概要
転生をしたことで、主人公が物語の悪役になってしまう作品のことである。
主人公が元々悪人だったり後天的に悪人としての人生を歩んだりする様を描いた物語よりも、物語の悪役キャラクターに憑依転生してしまうものを指すことが多い。
憑依転生の対象は物語の悪役であれば世界観や格を問わず、魔王や黒幕等のラスボス級存在やその部下、悪役令嬢等のライバルキャラ、悪徳商人やチンピラといったかませ犬、物語の主人公を虐待する大人やいじめの加害者等幅広い。
大抵は原作知識や意識覚醒以前の憑依対象の記憶によって自身に将来訪れる破滅を察し、少しでもマシな人生にするために抗う展開になる。
逆に、憑依対象へのリスペクトや罪悪感、本来の物語への影響の懸念等から本来のその人物のポリシー・言動をエミュレートしようとするものの、結局別人であるためにズレが生じていくという展開もある。
関連タグ
悪役令嬢もの:悪役転生の代表
モブ転生:悪い事をするモブに憑依転生した場合に該当
悪役令嬢、バカ息子(ドラ息子)、かませ犬、やられ役:主人公の主な(憑依含めての)転生先となるキャラクターの特徴。
きれいな○○:人が変わったように(実際人格そのものが替わっているので当然だが)善人化するため、主人公が憑依する前の悪役を知っている登場人物からはこう思われる。
知識チート:「主人公が作品世界の知識・情報をフル活用して行動指針を立てること」を指す語句。この場合、「原典通りなら悪役に転生した自分が迎えることになる破滅の未来を回避するべく奔走する」というのがオーソドックスな展開である。
バウムクーヘンエンド:「原典通りなら作品世界の主人公と結ばれるはずだった人物を結果的に悪役に転生した自分が奪ってしまった」というパターンもある。
悪徳転生者:悪役転生作品における悪役。悪役転生ものでは元のキャラクターと中身が異なる主人公を目の敵にしたり、悪役キャラに憑依転生した主人公を原作通りの悪人と決め込んで独善的な迫害を行ったりしがち。
転生ヒドイン:悪徳転生者の一種。「原典では真っ当な女主人公だったが、悪霊が憑依したことにより読者から見て弁明のしようがない悪女となってしまった」というパターンが多い。
悪徳勇者:こちらも「原典では真っ当な勇者(男主人公)だったのだが、悪霊が憑依したことにより悪徳勇者になってしまった」という悪徳転生者パターンで悪役転生作品の悪役を担うパターンがある。主人公が創作作品の悪徳勇者に憑依転生してしまう悪役転生パターンもある。