「大事な不老不死の薬を、床の間の壺になど入れておくものか。俺はどうも眉唾だと思ったから手を出さなかったんだ」
概要
第35話「忍者戦士ボーイ」に登場したプリプリカンが作り上げたドーラモンスター。
その名の通り迷彩模様の忍び装束で全身を包んだ忍者の姿をしており、背中の忍者刀と分銅付きの鎖鎌と左手の火筒が主な武器。
ちなみに彼に随伴するゴーレム兵も同様の忍び装束を身にまとう。
劇中では戸村流忍法道場に忍び込み、そこで研究されていた不老不死の薬を奪おうとした。
活躍
戸村流忍者である亀田ちさとの父親が研究する不老不死の薬を奪うべく行動を開始。
道場の天井裏に潜伏していたところへ、ボーイからダガーを投げ付けられたために逃走。現れたボーイと交戦になるが、刀で対抗して苦戦させるとそのまま左手の火筒をボーイに放ち、その隙に撤退した。
その頃、「不老不死は魔女の特権」と言うバンドーラの言葉に嫉妬したトットパットとブックバックはグリフォーザーと共謀して道場へ潜入し、薬が入っていると思しき壺を3つ強奪するが、壺の中身は「頭痛と腹痛と胡椒の実がたっぷり詰まった偽物」だったために失敗。ちさとと同じく忍び装束に身を包んだジュウレンジャー5人に捕まりそうになったところに、忍び装束のゴーレム兵が加勢に来たために逃走するが、失敗と裏切りがバレた3名はバンドーラに杖でシバかれる羽目となった。
一方、冒頭の台詞と共に壺の中身が偽物と見抜いていたドーラニンジャは、バンドーラから改めて不老不死の薬を奪う用に命じられ再び出陣。
床下から侵入して両目から放つ閃光でジュウレンジャーとちさと親子の目を眩ませると、研究室から薬(流派の教え「猿に学べ」の答え、チンパンジーが使っていた薬草)を奪うが、忍びの定法である「敵の目を欺くこと」を理解しきれておらず、本物は研究所に既に運ばれていた。
ジュウレンジャーとの交戦に突入したドーラニンジャは戦いの最中、ちさとを人質に取って「一歩でも近づいてみろ、こいつの命はないぞ!」と脅し、飛び掛かるタイガーレンジャーを火筒で攻撃する。
だが、猿轡を噛まされながらもちさとの発した「ボーイ!分身の術!!」という言葉を微かに聴き取ったタイガーレンジャーは、彼女がガード試験で見せた分身を見事に再現。ドーラニンジャは相手のタイガー分身の術に翻弄された末、ちさとを解放してしまう。
直後にドーラセプターの力で巨大化し、大獣神とキングブラキオン相手に奮戦するも、最期は「超伝説雷光斬り」を受け爆散した。
最終決戦ではドーラガンサク、ドーラキマイラ、ドーラミラージュと共に亡霊として復活した。
余談
モチーフは言うまでもなく忍者。先のドーラナイトの騎士やドーラレイガーの巫女に続き、ファンタジー及びそのRPGではメジャーな職業がモチーフとなった第3の例である。
声を演じた阿部氏は、前作『鳥人戦隊ジェットマン』でグリナム兵の声を担当しており、スーパー戦隊シリーズでの怪人役としての出演は今作が初となった。翌年の『五星戦隊ダイレンジャー』では白虎真剣役でレギュラー出演している。
また、ちさとの父親を演じた森富士夫氏は、2年後の『忍者戦隊カクレンジャー』でツチグモの声と人間態を演じている。
リメイク版にあたる『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』では闇の戦士名義で登場。吹き替えは中田和宏氏が担当する。
関連タグ
ドロドロ:『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場する忍者モチーフの後輩。
邪忍イーガ:『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』に登場する忍者モチーフの後輩。
デーボ・シノビンバ:恐竜スーパー戦隊第3作目『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場する忍者繋がりの後輩。
冥獣人ニンジャのキリカゲ:『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する忍者繋がりの後輩。