概要
救済の魔女。その性質は慈悲。
この星の全ての生命を強制的に吸い上げ 彼女の作った新しい天国(結界)へと導いていく。
この魔女を倒したくば 世界中の不幸を取り除く以外に方法は無い。
もし世界中から悲しみがなくなれば 魔女はここが天国であると錯覚するだろう。
(公式サイトより)
「我が救いのお嬢さん」
※風に紛れ聞こえる妖精のささやき声の巨大な群れ
ラゥ ラゥ お嬢さん
我等を導く その光芒(こうぼう)よ
奇跡は今 地を吸いおとす
ラゥ ラゥ お嬢さん
輝きよ謳(うた)え あたらしい未来
その姿 天へと遥か
ラゥ ロゥ お嬢さん
間抜けな者へ 慈愛と恵みの制裁を
咎人ならば より深き慈悲
小鳥のような お嬢さん
その魔法 我らが救い
(『MADOGATARI』展より)
外観
第10話では靄の中にそびえ立つ巨大な山として描かれていた(メイン画像)。
魔女図鑑の更新により劇団イヌカレーによるデザインが明らかになったが、それによれば山のような部分は無数の繊維状になっており、頂上部分は天を仰ぐ腕のようになっている。
なお、NT誌のインタビューによると「このデザインはワルプルギスの夜と対になるようにデザインされている」との事。
魔女化中に一瞬だけギョロ目の顔を見せたが、この顔が完全成長した際に残っているのかは不明。
プロフィール
特徴
最強の魔法少女としての素質を持つ鹿目まどかが変化しただけあって、非常に強力。その強さは舞台装置の魔女(通称:ワルプルギスの夜)をも凌駕する。キュゥべえ曰く「最悪の魔女」であり、「地球の生物を10日程度で滅ぼせる存在」であるとのこと。
魔女になった時間軸での願い事は不明だが、ドラマCD『メモリーズオブユー』では黒猫のエイミーを助けることを願って魔法少女になっている。「救済の魔女」という肩書きから、他の時間軸でも何らかの救済を願いとしていると思われる。
劇場版『新編 叛逆の物語』では、円環の理に取り込まれた元魔法少女たちは魔法少女の力と魔女の力を両方使用できるという設定が判明した。しかし理を創りだした張本人であるまどかが救済の魔女の力を使えるかどうかは不明である。
使い魔
アニメ版で唯一、手下を持たない魔女である。
本質的に手下を必要としないのか、誕生したばかりでまだ作っていないのかは不明。
魔女の使い魔は「(願いとは別に)その魔女が本当に欲しかったもの」を表すという説がある。それに倣えば、人々を救うことそのものが願いであり、そうやって自分のとりえを作ることが私欲であったまどかにとって、手下は必要ないのだともいえる。
しかし、本編には登場しなかったが『MADOGATARI展』で救済の魔女の使い魔の設定画が公開された。
救済の魔女の手下。その役割は計量。
天国へ昇る者達の心臓をその秤へ乗せ罪の重さを暴き見せる。
罪深き者へは魔女からのより深き慈悲が与えられるだろう。
外見は天使の翼が生えた天秤のような姿をしている。
魔女とは違い、ふわふわの羽毛やカラフルな色彩をした可愛らしい外見であり、翼の先端に秤を付けている。
また、この使い魔はどこかで見たようなピンク色のリボンをつけている。
魔女の結界
現実世界に顕現している魔女なので、結界は描写されていない。設定によれば地球と同じサイズの球状結界を真上に作り出し、そこに地球ごと吸い上げているとのこと。
『魔法少女まどか☆マギカポータブル』の特典BDでは、設定のみ公開されている。
結界内は黒とピンクの縞模様であり、第9話のまどかの部屋のように大量の椅子が浮いており、
中心部にはまどかのソウルジェムによく似たものが置かれている。
魔女の口づけ
公式サイトの魔女図鑑において魔女の口づけが掲載されていない魔女の一人である(他にはPatriciaとワルプルギスの夜がいる)。
『魔法少女まどか☆マギカポータブル』にも登場しないが、PSPのテーマには彼女のものらしき魔女の口づけがアイコンとして登場する。
活躍
『魔法少女まどか☆マギカ』
テレビアニメ版第10話(劇場版後編『永遠の物語』)において、暁美ほむらがかつて巡ったある時間軸に登場。魔法少女となったまどかが最大の敵であるワルプルギスの夜を倒し、その反動で変化した。直後にほむらがループを開始したため、その後の動向は不明。
PSP用ゲーム『魔法少女まどか☆マギカポータブル』
杏子ルートで魔女化する直前の姿が登場。彼女が生まれた時点でほむらは過去にさかのぼってしまうため、戦うことはできない。
PSVita用ゲーム『The Battle Pentagram』
他の4人との絆値が最大になっていないキャラをメインにしてワルプルギスの夜を撃破した際に、魔女化する。しかも劇場版本編中ではまどかは主に力を使い果たした事で魔女化するが、ここでは街の人々を魔女から守れなかったことで「結局自分がここにいる意味などなかった」と絶望して魔女化している。
余談
魔女名が判明する前はまどか山などと呼ばれており、その後も愛称として使われている。
pixivでの扱い
魔女化した時間軸では願い事の内容が不明であるため、魔女となったまどかが何を考えているかを想像したイラストも投稿されている。
規格外の大きさと事実上無敵というチート性能を持つため、強すぎるキャラの宿命としてギャグ率も多めである。
他にも、キャラがかぶっているElsamariaと一緒に描かれたり、逆にライバル視されたりといったネタもある。
擬人化絵は、上半身がまどかで下半身が魔女体である場合と、いわゆる黒まどかの姿である場合がある。
女神まどかとKriemhild_Gretchenの行動は、全てを救済し、新しい世界を創り上げるという点において一致している表裏一体の関係である。したがって、両者が対照的に描かれているイラストも多い。
もっともまどかが存在を否定した1人の少女にとってはこの魔女の方が救済者なのだが…。
関連タグ
鹿目まどか 魔法少女まどか☆マギカ 魔女(魔法少女まどか☆マギカ)