「ドーラキルケ! う~…腹減った!なんか、食べたい食べた~い!」
バンドーラ「はぁ……何だこりゃ」
プリプリカン「言わんこっちゃない……」
概要
第8話「恐怖!瞬間喰い」に登場するプリプリカンが作り上げたドーラモンスター。
豚の頭にそのまま手足が生えたような外見をしており、頭には鉄兜、そして両手にはフォークとナイフで武装している。
当初作ったプリプリカンは失敗作と判断していたが、バンドーラに急かされて渋々焼き上げドーラモンスターとして完成させる。
その外見と言動からバンドーラはあきれ果て、プリプリカンも頭を抱えていた(上記のやり取りはそのシーンでのもの)。
強烈な食欲を持ち、人の目には視認も出来ない程の驚異的なスピードであらゆる物を食べ尽くしてしまう。また、爆発を起こす鼻息で攻撃する事も出来る。
劇中では減量するべく節食中だったバンドーラが、自身の腹いせのために好きなだけ食べる人間を苦しめるという、実に小さな目的のために地球に向かわせた。
持ち前の食欲で街中の食べ物を喰らい尽くし、モデルの2千年前のギリシャの怪獣キルケと同じく、被害に遭った家族の間に疑心暗鬼を生じさせ、その絆を引き裂くと言う悪逆の限りを尽くした。
活躍
その食欲で守一家を始めとした家々の食べ物を喰らい尽くすことで、かつて2千年前にギリシャに現れて食べ物を盗み、そのまま内乱を起こさせて国を滅ぼした怪獣キルケ同様、その家の家族の絆を引き裂いてしまう。
駆け津けたジュウレンジャーの伝説の武器も飲み込んでしまい、爆発を起こす鼻息で攻撃。
すると突如現れた謎の老人の放つゴルフボールを喰らい、そのまま手玉に取られてしまう。老人の正体はノームという妖精で、ノームはそのままジュウレンジャーを連れてどこかへワープ。ドーラキルケはまんまと5人を見失うこととなった。
ノームに妖精の森へ連れて来られたジュウレンジャー達は、かつてオデッセウスがキルケを退治するのに使った薬草モーリュと引き替えに、彼の出した大量の食べ物を完食すると言う試練を課せられる。他の4人がギブアップして行く中、ボーイだけが諦めない。目が回る程嫌いな人参(しかも丸々一本生である)を出されても、知り合った守一家の少年・守を助けたい一心で見事に完食。見事モーリュを手に入れたのだった。
その頃、ドーラキルケは資材置き場でコソコソと食べ物を喰い漁っていたが、そこへ「ドーラキルケ!美味しい物があるぞ!」と言うティラノレンジャーの言葉が響く。
その言葉に釣られて姿を現したドーラキルケは(プテラレンジャーの投げた)ショートケーキ、(トリケラレンジャーの投げた)寿司、(マンモスレンジャーの投げた)ステーキ、(ティラノレンジャーの投げた)ハンバーグを次々と口でキャッチして食べる。
最後に特別メニューとしてモーリュ入りのサンドイッチをタイガーレンジャーが放ると、ドーラキルケはまんまと口にしてしまう。
モーリュを食べさせられたために突如ドーラキルケは爆発し、その拍子に飲み込んだ伝説の武器も五つ全て吐き出してしまう。
すっかり痩せこけて足元が覚束ないドーラキルケをバンドーラは巨大化させようとするも……。
バンドーラ「もう、ドジマヌケ! ようしこうなったら、ドーラキルケを大きくしてやるかな! えー、大地に眠る悪霊達よ、ど、ドーラキルケに……ち、力をあーたーえーよー……」
トットバット「バンドーラ様!?」
バンドーラ「も、もうダメ……お腹がすいて力が出ない……」
減量中の空腹のために力が出ず、ドーラセプターを投擲できずその場でダウン。
結局巨大化というサポートが得られぬまま、ドーラキルケは5人の猛攻に圧倒され、そのまま止めのハウリングキャノンを喰らって爆散するのだった。
余談
尚、原典のキルケは人間を家畜に変える魔女だが、この作品では約2千年前のギリシャに出現し、仲の良い王と王子の食事を盗んで互いを疑心暗鬼に陥らせ、そのまま内乱まで発展させて国を滅ぼした豚の怪獣と言う事になっている。
声を演じた西尾氏は後のエピソードに登場するドーラブーガラナンとドーラガンロックの声を担当している。
マイティ・モーフィン・パワーレンジャー
本作ではピッグモンスター(Pudgy Pig)として登場。吹き替え版の声優は山崎たくみ氏。また山崎氏は別個体のピッグモンスターに変えられてしまうノーマンという豚の吹き替えも担当している。
関連タグ
銀河超獣バルガイヤー:同じく特定の植物が打倒の鍵となった2年前のラスボス。ドーラキルケがモーリュの薬草なら、こちらはシドンの花。
ブタネジレ:5年後に登場する豚モチーフの後輩。そして登場エピソードは食事がメインテーマという共通点もある。ちなみに中の人は、ブックバックの人と同じ。
ガキツキ、タグレドー、ドルマー、フタガワラ、ザキュラ、ガブリオ、メルグ・アリータ:後のシリーズに登場する大食いの戦隊怪人の後輩戦隊怪人達。