「ソノママ~…」
データ
属性/アンデッド型モンスター
分類/データ通信目グリム・リーパー科
身長/185cm~45.3m
体重/286kg~700.7t
分布/インターネットの世界
経験値/423
概要
クレオンが知り合いの動画配信者・アニキンより偶発的に生み出した、幻獣「グリム・リーパー(死神)」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
ローブで身体を覆い、両腕が大鎌となった死神の様な姿だが、上半身は背中から生えている尻尾と大鎌の形状から蠍にも見える。
下半身は複数の蛇が湧き出た様な意匠が凝らされていて、複数の目玉の様な緑色の玉にはWi-Fiのマークと髑髏を掛け合わせたマークが書かれている。
アニキンとクレオンは動画配信を行う者同士として知り合って意気投合、コラボ動画『ドロドロ・シンドローム』を協力して制作する程の利害の無い間柄だったが、その動画が完成した打ち上げの時にクレオンがうっかりアニキンのジュースに自身の体液を混ぜてしまい、それをアニキンが気付かずに飲んでしまった事で誕生した。
更に、宿主は動画が完成した喜びからマイナス感情を抱かなかったので、グリム・リーパーマイナソーは生命エネルギーを取り込んで成長する事が無い特異な存在となった。
普段は宿主が昔使っていたパソコンの中の電脳空間に潜伏しており、自身の代わりに動く分身を作り出して現実世界へと配信する能力を持つ。
分身は倒されても自らをデータ化して電脳空間から本体のいるパソコンへと回帰していき、本体は更なる分身を生み出し続けるので倒しても意味がなく、完全な堂々巡りに陥る。
仮に電脳空間へ入り込めたとしても、分身を送り込んでいる際の本体には攻撃が一切効かず、拡散した分身が本体へ回帰しなければ本体は実体化しない。
様々な空間に入り込めるコスモラプターの力がなければ接触できないどころが、このマイナソーの性質を理解できてないと倒す事も不可能な、厄介な能力を備えたマイナソーである。
ワイズルーはこのマイナソーの特性や能力を見抜いていて、クレオンの動画を見ている人の前に出現させ、刈り取った魂を集めて自身の存在を知らしめる作戦を思い付く。
具体的には、動画を見る人から魂を浮かび上がらせた所にマイナソーが分身を端末から出現させ、浮かんだ魂を腕の鎌で身体から切り離すと言う物。そして抜いた魂はワイズルーが肩から鎖で提げた青いツボに集められる。
しかも動画はネットを通して全世界中に拡散しているので、放っておけば全世界の人々の魂がワイズルーの手に落ちる可能性まであった。
ただ、本来なら人間は電脳空間へ入り込めないので倒される危険性がない為か、不気味な外見とは裏腹に戦闘力はあまり高くなく、攻撃手段は腕の大鎌しか持っていない。
なお「ソノママー!」と鳴くが、本体は実体化した時にしか鳴き声を上げない。因みに本体は誕生してから元々、巨大な身体を持つ。
活躍
既に誕生してワイズルーに利用されている状態で、クレオンの動画を見た人々から次々と魂を刈り取っており、ういやオトもそれへ巻き込まれていた。
その内、魂を刈り取っていた分身の一体がリュウソウグリーン・リュウソウブラックに見つかり交戦。ほぼ一方的に攻撃を受け、ブラックのディーノスラッシュで止めを刺されるもデータに戻って本体へ回帰した。
程無くして別の分身が動画を見たコウ・アスナ・ティラミーゴの魂を抜こうとしたが、傍らに居たメルトがバンバからの通信を受け対抗。ノビソウルの力を使ったリュウソウケンの攻撃を受けつつもティラミーゴの魂だけは刈り取り、身体をデータ化して逃走した。
その後、リュウソウゴールドとグリーン・ブラックが女性の動画視聴者の魂を抜こうとした分身を撃破。その際にゴールドが使用したマブシソウルでマーキングを付けられ、本体が潜むパソコンのあるアニキンの住むマンションを突き止められてしまう。
しかしカナロ達3人が踏み込んだ際にはアニキンに愚痴をこぼしに来たクレオンがおり、カナロ達はは逃げ出したクレオンを追い、結局遅れて来たコウ達3人がアニキンから事情を聞いて、マイナソーの誕生経緯を知った上でそれが潜むパソコンを借り受ける。
マイナソーの性質を理解したリュウソウジャーはコスモラプターの力で電脳空間に突入し直接叩こうとしたが、力を使う為に必要なキシリュウオー=ティラミーゴの魂が抜かれたままなので、その方法が使えない。
そこでリュウソウジャーはワイズルーを強襲、彼が携行していたツボよりティラミーゴの魂を救出(※一回目の攻撃で運良く助け出せた)。
魂を身体に戻してティラミーゴを復活させ、リュウソウレッドがキシリュウオーコスモラプターを完成。リュウソウブルーが持って来ていたパソコン内に飛び込み、電脳空間のマイナソー本体と対峙する。
だが分身を拡散させているマイナソーに攻撃は効かず、キシリュウオーコスモラプターはその場でしばらく攻めあぐねる。その間に現実世界ではワイズルーが残りのリュウソウジャーに動画を見せ、その魂を抜き取ろうとする。
ところが、肝心の動画はネットより削除されていた。
実はせっかくの動画を自分の物の様に作戦に利用した上に、「くだらない」と散々扱き下ろしたワイズルーに立腹していたクレオンが動画を削除していたのである。
これにより現実世界に干渉する窓口を失った分身は全て本体へ回帰、それにより実体化した所へコスモソウル強竜装したレッドの操作から放たれたキシリュウオーコズミックブレイカーを叩き込まれ、「ソノママァァッ!!」と鳴きながら爆散。
ワイズルーが携行していたツボもハヤソウルで竜装したブルーに壊され、人々の魂も無事解放されたのだった。
余談
経験値の由来は「死神」の語呂合わせと思われる。(し(4)に(2)がみ(3))
蠍の様な特徴的な姿は、ただ死神のローブを纏っただけではカッコ悪いと細かくパーツ分けしたらカブトムシの幼虫のような造形になってしまい、そこから全体を虫っぽくまとめた結果によるのもの。ただ、タロットの『死神』(=グリム・リーパー)は蠍座に関連しているので、その点でも幻獣モチーフを当てはめることができる。
そのローブの中に覗かせる素顔は電脳世界に住んでいる事から電子的に光る様な造形になっている。
スーツはメドゥーサマイナソーの改造。下半身はそのまま流用されたが、上半身に合わせた暗い土気色の色合いにリペイントされている。因みに改造元の宿主も同じく動画配信者である。
また、ワイズルーが所持した魂を集めるツボはデメラン・ヤトミスの持っていた金魚鉢の改造。奇しくもデメランは縮小した人間を金魚鉢に集めていた。
意外にも、“ローブ姿で大鎌を持つ死神”をモチーフにした戦隊怪人は珍しく、救急戦隊ゴーゴーファイブの軟体サイマ獣デスマイン以来となる。
このマイナソーの宿主である動画配信者・アニキンを演じたのは、お笑い芸人のひょっこりはん。「アニキン」の名前の由来は言わずもがな、あのYouTuberだろうか。
今話でクレオンが歌った「ドロドロ・シンドローム」は実際に音楽配信が決定している。配信は9月9日。
関連タグ
ミイラマイナソー、ネクロマンサーマイナソー:『死』に関わる幻獣モチーフのマイナソー達。前者は蠍を模した足鎧を装着、後者はあの世に潜んで死者を甦らせつつ、生者をあの世へと引き込んだ(※行動が幹部の指示であったのも共通する)。
アラクネーマイナソー:無脊椎生物(蜘蛛)が人間の上半身に覆い被さったかの様な外見、特殊能力が厄介な半面戦闘力が低い点等が類似する。
リコモ星人ケバキーア:特捜戦隊デカレンジャーの怪人。パソコン内の電脳空間を拠点とし、それと現実世界を行き来出来る能力を持つ(ただし現実世界には長く留まれない)。
地底冥府インフェルシア:魔法戦隊マジレンジャーの悪役。構成員はマイナソーと同じく幻獣等をモチーフとするが、冥府に住む存在である事を強調した『死』を感じさせる外見や姿を持つ。
ヴァグラス:特命戦隊ゴーバスターズの悪役。構成員はほぼ全て、首領の分身と言えるデータ生命体で、関係性が類似する。現実世界とは別の空間から戦力を送り出すのも似ている。
妖怪モクモクレン:手裏剣戦隊ニンニンジャーの怪人で、こちらもネット世界に侵入して人間を攫う悪事を働く。
電脳サイマ獣サイバギルド、ハッカー・ユーゲント:サイバーテロ繋がりの先輩達。