ワイズルー「アッハッハッハ! こいつがあれば私は無敵! チューしてあげよう」
クレオン「近っ…あっ、あざ〜っす…」
データ
属性/物質型モンスター
分類/スケッチブック目グリモワール科
身長/33cm~8.1m
体重/700g~1.7t
分布/至高のアトリエ
経験値/209
概要
クレオンが絵描きの青年・生太郎から生み出した、幻獣「グリモワール」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
その見た目は平凡なスケッチブックで、自力で一切動けないが、そのキャンバスへ誰かから描いて貰った絵を実体化させる、シンプルかつ応用性が高い能力を有する。
例えば、檻の絵を描けば閉じ込めたい相手の上に檻を落として閉じ込め、縮小させた状態で別の場所へ転送が出来る。
更に巨大化後、拡大したキャンバスへ人物を描けば、そのモデルと同等の人格を持った巨大分身を生み出す芸当も披露した。
尚、キャンバスに描かれた物は何でも忠実に再現され、それが描き足された物であっても有効である。
思念の元である生太郎は、「もっと絵が描きたい」願望を思い詰めたマイナス感情を抱えており、そこをクレオンに利用された。
しかし、能力が書き手に絵のセンスが無ければ使い物にならない代物な上に、完全に静物の外観から自力で動けないので、クレオンからは『失敗作』扱いされるも、逆に絵に自信のあるワイズルーは能力を大いに気に入り、絵筆とパレットを身に付けつつこのマイナソーを連れて行動、能力を有効に使いこなした。
活躍
冒頭で生太郎に接触したクレオンが生み出すも、あまりに想定外の外見だったものの、取り敢えずクレオンに連れ……改め持って行かれてアジトへ帰還。ワイズルーの許に持って来られるや、彼はその能力を見抜いて気に入り、自らの小脇へ抱えてリュウソウジャーを倒す策略の道具とした。
その後、宿主の弟である恭平の頼みで生太郎を探し回っていた、トワとバンバが潜伏場所を突き止めて現れるが、対するワイズルーはドルン兵を嗾けて2人を分断した上で、不意を突いてグリモワールマイナソーの力で作った檻で相手を捕縛しようとする。スピード自慢のトワには逃れられたものの、バンバと囮としていた生太郎を捕縛。
その後も続けてコウ・メルト・アスナを捕縛し、グリーンと合流したカナロも捕縛しトワを孤立させる。
それからしばらくして、監禁されて絵の描けない状況に苦しんだ生太郎から、マイナス感情が絞り出され巨大化。その上でワイズルーは大きくなったキャンバスへ自身を描き込み、巨大化したもう1人の自分を生み出し2人で地球を制圧しようとする。
単身乗り込んできたトワに傷つけられるものの、巨大ワイズルーが体格差で軽くあしらい、降参したトワを遂に捕縛。
しかし、トワは撹乱時に巨大ワイズルーが抱えていたグリモワールマイナソーへ取り付いた際、そのキャンバスへ『檻のカギ』を描き込んでいた為、カギが転送先で実体化しリュウソウジャーの檻からの脱出を許してしまう。
その後、キシリュウオーファイブナイツとキシリュウネプチューンと戦う巨大ワイズルーだったが、キシリュウオーファイブナイツの攻撃によりグリモワールマイナソーは真っ二つにされ消滅し、残った巨大ワイズルーもキシリュウオーファイブナイツの『ファイブナイツドロップストライク』で撃破された。
余談
経験値の由来は恐らくスケッチブックの「ブック」からだと思われる(ブ(2)ッ(0)ク(9))。
ゴーストシップマイナソーに続き幻獣では無いモチーフを採用した……ではなく、正真正銘の物質がモチーフのマイナソー。怪人ではないアイテムに近い存在に、HPが記載されるのは非常に珍しい(但し、アイテムにも耐久値や破損率等のシステムで、HPに近い表現をしているゲームもあり、特段に変ではない)。
もっとも、人間の想像から生み出された幻獣の姿を描き出した書物が、時を経て魔導書(グリモワール)等の文献になった歴史と事実を考えると、スケッチブックの姿を取って現れたのは意味深長でもある。
関連タグ
グリム・リーパーマイナソー:グリモワールマイナソーが自力で攻撃も出来ず、耐久面も低いある意味最弱なマイナソーなら、こっちは正攻法で倒すのも不可能に近い、ある意味最強のマイナソーである。
ファントムマイナソー:こちらは脚本の形で現実にする能力を持つ。
熱田充瑠:次回作の主人公で、同じ能力を持つ(こちらは想像したものをスケブに描いて実体化させる)。
魂の活動屋グロカン タイプシャドー:想像力を現実にする能力を持つ怪人(こちらは文字)。
魔法の糸車:過去の恐竜戦隊に登場する、どう見てもアイテムなのだが、怪物扱いされている共通点を持つ存在。
妖怪フダガエシ:同じく紙でできた無機物そっくりの怪人だが、こちらは意思を持ち言葉を話す。
機動戦士ガンダムUC:人間が幻獣を創造する行為が、作中での重要なキーワードとなっている。
アヌビス神:こちらは物質を本体とする怪異で、明確な自我を備えているものの、同じく『自分以外の生物が居ないと、自律的な行動・能力の行使が出来ない』のを弱点とする。