「ギガ・ファントム!」
概要
武装頭脳軍ボルトの装備の一つである、大型のエネルギー砲。
全長1m越えの長大な本体に、複数の赤いケーブルがあたかも血管か筋細胞のように複雑に絡みついた、機械ながらも生物的な要素を感じさせる形状が特徴。幹部の一人であるガードノイド・ガッシュの専用装備として活用され、使用の際には本体側面に設けられたジョイントに、右前腕を差し込む形で保持される(※)。
このギガファントムから放射される渦状の光線には、ボルトが使役する頭脳獣を復元・巨大化させる効果が備わっており、ライブマンとの戦いで頭脳獣が撃破されると、ガッシュもギガファントムを携え戦場へと現れ、頭脳獣の残骸へと光線を照射しこれを巨大化させるのが、毎回の「お約束」の一つとなっているが、「夢の産物」として当初から巨大な姿で現れたアクムヅノー、霊魂招来装置のエネルギーによって幽霊として巨大化したレーヅノー、大教授ビアスの指輪からの光線を受け巨大化した恐獣ヅノーなど、少数ながらギガファントムに頼らず巨大化したのも存在する。
基本的に、ギガファントムによる復元・巨大化の効果は頭脳獣以外には表れないことが、作中でもドクター・ケンプによって言明されているが、例外的なケースとしてドクター・オブラーが恐竜を現代にタイムスリップさせた際、これを巨大化させるべく催眠装置を併せて開発し、そこから発射する光線とギガファントムとの合わせ技で計画通り恐竜を巨大化させているが、催眠装置をライブマンが破壊したことで恐竜も元の大きさへと戻ったものの、生きながらの巨大化には身体が耐えられなかったようで、恐竜も程なくして落命する結果となった。
また、ギガファントムの光線に復元・巨大化以外の効果、それに殺傷・破壊能力があるかまでは、作中でも特に言及はなされていない。一応、頭脳獣の巨大化の際、ギガファントムから照射される光線をライブマンが回避するカットも挿入されているが、これが実際に何らかの危険があると認識・把握した上での行動であるのか、あるいは単純に反射的な行動であるのかについても、やはり同様である。
※最終回では、レッドファルコンとの一騎打ちで右腕を失っていたため、通常とは逆に左腕でギガファントムを保持している。