巨大化爆弾
きょだいかばくだん
ゴーマ族が使用する巨大化用のアイテムで、銀色の球形をした爆弾。
一般のゴーマ怪人だけでなく、ガラ中佐やザイドス少佐のような幹部クラスも携帯している。通常時に巨大化爆弾を複数個収納しているトランクも存在し、蓋の内側は遠くの場所を映し出すモニターとしても機能する。
使用の際には、本体の頭頂部に取り付けられた小さい球形のピンを引き抜き、足元に叩き付ける事で起爆させ、その際生じた爆発のエネルギーを吸収して巨大化する。このように一応のロック機構こそあれど、安全性には少なからず難があり、本人に巨大化の意志がないにも拘らず、落としたりぶつけた弾みで簡単に誤爆し、なし崩しに巨大戦に突入するパターンも作中では何度か見られた。またダイレンジャーの必殺技を受けた際のどさくさ紛れに起爆するパターンも少なくない(この際起爆シーンすら省略される場合があり、必殺技の爆発直後にバンクで爆発からの収束シーンに繋がり巨大化というパターンも見受けられた)。
その形状はゴーマが前線の拠点や、本拠であるゴーマ宮の周辺に浮かべている巨大な球体に近似しているが、それらとの関連性については特に言及されていない。
(※ ピンの方も本体と同じ球形であるためか、ザイドスが2度目に巨大化に及んだ際(第48話)、間違ってピンの方を叩きつけてしまい「こっちだぁー!」と改めて爆弾本体を投げ直したこともある)
巨大化の効果はあくまで一過性のものであり、仮に巨大戦で敗北しても完全に爆散するような致命傷を負わなければ、一定時間後に元のサイズに戻ることが可能。
実際にパチンコ大名人のように、突如出現した大神龍から踏み潰されそうになって慌てて逃げ出し、その勢いで等身大に戻るといったケースも存在する他、ザイドスやゴーマ3ちゃんズが2回使用し(※2)、いずれも命辛々生還しているところから、この手の巨大化用アイテムにありがちな命が縮むようなデメリットはないことが窺える。
さらにメディア魔術師のように等身大の状態で死亡した怪人であっても、その亡骸に投げつけ爆発させる事で生者と同様に巨大化・再生を可能とするが、その際生前の自我は失われるようで、戦闘中も終始無言のままとなる。
(※2 ゴーマ3ちゃんズが2度目に巨大化した際には、正確には巨大化爆弾そのものではなく野球のヘルメットに取り付けてあった爆弾が起爆した事によるもので、形状こそ異なるものの巨大化爆弾と同様の仕掛けがなされていたものと見られる。またこの直前に別のヘルメットの爆弾が起爆し、テンマレンジャーもその爆発に巻き込まれているが、彼の転身を解除させる以外には特に異変が生じなかったことから、ゴーマ族以外の人間には巨大化の効果は働かないと考えられる)
スーパー戦隊シリーズの英語版ローカライズ作品『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』にも、第2シーズンにて同様の効果を持つアイテムとして登場する。こちらでは原典とは使用のプロセスが異なり、宇宙からロード・ゼッドが投げつけた物を、地上のモンスターが受け取り爆発させるというものとなっている。