック(データ)編集

全高48m
全幅32.5m
重量3500t
出力1999万馬力
CV山岸功

概要編集

物語中盤より新たに投入された、ゴーゴーファイブ3号ロボ

ゴーゴーファイブの戦闘を支援する目的で開発された「MAXシステム」の人型戦闘形態で、これ以外にも後述の2つの形態への変形機構を有しており、これらの形態から本形態へと変形する際には「特急武装」のコードが用いられる。

機体そのものの設計・開発は巽モンドの手によるものだが、加えて後述の人工知能はモンドの友人である加賀美裕太郎博士の設計によるものであり、ある意味では2人の「父親」を持っているとも言える。


本機独自の特徴の一つとして、搭載された人工知能による自律思考や行動、そして意思の疎通を可能としているという点が挙げられる。ボーイと名付けられているだけあって、そのパーソナリティにはやんちゃで幼さの目立つ部分が多いものの、基本的には礼儀正しく素直な気質の持ち主でもある。また、非常時に備えて安全装置も備わっており、これによりシステム内に異物が認められた場合排除されるようになっている。

こうした性質を備えているがゆえに、ライナーボーイは前述の通り3号ロボであると同時に、ゴーゴーファイブにとっての6番目の戦士」「弟分」としても位置付けられている。


能力編集

他の巨大ロボたちと比べるとやや小柄なサイズである一方、きりもみ回転しながら両腕で繰り出す「ライナーパンチ」や、空中前転から跳び蹴りを放つ「ライナーキック」、垂直回転から繰り出す「スピニングソバット」など、その小サイズぶりを活かした素早い格闘戦を得意としており、中でもジャンプや後述のマックスシャトルへの変形機構も併用した、空中からの攻撃は彼の十八番とも言える。

その素早さたるや、ジルフィーザをして「機械人形ごときがあれほど速く動けるのか!?」と驚愕を禁じ得なかったほどである。


主武装として、後述のマックスライナーのフロント部分が変形した「ブラスターシールド」を装備し、これに備わった2門の砲口から「ツインビーム」を放つこともできるが、ライナーボーイ単体では決定打に欠ける面も否めず、本領はやはり他のロボとの連携で発揮されるといって差し支えはない。

主だった連携としては、グランドライナーに押し出される形で高速突撃を行いつつ、ブラスターシールドの連射を決める「ライナーコンボ」ビクトリーロボのラダーアームによる押し出しを利用し、敵を貫くほどの勢いで突撃する「ニューライナーコンボ」が作中では使用されている。

またビクトリーロボとはこれ以外にも、変形合体という形での連携をも可能としており、複数のパーツに分離したライナーボーイがビクトリーロボを覆うように合体することで、より強力なマックスビクトリーロボが完成する。


各種形態編集

マックスライナー編集

MAXシステムの中核を担う、新幹線型の大型車両。

青と白を基調としたカラーリングと、機体の随所に配されたソーラーパネル(エナジーパネル)が特徴で、このパネルを通して太陽エネルギーを吸収することで動力を賄う。そのパワーによって生み出される推進力は、700系新幹線と並走してこれを追い抜き、ファイブライナーを牽引できるほどである。

MAXシステムの導入に合わせ、ベイエリア55に併設された専用基地「マックスエリア」への駐機時もこの形態が取られており、後部にゴーライナーを連結して「スペースゴーライナー」となる際には、マックスエリア内部で垂直方向へと転換した後、ベイエリア55よりスライドしてきたゴーライナーと連結、その状態でマックスエリアを発射台として宇宙へと発進する。


マックスシャトル編集

マックスライナーの後部がウイングへと変形することで完成する、スペースシャトル(オービター)型の飛行形態。変形の際には「シャトル変身」のコードが使用される場合もある。この形態では機首に備わった2門1対のビーム砲「マックスバルカン」を主武装としている。

単体でも大気圏内、そして宇宙空間での航行を可能とし、宇宙空間へ飛び出した状態で太陽エネルギーをチャージすることで、ライナーボーイへの変形を可能とする。即ち、ライナーボーイが出動する際には(その描写がカットされることもあるとはいえ)必ずこれらの2形態を経る必要があるとも言える。

マックスライナー時の推進力の高さはシャトル形態でも健在で、前出のスペースゴーライナー形態でもゴーライナーを牽引した状態で大気圏を難なく突破してみせる他、マックスビクトリーロボへの合体時にビクトリーロボが機体に掴まった際には、その状態のままこれを空高く持ち上げ運んでみせてもいる。

前述の通り自律行動タイプの機体であるものの、機体内部には人間も乗り込めるスペースも設けられており、作中でもバイラの植え付けた茨の花粉を宇宙空間へ放出すべく、マトイ達がこれを活用している。


備考編集

企画当初は、後年『仮面ライダー電王』でも登場メカニックの名称として採用されたゼロライナーの名が仮称として付けられており、この時点ではピッケルや火器などビクトリーロボの武器を搭載した列車がロボへと変形、さらにロボ同士がスーパー合体するというものとして想定されていた。

この他にも列車形態を2両編成とし、ロボの上半身となる先頭車両にシャトルへの変形機構や、ビクトリーウォーカーへの合体機構を搭載した案、それに列車から分離した中型ロボが、ビクトリーロボやグランドライナーの武器(放水銃)へと変形するといった案なども検討されている。


DX玩具は、当初電動ギミックを内蔵したシャーシを付属させ、これによりゴーライナーとの連結時やビクトリーロボとの合体時に牽引・走行を可能とする構想があったようで、デザイン作業も決定に至る直前までこのギミックを前提としたものとして進められていた。結果的には実現に至らなかったものの、マックスビクトリーロボ時に両足が繋がった状態となっているのはこのギミックの名残ではないかと指摘する向きもある。


『ゴーゴーファイブ』の英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』にも、「マックスソーラーゾード」の名でライナーボーイが登場している。当初は同作オリジナルの6人目の戦士タイタニアムレンジャーの専用機という位置付けで登場し、彼が一時戦線離脱した際に、原典と同様の自動操縦機能が追加されるという展開となっている。


関連タグ編集

救急戦隊ゴーゴーファイブ

戦隊ロボ ビクトリーロボ ゴーライナー

新幹線 スペースシャトル


速水けんたろう:前出の加賀美博士の演者として、TVシリーズの第28話にゲスト出演


歴代3号ロボ

ギガライノスライナーボーイブイレックスロボ

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