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「聞け、愚かな人間共。私は史上最大の魔女、バンドーラ!!」(第1話)


データ編集


概要編集

本作の敵組織・バンドーラ一味を束ねる史上最大の魔女。「魔女バンドーラ」と呼ばれる事もある。

1億7000万年前に悪魔(大サタン)に魂を売り、5つの恐竜部族と守護獣との間で戦いを繰り広げるも、敗北の末部下たちとともに惑星ネメシスへと封印されていた。そして現代に至り、ネメシスに飛来した調査隊のミスにより封印を解かれ、これを契機として再び地球への攻撃を開始した。


冷酷な性格の持ち主で、時には敵の心の隙を突いた狡猾な手段に打って出る事もある。そうした性格や、感情の起伏の激しさも相俟って部下からは畏怖の念を向けられているが、それに勝るとも劣らぬ思慕の念も向けられており、嬉しい時には彼らと歌い踊るといった光景も珍しくはない。

破壊と混沌をこよなく愛し、中でもの荒れ果てた大地は、本拠である「バンドーラパレス」を築くほどに気に入っている。その反面、自然の美しさや子供の笑顔は嫌いであると公言して憚らず、作中でも度々地球を「石ころの星」に変えてやると息巻いている他、子供に対してはこれをピンポイントで狙った作戦もしばしば立案・実行に移している程である。


能力編集

前述の通り「史上最大の魔女」と豪語するだけあってその魔術は強力であり、自分を暗殺しようとしたブライ口から吐く火炎で易々と返り討ちにした事もある。この他にも同様に口から吐く突風や、万能杖ドーラセプターから放つ破壊光線、さらには対象を小さくしたり、他の物体に変えたりといった術も自在に操る事が出来る。

配下であるドーラモンスター巨大化させる際、地上へ向けてドーラセプターを投擲するのも彼女の役目の一つであり、ドーラモンスター以外の生命体をもこの方法で巨大化させる事も出来るが、空腹などで不調の場合は不発に終わる事もある。


基本的にバンドーラパレスに籠もる事が多い一方、時には地上に自ら姿を現す事もあり、その際にはペニー・ファージング型の自転車に跨って滞空・移動を行う。


過去と結末編集

前述の通り古代から存命しているバンドーラであるが、より詳細な素性が明らかにされたのは、物語も最終盤に入ってからの事となる。

元々彼女はジュウレンジャーたちと同様に、古代人類の一つで砂漠に住まうダル族の女王だったが、息子のカイが自業自得も同然な形で恐竜に命を奪われた事をきっかけに、恐竜や他の古代人類に憎しみを抱いて魔女への道を歩み出し、地球を死の星に変えようと企んだ過去の持ち主であった。


恐竜への憎しみは現代に蘇ってからもなお消える事はなく、物語の鍵を握る「恐竜の卵」を執拗なまでに狙い破壊しようとした他、ゲキに恨みを抱いていた頃のブライと結託したり、自らの命を賭けて大サタンを地獄より呼び寄せる事で、大獣神の息の根を幾度となく止めようともした。

そして物語最終盤にて恐竜の卵の孵化が近付く中、大サタンの下僕として再会を果たしたカイに促される形で、ジュウレンジャーとの最終決戦に踏み切ったバンドーラは、計略を用いてキングブラキオン諸共恐竜の卵を砂地獄へと沈め、さらに再度復活させた大サタンと力を合わせ、悲願であった大獣神を消滅させる事にも成功した。

しかしジュウレンジャーの奮闘により大獣神たちが解放され、彼らによって大サタンも滅ぼされると、その巻き添えを喰って再び命を落としたカイを前に涙を流した事でそれまで持っていた魔力を喪失してしまい、部下たちと共に大獣神によって再び壺に封印され、宇宙へと追放されるに至った。


壺の中に閉じ込められてなお、いずれ魔力を取り戻し地球へ帰還する意欲を見せていたが、一方ではグリフォーザーラミイの間に出来た赤ちゃんに初めは渋い顔を見せつつも、やがて嬉しそうな様子で抱き上げてもおり、この事から前述した「子供嫌い」な性分はカイを失った悲しみから来る反動であった事が窺える。


備考編集

「バンドーラを曽我氏が演じる」という事は当初からの既定事項であったようで、デザインを担当した篠原保氏も、それ以前に曽我氏が演じた妖忍クモ御前世界忍者戦ジライヤ)のデザイン作業の際のリベンジも込めて「とにかく究極の曽我町子をやる」といった意気込みで作業に当たったという。その際には、師匠である雨宮慶太氏がかつて『時空戦士スピルバン』にてデザインした女王パンドラが動きにくかったという、曽我氏からの意見も汲まれている。


曽我氏自身もまた、撮影の際には靴を始め身につけていたアクセサリー類に私物を多く使用したり、部下たちを演じるJACのスーツアクターたちにもアドバイスを与えるなど、バンドーラという役柄には並々ならぬ意欲をもって臨んでいた。

その甲斐あってか、バンドーラへの人気は(作中で彼女が嫌っていた子供達からのそれも含め)非常に高かったといい、後に『魔法戦隊マジレンジャー』にて共演する甲斐麻美氏(作中にて戦隊ブルー小津麗を演じている)も、そんな子供たちの一人であったという。主役さえも食うほどの人気ゆえに、一時は台本一冊の中に台詞が一つといった具合に出番を削られた時期もあったといい、そのような状況にあっても曽我氏は意地を通してその数少ない台詞にもふんだんに喜怒哀楽を盛り込む事で、逆に強い印象を与えさせた事もあった。

曽我氏のバンドーラに対する拘りが高じるあまり、脚本での魔法の呪文が逆さに読んだ言葉であった事に対し、いくら子供向けであっても安直であると苦言を呈し、これが原因であわや番組降板寸前にまで至った事も、生前のインタビューにて述懐している。その際実際に使われたものも含め、作中でのバンドーラの呪文は全て曽我氏のアドリブによるものである。


海外版編集

ジュウレンジャーが英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー』としてリメイクされた際、バンドーラを基にしたキャラであるリタ・レパルサは「その存在感や雰囲気を出せる役者がいない」という理由で、オリジナルを演じた曽我氏にお願いしたという逸話が残っている。

同作においてはカーラ・ペレスがリタを引き継いだ第2シーズンの終盤まで、実に100話もの間、曽我氏がリタを演じており、原典である『ジュウレンジャー』での映像の流用のみならず同作のために追加での撮影も行われているが、一方でこの新撮の映像はそれほど使われていないとの証言も残されている。

前述の通り演者が交代した後も、リタは長期にわたってシリーズ内で活躍し、時にはパワーレンジャー勢に加勢したこともある。『電磁戦隊メガレンジャー』をベースとした『パワーレンジャー・イン・スペース』のクライマックスでは浄化されて人間となり、さらに時代が下って『魔法戦隊マジレンジャー』をベースとした『パワーレンジャー・ミスティックフォース』では、善の魔法使いの長であるミスティック・マザーとしてパワーレンジャーと共に戦うという波乱万丈の経歴を持つ。

これはミスティック・マザーの基となった天空大聖者マジエルが、テレビ番組における曽我氏の遺作(国内は元より海外においても同様)となったため、パワーレンジャーのスタッフが亡き彼女への感謝と賛辞、そしてパワレンファン達へのイースターエッグとして、原典では別人扱い(ただし、原典のデザインコンセプトの時点で「性格が丸くなったバンドーラ」という「バンドーラを想起要素」はあった)だったマジエルをリタと同一人物の善玉キャラクターとして、ストーリーに組み込んだものである。

こうした事情から、ミスティック・マザーの映像はパワレンのリタとしては久しぶりに、曽我氏が演じた『マジレンジャー』の映像からの流用となっている。


そして『パワーレンジャー・ワンス・オブ・オールウェイズ』では、浄化される前の性格の彼女が機械の体で復活する。


関連タグ編集

恐竜戦隊ジュウレンジャー バンドーラ一味 魔女


ヘドリアン女王:『電子戦隊デンジマン』ならびに『太陽戦隊サンバルカン』の登場人物の一人。曽我氏がかつてスーパー戦隊シリーズにて演じた悪の女首領で、部下から慕われる存在であったという点においてもバンドーラと共通する


プロフェッサーKレディーM:『星雲仮面マシンマン』の登場人物達で、いずれも理由こそ異なるものの、バンドーラと同様に子供嫌いの悪役である


大魔女グランディーヌ:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の敵組織の首領。バンドーラと同じく「魔女」の肩書を持ち子供もいる一方、部下に対するスタンスはバンドーラとは全くの正反対である

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