「グワァァァ!!」
データ
属性/鳥獣型モンスター
分類/超音波目コカトリス科
身長/184cm~45.1m
体重/276kg~676.2t
分布/絶叫の遊園地
経験値/309
概要
クレオンが新たなるドルイドン族の幹部・ワイズルーの策略の手駒として生み出した、幻獣「コカトリス」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
魚類にも見える青い体色と、遠目で見れば選挙演説で使うようなスタンドマイクのようにも王冠をかぶった怪物にも見えるシルエットや装飾を持ち合わせた外見で、赤い鳥の翼が生えた両腕それぞれにフックと棘鉄球が生えている。
口から放つ強烈な破壊音波が主な武器。成長初めの等身大サイズでも一鳴きの音波で近くにいた人間を昏倒させる威力を持ち、巨大化後は空を飛びながら音波を高速連射する事で敵を寄せ付けず圧倒する。
今までのマイナソーとは異なり、単語を元にした鳴き声ではなく鳥のようなけたたましく凄まじい奇声しか上げない(宿主が地球出身でないためだろうか)が、知性は高く、太陽を背にして目晦ましを掛けたり一般人が多くいる遊園地の近くで戦ってリュウソウジャーの動きを牽制する等、悪賢い行動を見せている。
初遭遇時の状況からリュウソウジャーは手近にいた一発屋の歌手・下村一平から生み出されたと勘違いしたが、実際はケペウス星の王女・フィータを苗床にして誕生、『ドルイドンに捕らわれた』というマイナス感情を発する宿主を体内に取り込んで成長を続けていた。
更にフィータの身を案ずる姉・カルデナの情に付け込んだワイズルーは、彼女とコカトリスマイナソーを使った罠を仕掛けてリュウソウジャーを騎士竜ごと葬り去ろうと目論む。
なお、フィータは音痴の歌声に耐えられない『下手な歌アレルギー』の持ち主だが、この点もコカトリスマイナソーの唯一の弱点として受け継いでいる。
活躍
第7話
詳細は不明だが、ワイズルーがクレオンに接触してフィータに処置を施した事で誕生。
等身大で実体化するや遊園地に現れ破壊音波を放ち、手近にいた人間達を昏倒させていく(※この際マイナソーの真横にいた下村が風邪の悪化でダウン、それを見たコウは彼をマイナソーの苗床と勘違いした)。どうやらワイズルーは別の手駒をついでに作ろうとも考えていたらしく、昏倒した人の内大人は拘束、子供は催眠を掛けられてワイズルーの護衛にされた。
そしてその中にコウとういもいたが、耳栓をしていたコウは昏倒を免れ連行途中に意識を回復。自分を運んでいたドルン兵を蹴散らし遊園地から脱出する。
その後巨大化を果たし、コウと合流して遊園地に乗り込んで来たリュウソウジャーが催眠状態の子供達に押さえ込まれた所で現れ、子供達ごとリュウソウジャーを踏み潰そうとする。しかしカルデナの歌で子供達が正気に戻った事でリュウソウジャーは自由になり、キシリュウオースリーナイツを繰り出して来たので交戦。
当初は接近戦を行うも相手に圧倒されたので、両腕の翼で飛行しつつ破壊音波を連発する戦法に切り替え。更には太陽を背にする事で目晦ましを掛けた結果、キシリュウオースリーナイツはまともに反撃出来なくなりフォートレスモードで防御しながら逃げ回る状態に。
だがしばらく後、別行動でういやフィータ(に化けたワイズルー)を助け出したリュウソウグリーンとリュウソウブラックが呼び寄せたタイガランスとミルニードルの攻撃で怯み、その隙にキシリュウオーファイブナイツへ合体されてしまう。そこで再び飛んで太陽を背に目晦ましを掛けるが、リュウソウブルーがミガケソウルで手近にあったビルのミラーを輝かせて太陽の光を反射。今度は自身が目晦ましを掛けられて地上に墜落する。
この隙に相手から再度接近戦に持ち込まれ、多彩な攻撃を一方的に浴びてしまうが、攻撃を受けながらも自身の背後に遊園地が来る様に移動、迂闊に止めを刺せば遊園地に残った一般人が巻き込まれる可能性を恐れたリュウソウジャーが攻撃できない隙を突いて飛び去っていった。
第8話
前話で逃走してその間でフィータをじわじわと吸収していき、とうとう完全体へと進化する一歩の段階まで成長を遂げていた。
フィータに化けたワイズルーが、爆発物をリュウソウジャーへ確保させティラミーゴに飲ませるのを確認した後に再出現。繰り出されたキシリュウオーファイブナイツが飲み込んだ爆発物でリュウソウジャー諸共爆散するのを見届ける。
ところがメルトやバンバの気付きでワイズルーの企みを察していたリュウソウジャーは、フエソウルでティラミーゴ達騎士竜の分身を作っており、分身のティラミーゴへ爆発物を飲ませた上でそれを中心に分身の騎士竜達で偽のキシリュウオーファイブナイツを作りコカトリスマイナソーの目前へ送り出していたのだった。
これを目前で明かされたワイズルーの命令により、宿主のフィータを体内に取り込んだまま上空へ飛び上がる。そこでワイズルーとドルン兵がリュウソウジャーを足止めしている内にフィータを完全に取り込み、完全体に進化しようとする。
だが足止めを難無く退けたリュウソウジャーは改めてキシリュウオーファイブナイツを繰り出し、それと同時にアスナをビルの屋上に降ろして歌を歌わせるが、それがひどい音痴だったので宿主由来の『下手な歌アレルギー』を発症、怒って地上へゆっくりと降下してくる。
だがこれを狙っていたキシリュウオーファイブナイツからファイブナイツアルティメットスラッシュをカウンターで喰らって爆散。捕らえていたフィータもハヤソウルを使ったグリーンに救出された。
余談
経験値の合計数の由来は「騒ぐ」の語呂合わせと思われる(さ(3)わ(0)ぐ(9))。
声はサウンドエフェクトが使われている。
スーツは第1話に登場したバジリスクマイナソーのコンパーチブル。頭の羽と腕のパーツを付け替えただけなので、パーツを変えればまた戻すことができる。
改造・流用前提で両者のモチーフが選ばれて造形され、コカトリス要素を赤色、バジリスク要素を青色にして共通の身体の色を中間の紫色にする事でイメージを変えようとしたが、さほど変わらなかったらしい。
また、急な発注だった為に宿主に関する特徴を入れらなかった為、その点が以降はなし崩しになっていったとの事。
下村一平を演じた水野直氏は、前作でブンドルト・ペギーの声と人間態を演じたのに続き、2年連続の戦隊シリーズ出演となる。
初代恐竜戦隊にもドーラコカトリスという、同じくコカトリスモチーフの戦隊怪人が登場している。この怪人も前編で一度倒されてから後編で再生復活という形ではあったが2話に渡って登場した。
このコカトリスマイナソーが平成最後の戦隊怪人にして、令和最初に撃破された戦隊怪人となる。
関連項目
アキャンバー:声を増幅させた破壊音波を武器とする2年前の最高幹部怪人。第8話放送の2日前に公開されたルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーにも登場している。
冥獣コカトリス:14年前に登場したコカトリスモチーフの先輩。
爆弾製造犯D.D.ラデス:19年前に登場した死亡する危険性から迂闊に攻撃できない同じ八方塞がりな怪人でこちらは本人が人質。
アナザー響鬼:30分前の世界における、時代の節目に登場した怪人。
ボーソーヅノー:元号の最初に登場した一般怪人繋がり。