データ
概要
第38話「蜃気楼の怪獣」に登場。
デスモンが現れた1か月後にG14地区に出現し、度々蜃気楼となって表れて「幻の怪獣」と噂になっており、GUTSが調査に向かうもののダイゴが目撃した以外は引っ掛からず、半信半疑であった。
尚G14地区での怪獣出現の噂はTPC情報局のタツムラ参謀が民衆の統制を狙ったデータを取る為に流したデマに過ぎなかった(G14地区以外の地区にはあまり噂は広まらなかったらしい)が本当に出現した。
出現した理由は不明で、またタツムラ参謀の陰謀と同時に出現したのも本当に偶然だったのかも不明だがイルマ隊長は「人の心の闇が生み出した」と推察している。後にガタノゾーアが現れる事を考えると、コイツの仕業も考えられる。
武器は腕の鋏と背中の亀裂から発生させる光と鼻から放つ「青色破壊光線」。
「蜃気楼怪獣」の異名通り、自分の幻を複数映し出し翻弄する。おまけに厄介なのは、”実体と幻が一瞬にして入れ替わる”という能力で、そのスピードはティガ・スカイタイプの最速スピード戦法「スカイ・サンダーダッシュ」をも上回る。
これらの能力でティガとGUTSを翻弄するが、イルマ隊長の決死の特攻で本体を見抜かれ、最後はランバルト光弾を受けて消滅した。
派生作品
DARKNESSHEELS -Lili-
ある人物から技術供与を受けた惑星フースの下層民(インフェルニア)の作り出したロボット怪獣として登場。
その後、起動して他のロボット怪獣共々進撃を開始するものの、最後はキリエロイドⅡに変身したサイロの一撃で粉砕されてしまった。
余談
蜃気楼の語源が蜃という貝の化け物が幻影を作り出した事に由来する為か、背中の形状がタカラガイの殻に似た外見になっている。
ちなみに予告版では、1シーンのみ鳴き声がベロクロンになっている。
脚本を担当した大西信介によると、元々第38話は大西が大学4年の時、『ウルトラマン80』に脚本として送ったものが原型であったとのこと。大西によれば、『80』の初期の頃に「人間の心がマイナスエネルギーを生み出す」と言う設定があり、ファルドンの設定や第38話の展開はその設定から発想させたものとしている。
この回では、ベテラン声優の杉山佳寿子女史がホリイの同級生のアナウンス役で出演しているが、その際の台詞回しは完全に『うる星やつら』のテンそのものであり、この時期のウルトラシリーズでは珍しい中の人ネタとなっている。