「お前達愚かな人間共は便利なコピー機を“発明した”と言っているが、ゴーマの高度な文明にはそんな物は6000年の昔からあったのだ!」
CV / 演:吉川理恵子
登場話:第25話「ぞろぞろ裏戦隊」
概要
胸部のコピー機に冕冠を模した頭部のスキャナーが特徴的なゴーマ怪人で、人間態はハリウッドを騙るカメラマン。コピー光線でコピーした対象を胸部からプリントアウトし、そこから寸分たがわぬ複製を創造・使役することが可能で、その能力で嘉挧の暗殺を目論んだ。
その精巧さゆえに、コピーを生み出した彼女自身にも本物とコピーの区別が突かないほど。
活躍
人間態で亮たち5人の写真を撮ってコピー元を入手し、和のコピーを創りだして本物を幽閉。偽の和に嘉挧を剣で攻撃させようとするも失敗し、撤退。
その際大五にカブトムシ型の発信器を忍び込まされているが、つけられていることは織り込み済みで、「出血大サービス」としてキリンレンジャー以外のダイレンジャーのコピーを目の前で各2体、計8対も創りだして攻撃させる。
偽和は嘉挧によって倒され、4人を追いかける本物の和をコピーと勘違いして話しかけるも、攻撃を喰らう。真相を話した和にダイレンジャー5人をコピーして嗾けるも、麒麟拳ロッドアローを胸部に受けてコピー機を破壊され、偽ダイレンジャーが紙に戻ってしまう。その後単身で挑むものの、戦いは専門外なのか終始圧倒され、気力ボンバーを受け敗北。
それと同時に巨大化爆弾を起爆させ巨大化する。
大連王に対して最後のコピーと称し、頭部のスキャナーから何故か龍星王のコピーを召喚・使役するが、まとめて大王剣・疾風怒濤を喰らい敗北。その際大連王をコピーすればよかったと気付いたのか、「しまった!私としたことが…悔しい~!」と叫んで爆散した。
彼女の死後、プールに浮いていた亮たちのコピーも消滅していった。
余談
典型的な能力偏重型の怪人だが、「『ゴーマにその者在り』と言われたコピー女帝とは、私のことよ!」と自称しており、それだけの実力はあるようだ。実際、彼女がアジトに籠ってコピーのみをダイレンジャーにけしかけていれば勝利できていた可能性もゼロではない。
デザインの篠原保氏曰く、当時クラウドにあったコピー機に加え、『ラストエンペラー』のイメージから女帝もモチーフに加えたとのこと。
偽和を演じた土屋大輔氏は土屋圭輔氏の双子の兄であり、後年、大輔氏が甲斐拓也役で主演した『重甲ビーファイター』では、クローン・シャドーを演じ、本作とは善悪の役どころが逆転することとなった。更に言うと前述の通り『カブトムシ型の発信機を取り付けられた』ということもあり、某動画サイトにて25話が公式配信された際は、『偽和を演じた土屋大輔氏が後にカブトムシのヒーローを演じることを暗示していたのではないか』というコメントがされていた。
マイティ・モーフィン・パワーレンジャー
第100話にてフォトメーア(Photomare)として登場。原作と違いコピー機ではなくインスタントカメラから生まれたモンスターであり、口調や人格も女帝というよりはオカマ。原作通りにコピーを作るほか、人間を撮影し写真に閉じ込める能力も持つ。
ロード・ゼッドの魔法により子供に戻ってしまったパワーレンジャーを写真に閉じ込め、写真を燃やし倒そうとした。
しかしバルクとスカルに写真を奪われた挙句、アルファの援護によってパワーレンジャーは解放され、元の姿に戻ってしまう。
その後は町の人々を襲い写真に閉じ込めていたが、そこにかけつけたパワーレンジャーを見たロード・ゼッドにより即巨大化させられ、後は原作通りの最期を迎えることになった。
なお日本語吹き替え版では最後の怪人となっている(第100話までのため)。
関連タグ
五星戦隊ダイレンジャー ゴーマ族 ゴーマ怪人
幻獣ミノタウロス拳シユウ:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場した拳法家の怪人。こちらも本物とそっくりなコピーを創りだすことができ、能力の餌食になったヒーローの偽者を双子の兄弟が演じた点(こちらは深見レツ役の高木万平氏の弟・高木心平氏)でも一致。
マモー:『ルパン三世 ルパンVS複製人間』に登場した電気もコンピューターも無い時代にヒト・クローン技術を編み出した敵役繋がり。