概要
本作の敵組織・ゴーマ族の本拠地。
中国大陸奥地の森林地帯の、その上空に浮遊する巨大な構造物で、地中からその全容を現したのは物語中盤に入ってからのこととなる。逆ピラミッドの形状をしたその一辺には、ゴーマのシンボルともいうべき「一つ目」が備わっている。またゴーマ宮の周辺には、シャダム中佐達三幹部が前線に出ている際に現れるものと同じ、球形の飛行物体が複数浮かんでいる。
その内部については、作中でも限定的な描写のみに留まっているが、元老院の面々や幹部達が作戦等の談義に及ぶ「言論の間」や、自在に位置や高さを変える赤い柱が立ち並ぶ「天上の間」等が存在し、ゴーマ十五世は天上の間において日々遊興に明け暮れつつ、一方で自身の持つ第三の目を通して外界の様子をつぶさに監視している。
この他ゴーマ宮の近辺には、皇位継承を賭けた決闘の際に使用された「ゴーマコロシアム」という闘技場も存在する。
当然のごとく、ダイレンジャーにはその存在自体が知られていなかったのだが、物語後半では道士・嘉挧が何らかの方法でゴーマ宮の内部へと度々乗り込んできたこともあり、これらの行動は物語終盤にて明かされる、嘉挧にまつわる衝撃的な事実を示唆するものでもあった。
そしてゴーマとダイレンジャーの間で繰り広げられた最終決戦では、その嘉挧が用いていた手段によってダイレンジャーの侵入を許したのみならず、三度襲来した大神龍の圧倒的な攻撃に晒されゴーマ宮は崩壊、遂には落下・炎上という末路を迎えた。