「そうイラつくな。私ぐらい優秀な科学者となると、そう気軽には動かんのさ」(Case File.25)
「貴様ら、私の偉大さを思い知らせてやる!」(Case File.26)
CV:園部啓一
概要
Case File.25「途切れた信頼」、Case File.26「信頼の秒読み(カウントダウン)」に登場。
30世紀において「自身の王国を作る」という妄想に取り憑かれた挙句、空間に別の空間を作り出す実験で、多くの助手を犠牲にしたマッドサイエンティストであり、その罪によって圧縮冷凍の刑を受けていた。囚人番号は[1524]。
二足歩行の亀型ロボットと言うべき姿を持つ。
傭兵オーグ、スナイパー・レイホウに次ぐ3番目のタイムレンジャー抹殺の刺客であり、雇用主のドルネロからは5人の打倒に5000万円の賞金を賭けられて行動を開始。
劇中では自身の開発した甲羅型の装置によって発生する『ゲンブゾーン』なる異空間に5人を閉じ込めると、彼等のコピーをぶつけて始末しようとした。
上記の通り妄想に取り憑かれた狂人ではあるが、その一方でペットとして大量の小ガメを飼うという風変わりな嗜好の持ち主でもあり、しかもその全てを等しく可愛がるという、意外な一面も持ち合わせている。
活躍
上記の通りタイムレンジャー抹殺の刺客として解凍され、5000万円の賞金を提示された上で行動を開始。ドルネロがタイムレンジャーを誘き寄せる作戦の一環にゼニットにビルを襲撃させると、当然の如く5人は現場に駆け付ける。その瞬間を見計らって5人をゲンブゾーンに引きずり込むと、コピー装置でクロノスーツと武器を写し取って、5人の偽者を作り出す。
だが、ボルユニットの射撃による爆発で時空に穴が開いた為、レッドとピンクの2人の脱出を許す結果となってしまった。
その後、残ったブルー達3人にコピータイムレンジャーを嗾けるが、そんな中でタックが割り出した地点を、レッドとピンクがそれぞれ外側と内側からアサルトベクターのエネルギー消散機能で同時に攻撃。これによってゲンブゾーンを消滅させられ、同時にコピータイムレンジャーも消え去る。
直後に冒頭2段目の台詞と共に左太ももの巨大化抑制シールを剥がして巨大化。巨大戦では懲りもせずにタイムロボαの偽者を生み出して本物を攻撃させる。だが、タイムシャドウの参戦によって形勢が逆転。タイムロボβにコピーαを倒された挙句、シャドウベータのプレッシャーカノンを喰らい圧縮冷凍された。
余談
モチーフは亀と科学者。名前の由来は四神の1体である玄武と、中国の通貨である「元」から。因みに玄武は蛇がまとわり付いた亀の姿を持ち、北を守護する神獣である。
ロンダー囚人で唯一、週を跨いで登場している。
声を演じた園部氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、延いては特撮初出演と思いきやWikipediaによると電磁戦隊メガレンジャーにてボスクネクネの声が特撮初出演となる。(ただしノンクレジット)、以降も同シリーズで様々な怪人の声を演じる常連となる。翌年の『百獣戦隊ガオレンジャー』では墓石オルグの声を当てている。
ゲンブ登場回後編のCF26が放送された2000年8月13日には『王様戦隊キングオージャー』のヒメノ・ラン/カマキリオージャーを演じることになる村上愛花女史が誕生している。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人
コピーオルグ、コピー忍者クリソッツ坊、ラッコピーマン、幻獣ミノタウロス拳シユウ、カガミバンキ、コピーロイド(メタロイド)、コピーワルド:似た者同士の後輩達。
幻獣バジリスク拳サンヨ:同じく玄武モチーフの戦隊怪人。
ドクター・ケンプ:名前が似ている先輩。