概要
ブライの命の刻限が残り13時間になった事を受け、バンドーラが彼に自身の命の時間を使い尽くさせるべく仕向けた糸車。
外見は普段の糸車と変わらないが、童話「眠れる森の美女」で魔女が紡ぐ糸車同様、その針に刺された者は百年の眠りに就いてしまう。更に戦闘形態になると円周に鋭い棘の付いた車輪となって襲い掛かり、バンドーラの力を借りずとも自力で巨大化する事も出来る。
活躍
ブライに残された13時間の命を一気に消費させる為、バンドーラ一味はブライの知り合った少女・理恵の妹でまだ乳幼児であるミチコを拉致。ミチコを捜して墓場までやって来た理恵を老婆に化けたラミイが手招きし、糸車の針に指を刺させる事で彼女を百年の眠りに堕としてしまう。
その後、バンドーラはミチコを捕えたグリフォーザーと共に、ブライを含むジュウレンジャー達の前に立体映像で現れる。そして理恵とミチコの姉妹を人質に取った事をブライに告げ、残り僅かな尊い彼の命の時間を全部使わせようと言う自身の目論見を暴露し、「あの子は糸車の針に刺されて、百年の眠りに就いた。お前の所為でそうなったんだよ?返して欲しければ、茨の館まで来るんだね!」と脅迫した上で姿を消すのだった。
兄に少しでも長く生きてて欲しいと言う、ゲキ達の強い想いから時の部屋に戻るブライだったが、自分が関わった所為で姉妹が攫われたと言う責任感からとうとうブライは獣奏剣を手に、姉妹を助けるべく再度外の世界へワープする。
「勘弁してくれ、ゲキ。バンドーラの罠だと分かっていても、放ってはおけないんだ!」
斯くして罠と知りつつも、ブライは単身茨の館に侵入。茨のベッドで眠る理恵の頬にキスをする事により、彼女を眠りから醒まさせる事に成功する。だが脱出しようとした途端、突如部屋の扉が閉まってしまったのだ。それと同時にバンドーラが哄笑と共にその場に現れる。
「とうとう罠に嵌まったね、ブライ!お前は二度と表へは出られない。残り時間を全部使い果たし、滅びるのだ!」
その言葉と共に、足元に開いた落とし穴から地下の洞窟へと転落。其処で待ち受けていた魔法の糸車に襲われながらも、出口を求めて彷徨う事となる。
4時間もの間洞窟を彷徨った末、出口を見つけてそのまま脱出しようとするが、魔法の糸車が妨害に掛かり、その拍子に足を滑らせた理恵は燃え盛る火の底へ落ちそうになってしまう。彼女を助けようとするブライに対し、魔法の糸車は容赦無く妨害に掛かり、2人を絶体絶命のピンチに陥れた。
だが、理恵が見つけた穴と自身のメダルを使ってブライは崖から緑色の光線を放ち、外で巨大化したグリフォーザーとラミイ相手に守護獣で交戦中のジュウレンジャーに居場所を知らせる事に成功。守護獣プテラノドンのプテラビームで崖を崩す事により、2人は無事に脱出出来た。
ブライはドラゴンレンジャーに変身し、更にドラゴンシーザーを召喚。グリフォーザーに追い詰められていた守護獣ティラノザウルスを窮地から救った。
すると「おのれ!まだ勝負は終わっちゃいないよ!現れよ!魔法の糸車!」と言うバンドーラの号令と共に、巨大化した魔法の糸車は火花を散らしながらティラノザウルスとドラゴンシーザーを襲撃。
ドラゴンシーザーがグリフォーザーとラミイを相手取る中、恐竜剣ゴッドホーンを呼び寄せた大獣神と魔法の糸車は交戦するも、両者は苦戦を強いられる。
其処へ更なる追い討ちとして、バンドーラは理恵の妹のミチコが乗った乳母車を空中に出現させて人質に取り、魔法の糸車がその周囲を飛び回る事でミチコを怖がらせる。
だが、ジュウレンジャーがキングブラキオンを召喚し、大獣神と共に究極大獣神へと合体した事で形勢は逆転し、グランバニッシャーを叩き込まれた魔法の糸車は敢え無く爆散。
直後に空から落下したミチコも乳母車ごとドラゴンレンジャーが救出した為、ブライは晴れて姉妹を助け出す事が出来た。
「おのれ…だが勝ったと思うな!ブライの時間は8時間以上使わせてやった!残りはたったの5時間!」
一方、作戦こそ失敗したが、ブライの命の時間を大幅に削る事に成功したとして、バンドーラは笑いながら姿を消すのだった……。
関連タグ
眠れる森の美女:元ネタ
グリモワールマイナソー:恐竜スーパー戦隊第43作目『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場した道具型の怪人繋がり。