「兄上も姉上も関係ございません。このサラマンデスが従うはただ一人、母上様だけ」(第26話)
概要
第26話「炎の龍皇子誕生」で冥王ジルフィーザの戦死後、冥王の星を受け継いだ童鬼ドロップが繭に変態し成長した姿。
この成長をもってそれまでの幼名に相当する「ドロップ」から名前も改めた。
当初は記憶を失い、魂のみが人間の少年の姿となって地上をさまよっていたが巽マツリとの出会いによって記憶を取り戻した。
双刃の槍を武器とし、ドロップ時代よりもさらにパワーアップした魔力を使ってゴーゴーファイブを苦しめ、一度はゴーレッドを敗北させたほど。
胸の冥王の星を輝かせることで発生させる「異空間・災魔空間(サイマゾーン)」は、サイマ獣の力を10万倍にパワーアップさせるほかマックスビクトリーロボの合体を解除させ、さらにビクトリーロボの力をダウンさせる効果を持つ。この空間内のみインプスの巨大化も可能。
召喚するサイマ獣は以前と同じく「火」の属性を持つ。
新たな冥王であるためか大魔女グランディーヌからは目をかけられており、それ故か本人も傲慢な性格。兄と姉であるコボルダとディーナスには当初は自分が新たな冥王になった事を隠して敬語を使っていたが、冥王になった事を明かした後は露骨に見下す態度を取る。
度重なる作戦の失敗でグランディーヌの信頼を失い、倒されたサイマ獣達の魂がうごめく幽魔地獄へゴーゴーファイブを引きずり込もうとしたが失敗。幽魔地獄の門番カオスと共に自分が幽閉されてしまう。
だが幽魔サイマ獣を吸収することで幽魔王サラマンデスへと変貌し、人間の魂をエネルギーに変える災魔ツリーのパワーで巨大化。絶大な力を得た事でグランディーヌさえ見下し、ゴーゴーファイブを攻め立てたが、災魔ツリーからのエネルギー供給を断たれてビクトリーマーズのマーズフレアに敗れた(この際に胸の冥王の星も砕けた)。
最終決戦ではグランディーヌによって冥王ジルフィーザと共に復活(冥王の星は失われたまま)。再び母に忠誠を誓う。ゴーゴーファイブの呼びかけで意識を取り戻しかけていたジルフィーザを粛正するが、ゴーブルーとゴーグリーンの銃撃を受け、最終的には破壊神サラマンデスドラゴンへと変えられた。
余談
モチーフはサラマンダー。
声を演じる緑川氏は『電光超人グリッドマン』のグリッドマンでの特撮デビューを経て今回、満を持してスーパー戦隊シリーズ初出演となった。翌年の『未来戦隊タイムレンジャー』ではストーカー刑事アベルの声を担当している。
本編では「龍皇子」という肩書きでこの項目でもそれで扱っているが、メディアによっては「龍冥王」という肩書きになっている。
サラマンデスが退場した第43話は1999年12月19日に放送され、翌週の第44話は総集編で年内最後の放送となったため、90年代の最後に撃破された幹部怪人となった。
関連タグ
救急戦隊ゴーゴーファイブ 災魔一族 火属性 ドラゴン サラマンダー
トランザ、カイザーブルドント、マンマルバ、黎明の使徒リジュエル:大人化した戦隊悪役。この中でカイザーブルドントが成長における経緯で類似している。
チュウズーボ:忍風戦隊ハリケンジャーに登場する敵幹部。相手を弱体化させる異空間を展開できる点が共通している。ちなみに中の人は、ゴーゴーVでナレーションをしている。
ワイズルー:後のスーパー戦隊に登場する、サラマンデスを演じた緑川氏が声を演じる『悪の組織の幹部』だが、『身体の色』『性格』『終盤での仲間に対する行動』『本編での末路』等色々と正反対である。