ギルドス「甦れ、ギルードヅノー!」
登場話数:第43話「怪!?ギルドス最期の姿」
概要
大教授ビアスに対し自らの実力を誇示する目的から、ギルドカオスファントムエネルギーによって生み出されたもので、頭頂部や腕部などにはギルドスと同様の、甲殻類を思わせる皮膚が備わっている。
最大の特性として、ギルド星人の不滅の生命力を利用し、倒される度にギルドスから照射されるエネルギーにより、四散した状態からもたちまち元通りの姿へと再生するという、かつて自身が作り上げたサイセイヅノーに近似した能力を持つ。
かなりのパワーの持ち主でもあり、長く伸びる舌や口から放つビーム、それに身体の一部より生成するブーメラン等も武器としているが、(前述の特性を強調する意味合いもあってか)グリーンサイ一人を相手に回して複数回も粉砕されている辺り、単純な耐久性そのものにはやや難があるようである。
もっとも、ギルドスからのエネルギー供給さえあれば、理論上は際限なく再生可能であるため、作中でも見られたように相手方の消耗を誘発させるといった戦法も取れるなど、デメリットを相殺してなお余りある特性の持ち主であると言えなくもない。
デザインはギルドスと同様に荻原直樹が担当。デザイン段階では割りとおちゃらけたキャラクターっぽく描かれており、造形の段階ですごくカッコよくなっていたと、その出来の良さを述懐している。
作中での動向
一時は5人中トップの成績でありながらも、物語終盤に入って一気に3位タイにまで後退(※)したギルドスは、その事への不服から人間である事を理由にビアスを見下すような態度までも取るようになった。これに対してビアスもまたギルドスを挑発するに及び、それに乗る形で「宇宙の天才」としての実力を誇示すべく生み出されたのがギルードヅノーである。
ギルドスはライブマンの各個撃破を狙い、まずグリーンサイこと相川純一を標的としてこれを急襲。ギルードヅノーも自慢の怪力で彼を苦しめるものの、偶発的な感電でダメージを負った隙に、サイカッターの一撃でバラバラに破壊されてしまった。
呆気なく散ったかに見えたギルードヅノーであったがしかし、この後もギルドスからのエネルギー供給により再生し、執拗に純一をつけ狙うのみならず、彼が足の怪我のリハビリにつき合っていた翔少年を人質に取り一騎打ちを要求する。
かつての自分と同じ境遇にあった翔を救うべく、仲間の制止を振り切って単身勝負に挑んだ純一を、ギルードヅノーは自慢の再生能力をもって消耗させて追い詰めるが、不屈の闘志で立ち上がる純一に触発されて翔が歩けるようになったことで、純一の目的が達せられたと判断した他の4人が加勢に入ると一気に形勢不利となり、必殺のバイモーションバスターで木端微塵に粉砕された。
もっとも、これでギルードヅノーの再生能力が絶たれた訳でもなく、例によってエネルギー供給を行い蘇らせようとするギルドスであったが・・・ここに至って突如ギルードヅノーの再生能力が働かなくなった上、当惑するギルドスの身体が突如爆発するという不測の事態が発生。爆発した箇所からはメカが剥き出しとなり、ギルドスが宇宙人ではなくロボットであるという事実が露見してしまう。
事態を全く飲み込めずにいるギルドスをよそに、ガッシュのギガファントムによって再生巨大化したギルードヅノーはライブボクサーを手こずらせはしたものの、スーパーライブロボのスーパービッグバーストで今度こそ完全に葬り去られた。そしてギルドスもまた、見下していたビアスに自らの存在が何なのかを問いかけつつ爆散。この無惨な最期は、競争相手であった他の4人――とりわけ同じ「宇宙の天才」たるブッチーにも、様々な形で衝撃と動揺を与える格好となった。
ギルドスが前述のタイミングで突如メカバレした理由は、作中では明確にはなっていない。ファンの間ではこれについて、ネタ的なものまで含めて次のような見解も示されている。
- 再生エネルギーの過剰放射により、体内のメカがオーバーヒートした
- 最初の戦闘の際、ギルードヅノーと一緒に感電した際のダメージが引き金になった
- 最初から一定の時期になったら自壊する様、ビアスが仕込んでいた
- 途中までは「甦れ、ギルードヅノー!」だったのに、バイモーションバスターの後だけ「ギルードヅノーよ、甦れ!」と言っており、復活の呪文を間違えたのが原因であった
いずれにせよ、ボルトの幹部達だけでなく当時の視聴者に大きな衝撃を与えたシーンであった事はまず間違いないだろう。
(※ この中間発表で示されたギルドスの点数は、アシュラと同点の800点であり、それぞれ自己強化を果たしたケンプ(850点)やマゼンダ(820点)の後塵を配する格好となった)