概要
救済（salvation）とは、宗教における基本的な概念の一つ。
災害や不幸など、何らかの困難な状況、不遇にあっている人を救うこと。
キリスト教では、人間を罪や悪から解放し、真実の幸福を与えること。
古今東西、年代、また宗教を問わずとも、この「救済」（人が救われること）をテーマとした作品はフィクションでも非常に多い。
人間にとって「永遠のテーマ」のひとつとも言える。
二次創作における「救済」
原作内において不幸な目に遭うキャラ・困難な境遇に置かれているキャラ・それによって道を踏み外してしまうキャラの問題を解決したり、非業の死を遂げるキャラを生存させたりして、その後幸福な人生を送らせる原作改変の一ジャンル。
こうした救済の過程、または救済を成した結果としてキャラ改変がセットになる場合も有る。
夢小説や逆行に多く見られる他、if設定としても一定の需要が有る。
「対象のキャラが原作内で自身の境遇や運命に納得していた場合、その心や在り方を捻じ曲げてまで読者の望む形を押し付けることを『救済』と称するのはおこがましいのではないか」とする苦言も時折生ずるが、これに対しては
「何より書き手自身や読み手が己の心を救うために求める二次創作なので、『救済』以上に最適な呼称は無い」とする反論が出ている。
ちなみに「不幸な目に遭わされていたキャラ」を救うにあたり「そのキャラを不幸な目に遭わせていたキャラに制裁・断罪を加える（そして不幸に陥れる）」手法を使った場合は厳しめやキャラヘイト（ヘイト創作）の要素を含むものとなるので、タグ設定やキャプション内容には手抜かりが起きないようにすること。
関連タグ
原作死亡キャラ生存 生存if：『版権作品で原典通りなら死んでしまうキャラクターを生存させて物語を展開する』という二次創作。専用タグのあるものにシーザー生存ルート、生存院がある。
モブ転生/悪役転生：Web小説ならびにライトノベルの作品ジャンルの一つで、中には『何らかの作品のモブキャラや悪役に憑依転生した主人公が、作品世界の住人を原典通りなら訪れることになる破滅の運命から守る形で救済すること』を目標に活動するものもある。
