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「俺が優しい?馬鹿な女だ。俺が写真を撮る度に、気力が吸い取られているとも知らずに…」

「俺は……俺はどうしてゴーマになんか生まれたんだっ!」


CV/演:海津亮介

登場話:第33話「アイドル初体験」


概要編集

ビデオテープカメラの機材が不気味に絡みあって創られたような姿のゴーマ怪人で、人間態はメディアクリエイター・高村翔一郎を名乗る爽やかな男性。


人間から気力を抜き取り、写真ポスターを通して他人に与えて暴走・ゴーマの配下に変えることができ、これによってホウオウレンジャー・リンの抹殺と人類の凶暴化作戦を展開した。また、フィルムや映像技術を駆使して戦う「メディア拳」なる拳法の使い手でもある。


活躍編集

ガラの命で、メディアクリエイターの高村としてリンに接近し、アイドルデビューさせる。CD写真集が次々と出て人気が上昇するが、それに比例してリンは次第に衰弱してゆく。実は映像に映る度にリンの気力も吸い取られる仕掛けになっていて、最後にはリンを衰弱死させようという目論見であり、さらに写真やポスターを通してリンから吸い取った気力を放出し、人間を凶暴化させるのが、今回の二重の作戦であった。

街中で人々に破壊活動をさせる現場に駆けつけたダイレンジャー4人の前に現れ、作戦を暴露。メディア拳・一時停止で動きを止め、サーベルで彼等を攻撃。しかしリュウレンジャーの気弾を受け、右腕を負傷して撤退する。


しかし高村の姿に戻った時、ダイレンジャーと戦って負った傷とも知らず献身的に怪我の治療をし、2ショット写真を託したりするリンの姿や、ふらふらのはずなのに「高村さんが好きだから苦しくても頑張れる」と笑顔でアイドル活動に励む彼女の純粋な言葉に心が揺らぎ始め、ついに彼女への愛に目覚める。そしてリンが死亡するギリギリの所で、彼女をスタジオから連れ出して海岸へ逃亡した。

(下記画像が高村とリン)

高村さん


良心の呵責に耐え切れず己の正体を明かすが、裏切りを許さないガラが登場。怪人態となり、メディア拳の技としてビデオテープでガラを拘束し、空中に映し出した気伝獣龍星王から火炎を放つ攻撃を駆使し戦うも、ガラには通用せず返り討ちに遭い、最期はリンに謝罪と感謝の言葉を遺し、彼女の腕の中で息を引き取った。


その後ホウオウレンジャーに変身したリンの怒りの猛攻に押されたガラに巨大化爆弾を投げつけられ、自我無き生ける屍として蘇生・巨大化する。

ホウオウレンジャーの「貴方のことは忘れない」の言葉と共にそのまま大王剣・疾風怒濤を喰らったメディア魔術師はフェードアウトする映像のように透き通って消えてゆき、後にはリンと撮った2人の写真が残されていた………


メディアクリエイター編集

メディア魔術師の人間態・高村の肩書である「メディアクリエイター」だが、その活動は作中に置いて多岐にわたっている。

  • スカウトマンとしてリンをスカウト。
  • キャメラマンとして写真集の撮影を担当。
  • レコーディングディレクターとしてデビュー曲のレコーディングに携わる。
  • マネージャーとして歌番組でのリンを見守る。

これらの活動をすべてひとりで行っており、他のスタッフが関与している描写はない。


余談編集

三脚肋骨、カメラが頭蓋骨等、映像機器を骸骨ゾンビ風に落とし込んだデザインが秀逸。その醜悪な容姿が、彼の悲哀を一層強調するものとなっている。また、ゴーマ特有の一ツ目は左胸上部にある。


デザイン担当のマイケル原腸氏によると、肋骨部分はデザイン画段階では平面上でしか成り立たない形状だったが、レインボー造形によるアレンジ技術で着ぐるみとして成立したものであったという。


演者の海津亮介氏は6年前の『光戦隊マスクマン』にレッドマスク/タケル役で出演。向こうでは愛した女性敵組織の人間だったという悲恋を演じたが、今回は自分が怪人で、戦隊ヒロインと愛し合うという真逆の立場を演じることになった。


彼を始末したのがガラだった事は彼女自身がクジャクに裏切られたと思い込んでいた過去を持っていて裏切り行為を許せない事に起因していたと思われ、今回の一件もあってか最終決戦にてホウオウレンジャーとも戦った。だがその彼女、実は・・・


関連タグ編集

ゴーマ族 ゴーマ怪人

哀しき悪役 善玉怪人


ヌードルジゲン2年前の作品に登場した怪人で、ヒロインが売り出した商品を利用して作戦を展開する手口が共通している。どちらも登場回の脚本を書いたのが荒川稔久氏である点も見逃せない。


ドラゴンドランコインシャドー:それぞれ10年後21年後に登場する戦隊怪人で、『かつてヒーローを演じたが、後年のスーパー戦隊シリーズで怪人及びその人間態を演じている』繋がり。

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