演:渡部るみ(人間態)
概要
人間態は女性の姿だが、怪人としての姿は全身を銀色の鎧で覆われたそれ。この形態になると一切人語も喋らない。
「蜃気楼」を意味するミラージュ(Mirage)の言葉通り、自在に幻を見せる能力を持っており、その力で自身と配下のゴーレム兵をジュウレンジャーの姿に変え、街で暴れる事で人間にジュウレンジャーを迫害させ、彼等の戦意を喪失させようと目論んだ。
活躍
自らの能力でゴーレム兵共々ジュウレンジャーに擬態すると、都内某所の建物の屋上から宙返りして飛び降りると、そのまま街の人々を襲う破壊活動を行う。
駆け付けた本物に追い詰められるも、今度は一般人に擬態して現れたリポーターと撮影スタッフに助けを求める事でマスコミは「大変な事件が起きました。今日午前、都内各地でジュウレンジャーによる無差別な破壊と殺戮が繰り広げられました」とニュースで報道。実際のVTRまでテレビに流れた為に人々のジュウレンジャーへの信用はガタ落ちとなった。
だが全てはバンドーラの仕組んだ罠であり、現れたリポーターとスタッフもラミイとゴーレム兵が化けた物だった。
「人間共はジュウレンジャーが悪者になったと信じ込む。そうなれば、奴等が守って来た人間の手によって、ジュウレンジャーをやっつける事が出来る!」
全てはジュウレンジャーがバンドーラ一味から守って来た人間達から逆に迫害された末に殺されると言う、最悪のシナリオを描いたバンドーラの卑劣極まりない奸計であった。
斯くして思惑通りにジュウレンジャーの戦う意欲を完全に失わせたが、偶然知り合った心優しい老婆の佐倉操(演:緑八千代)との触れ合いが、ジュウレンジャーに再び人類を守る使命感に目覚めさせた。
一方、ドーラミラージュとゴーレム兵は偽ジュウレンジャーの姿で破壊活動を再開するが、其処へ本物が登場。偽の姿のままで交戦したのが仇となり、立ち直って技の切れが違う本物に敗れ、ダメージを負って幻が解けてしまい人々にも偽者作戦がバレてしまう。
そのままゴーレム兵を全滅させられドーラミラージュも元に姿に戻ってしまい追い詰められるも、手にした杖から光のムチを伸ばして振り回して攻撃したり、自分が複数いるような幻(映像としては前作の悪の組織の幹部の剣技のような表現になっている)を見せてから杖からビームを飛ばして攻撃する等で奮闘していく。
だが、そこに子供達をはじめとする市民達のジュウレンジャーを応援する声が届き、それに奮起したジュウレンジャーは突撃してきたドーラミラージュをバベルアタックで迎撃してドーラミラージュは杖を手放してしまい、最期はトドメの一撃であるハウリングキャノンを受け爆散した。
最終決戦ではドーラニンジャ、ドーラキマイラ、ドーラガンサクと共に亡霊として復活した。
余談
ドーラミラージュの高度な変身能力はドーラガンサクにも通じるものだったが、そちらはプリプリカンからの評価は低かった。また、外見もそれぞれドーラガンサクはシンプルかつ無骨なデザイン、ドーラミラージュはヒーロー然としたスタイリッシュなデザインと対になっており、プリプリカンはドーラガンサクの反省を踏まえて造形・変身能力双方に優れたドーラミラージュを製造したのかもしれない。
人間態を演じた渡辺女史は次回作の『五星戦隊ダイレンジャー』でも指輪官女の役で出演している。
また等身大戦でジュウレンジャーと戦ったドーラモンスターはドーラミラージュで最後となり、次回からはある人物の登場により、ジュウレンジャーとバンドーラ一味の闘いは最終決戦を迎えることになる。
関連タグ
関連・類似する怪人など
ジゴクネジラー:『電磁戦隊メガレンジャー』に登場する怪人で、こちらもヒーロー達を一般人によって迫害させることで戦意を喪失させる目的の為に送り込まれた。最大の違いはドーラミラージュが戦隊の偽者という手段を用いたのに対し、こちらは本人が直接ヒーロー達の通う学校に乗り込んだ。ちなみに彼の放った攻撃により負傷した生徒を演じたのは、タイガーレンジャー/ボーイを演じた橋本巧氏である。
ナリスマシ、妖精のサラワレテ居、ナリズマ・シボンズ:同じくヒーローやその身内に化けて彼等を貶めようとした後輩達。
ババルウ星人:同じくヒーローに化けて悪逆の限りを尽くしたウルトラシリーズの宇宙人。