「無駄だ、俺は不死身よ!」
CV:西尾徳
概要
第26話「カキ氷にご用心」に登場するプリプリカンが作り上げたドーラモンスター。
頭に角を生やし、口からは鋭い牙を覗かせた目つきの悪い蛙という外見をしており、大きく膨れた腹も特徴の1つ。首には牛の模様のナプキンを着けている。
その凶暴な外見に違わず近接での格闘戦に長けているが、彼の真骨頂はそこではない。このモンスターの最大の武器はそのメタボなまでに肥大化した腹であり、弾力性に富んだその腹はあらゆる攻撃を跳ね返してしまう。
角の部分から舌状の光線を発射し、捕えた相手を光の玉に変えて飲み込む能力の持ち主であり、ターゲットを飲み込むと腹部にその犠牲者の顔がまざまざと浮かび上がる。尚、わざわざ角から光線を放たなくても口から直接舌を伸ばして同じ様に捕食する事が可能であり、角は折れてもまた生える。
「真実の顔」が弱点とされているが、頭部を攻撃しても効果は無く、相手を飲み込んで勝ち誇る際に一瞬見せる喉元の模様こそがそれである。
活躍
トットパットが「金色鼠の心臓」、「ハナモゲラの尻尾」、「鰻猫の脳」、「ミミズの粉末」等の素材から作った毒薬でダンとメイの心を悪に染め、2人が飛び出して戦力が分散された隙を見計らってバンドーラに送り込まれる。
ダンとメイを公園で捜索していたゲキ達3人の前に出現すると、持ち前の防御力でティラノレンジャー達を追い詰め、そのままタイガーレンジャーを飲み込んでしまう。
レンジャーガンで反撃する2人だが効果が無く、立ち向かうマンモスレンジャーに対してティラノレンジャーが一旦退くよう進言した為に両者はその場から撤退する。
その後、悪に染まったダンとメイの事をバーザに任せ、ゲキとゴウシはブーガラナンの文献から真実の顔が弱点と知り、再びドーラブーガラナンに勝負を挑む。
龍撃剣とモスブレイカーでそれぞれ挑む2人は顔を攻撃するがドーラブーガラナンには効果が無く、逆に今度はマンモスレンジャーを飲み込んでしまった。
尚も龍撃剣で立ち向かうも、依然として苦戦を強いられるティラノレンジャーだったが、其処へバーザが苦労して手に入れたマンドラコアの笑い声によって正気に戻ったダンとメイが参戦。
彼等を飲み込むべく角から再び舌状の光線を発射するドーラブーガラナンだったが、トリケラレンジャーとプテラレンジャーの連携によって角を折られてしまう。しかしドーラブーガラナンにとってこの程度の事態は想定内であり、「こんな物、放っておけばまた生えるわ!こうなったら、生のまま飲み込んでやる!」と言って口から下を伸ばして直接ティラノレンジャーを飲み込む。
リーダーまで失って万策尽きたかと思われたが、ここで2人は重大な事に気付く。相手を飲み込む瞬間喉元に見えた模様―――もう1つの顔の存在に…
その模様こそが真実の顔と気付いたトリケラレンジャーは自ら囮となり、飲み込む一瞬を突いてプテラレンジャーに真実の顔を射抜く様指示。最初は躊躇うプテラレンジャーだったが、尚も襲い来るドーラブーガラナンに殴り飛ばされて遂に作戦に乗る事を決意。相手が舌を伸ばしてトリケラレンジャーを捕食しようとした、その一瞬を突いて放ったプテラレンジャーは矢を射ようとするが、トットパットの妨害に遭って失敗し、逆に反撃を喰らって変身が解けてしまう(※当然トリケラレンジャーも飲み込まれてしまった)。「残念でした!もはや勝ち目は無いぞジュウレンジャー!!」とトットパットに煽られてその場から退却し、森へと逃げ込むメイ。トットパットとドーラブーガラナンが探し回る中、森の茂みに隠れている間に見つけた木の棒と枝から妙案を思い付く。
果たして森を捜索していたトットパットとドーラブーガラナンの前に、メイは降参と言って姿を現す。「流石に潔いな。褒めてやるぞジュウレンジャー、やれ!」というトットパットの号令と共に、ドーラブーガラナンが舌をメイに巻き付けようとした、その時だった。
不意にメイは飛び上がり、足に結び付けていた木の蔓を解き放つ。すると木の枝と棒の矢が勢い良く飛び、ドーラブーガラナンの喉元にある真実の顔に深々と突き刺さる。
自らの急所を突かれたドーラブーガラナンは苦しみながら口から光球を4つ吐き出し、ティラノレンジャー達4人は見事解放される。
改めてメイはダイノバックラーでプテラレンジャーに変身し、ドーラブーガラナンはここから5人からの逆襲を一気に受ける事となる。
ティラノレンジャー達4人の龍撃剣、トリケランス、モスブレイカー、サーベルダガーによる怒りの猛反撃を喰らい、虫の息となったドーラブーガラナンは、そのままプテラレンジャーは止めのプテラアローをの口の中に撃ち込まれて爆散。作戦を打ち砕かれたトットパットも慌てて退却するのだった。
余談
モチーフは蛙。
本作のドラマCDでは、ドーラブーガラナンと同じくカエルモチーフの「ドーラゲロゲーロ」が登場している。
彼の登場回である第26話は、前作『鳥人戦隊ジェットマン』のメインライターを手掛けた井上敏樹氏がジュウレンジャーで唯一手掛けた脚本回である。
また、監督を担当した雨宮慶太氏はこの回を最後に2022年現在までスーパー戦隊シリーズには携わっていない。
声を演じた西尾氏は第36話に登場するドーラガンロックの声も担当する事となる。
関連タグ
壷道人:『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する怪人で、取り込んだ戦隊メンバーの要素が外見に反映される戦隊怪人の後輩。登場回が第26話であることや、当該話の脚本を井上敏樹氏が手掛けた点まで共通している。
ジュジュ(ゴーカイジャー):『海賊戦隊ゴーカイジャー』の怪人で、彼の登場回は同じくメンバー2人が悪の心に染まる展開が共通している。ただし、ドーラブーガラナンと違ってこちらはジュジュの手による物。