ひょっとして……?
- 空中楼閣や貝楼、海市とも呼ぶ。
- 「コードギアス」シリーズに登場するナイトメアフレーム。⇒蜃気楼(コードギアス)
- もしかして⇒森気楼(KOFの人物画などを手がけたイラストレーター)
- もしかして⇒森喜朗(『もりよしろう』の読み間違いだが、田中眞紀子議員は皮肉でそう呼んでいる)
概要
光の屈折による大規模な幻影。
英語では【mirage】(ミラージュ)という。
原理
光は直進するものだが、地球の大気圏内においては、
冷たく密度の高い方へ進む(≒屈折する)性質を持っている。
これによって、大気の温度が急速に変化することで
普通は見えない遠方の物体がおぼろげに浮かんで出現し、
『あたかも』そこに町や建物が存在するように錯覚させられるのだ。
海面の空気が急激に冷えて発生する「上位蜃気楼」、地面が急激に熱せられて発生する「下位蜃気楼」、日本の“不知火”に代表される「鏡映(側方)蜃気楼」の三種が存在する。
「蜃気楼」の記述は、大乗仏教の太祖・龍樹の表わした「大智度論」の第六にまで逆上り、
そこでは「乾闥婆城」として記されている。
単語としては中国の伝承で、巨大な蛤の妖怪「蜃(シン)」が口から幻を見せる煙を吐くことで起きるとされ、そこから「“蜃”の吐く“気”が見せる幻の“楼”閣」という意味で、蜃気楼と呼ばれるようになった。
古代中国の地理書『山海経』の「海内北経」に記述される、海上にあるという大人(巨人)の住む「大人市」は蜃気楼のことであると考察されている。