バンドーラ「大地に眠る悪霊達よ、ドーラ○○に、はっ!力を与えよ!」
概要
本作の登場人物の一人・魔女バンドーラが携える魔法の杖。
三日月を模したような形状の柄頭が特徴で、そこから放つビームや火球で相手を攻撃することができる他、相手の動きを魔力で封じる、異空間へと飛ばす、その姿を変化させるなどといった具合に、バンドーラが魔法を使う際には欠かせないアイテムの一つでもある。
しかし何より重要な役割として、「ドーラモンスターを巨大化させる」という点が挙げられる。より厳密に言うと、ドーラモンスターを巨大化させる直接の要因は「大地に眠る悪霊達の力」であり、ドーラセプターはその力を呼び起こすための、一種の鍵とでもいうべき役割を果たす。
巨大化の際には、バンドーラが月面のドーラパレスのテラスのベランダから、望遠鏡「ドーラスコープ」で地上のドーラモンスターの動向を監視しつつ、状況に応じて記事冒頭にも示した台詞を唱えながら、地球に向かってドーラセプターを投擲(※)。
投擲されたドーラセプターは大気圏に突入しても燃え尽きることなく、そのまま地表へと突き刺さると、自ら魔力を放って大規模な地割れを起こす。こうして地底から呼び起こされた悪霊のエネルギーを浴びることで、ドーラモンスターは(再生)巨大化が可能となるのである。
巨大化の効果は永続・不可逆なものではなく、元のサイズに戻ることもできる。これがドーラモンスター自身の任意によるものか、あるいはバンドーラの意思によるものかまでは作中では言及されていない。
また、巨大化させる対象もドーラモンスターに留まらず、それ以外の生物や無機物までも含まれる。作中では幹部のグリフォーザーとラミイ(後者は巨大化後、さらにラミィスコーピオンへと変身する)の夫妻、妖精ドンドンと利夫少年(生身の人間)、破滅の鏡、モンスター・ゴダ、果てはドラゴンレンジャーを巨大化させたことすらある。
この手の巨大化手段は、基本的に「怪人が撃破・または致命傷を負った際の蘇生目的」で使われる場合が多いが、このドーラセプターは優勢時のダメ押しとして使われるケースも多く見られた。ハウリングキャノンの出番が少なく感じられる一因でもある。
(※ 作中ではこのパターンが最も多く見られたが、他にもバンドーラ自ら地上に転移し、至近距離からドーラセプターを投擲するパターンも複数回存在する。またドーラキルケを巨大化させようとした際には、バンドーラがダイエットのために食事を我慢していたのが災いし、投擲するだけの力が出せずに不発に終わったこともある)
備考
作中では普段バンドーラが手にしている長大なサイズのもの以外にも、ごく小型のサイズのものも存在する。物語終盤では、これを使ってブライが「時の停止した部屋」から出入りする際の波動を感知し、その正確な所在を突き止める役割を果たした。
TVシリーズ最終回にてバンドーラが魔力を失い、再度封印された際にはドーラセプターも彼女の手元から失われているが、後年制作された映画『獣電戦隊キョウリュウジャー VSゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ』にも登場しており、同作ではネオグリフォーザーが自力で宇宙からドーラセプターを召喚し、自らを巨大化させるために使用している。これがTVシリーズでバンドーラが所持していたものと同一なのか、はたまた別個のものであるのかまでは作中では言及されていない。
スーパー戦隊シリーズにおいて数ある巨大化手段アイテムの中でも、特に原理やプロセスなどがトップクラスに謎だらけでツッコミどころが多いことで知られている。大気圏に突入しても燃え尽きることのない頑丈さは言うに及ばず、それ以外にも以下の謎が長年疑問とされている。
- 「一体何本ストックがあるのか」
- 「もしくはUターンして月まで戻っているのか」
- 「月から地球への到達速度が早過ぎる」
- 「そんな速度の物体が落下したら、地割れが起きる程度では済まないのでは」
・・・そうは言っても、極端な話これらの謎は全て「バンドーラが魔法で何とかする」の一言で解決できるようなものなので、細かい事は気にしない方が吉・・・なのかも知れない。
関連タグ
恐竜戦隊ジュウレンジャー バンドーラ ドーラモンスター サテライトキャノン