「ジーッとしてても…。とおっ!」(#5)
「しまった!デストラさんに渡すコレクションが…返しやがれっ‼︎」(同上)
人間態の演者∶兼任
データ
身長/182cm(巨大金庫身長/45.5m)
体重/220kg(巨大金庫体重/550.0t)
犯罪歴/連続強盗殺人
犯罪技/ロングウオーソード、ペイン斬り(強化改造後)
ルパンコレクション/「稲妻のように飛び跳ねる~Jack bondissant tel l’éclair~」
概要
その逃げ足の速さを生かしつつ、連続強盗殺人を繰り返していたギャングラー怪人。
全身を甲冑で包んだペンギンの様な姿をしており、魚の形をした片手剣『ロングウオーソード』より放つ斬撃を得意技とする。また自身が持つブーツのルパンコレクション「稲妻のように飛び跳ねる~Jack bondissant tel l’éclair~」による驚異的なジャンプ力を逃走に生かしている(甲冑を着込んでいる故の機動力の低さもこれで補っている模様)。
後にゴーシュ・ル・メドゥより強化改造手術を施され、『ロングウオーソード』に代わって両腕に大型剣『ウイングソード』を追加装備。建物等を紙切れの如く切り裂くかまいたち状の斬撃を放つ犯罪技『ペイン斬り』を使える様になった。
人間界に潜伏している時は丸いサングラスを掛け、銀色のロングジャンパーを着たチンピラ風の大柄な男性の皮を被っている。この姿でもルパンコレクションの能力を使用可能。
ルパンコレクションを収納する金庫は胸部にあり、暗証番号は「028」。
デストラ・マッジョとは上司と部下の関係だったらしく、彼の事を「デストラさん」と呼んで慕う。ただしピンチに陥ってデストラに助けて貰っても、感謝もせずドサクサに紛れて真っ先に逃げ出す等、義理感情は薄い。
連続強盗殺人犯という凶悪な前歴に反して、本人の性格は粗暴なチンピラのようなものであり、企てがことごとく裏目に出るなどマヌケな印象がぬぐえないが、その一方で取引に応じつつも伏兵としてポーダマンを仕込んでおく等意外にも抜け目ない一面もある。
活躍
#5
冒頭より、次のターゲットとしてルパンレンジャーに追跡される中、かつての上司であるデストラと会合。彼からの指令を受け、その場を去る。
その後ヒルトップ管理官が輸送していたサイクロンダイヤルファイター、トリガーマシンバイカーを強奪するが、直後にルパンレンジャーとの戦闘になだれ込む。
戦闘の最中トリガーマシンバイカーを奪取されるが、パトレンジャーの参戦もありルパンレッドの投げた予告カードへ書かれた取引に応じてその場を退散する。
その後、取引場所に指定された倉庫に出現。ルパンレンジャーを返り討ちにして、再度トリガーマシンバイカーを奪い返そうと目論むが、VSビークルを納めていたトランクに内蔵していた発信機によって居場所を特定して先に到着したパトレンジャーと交戦。直後にルパンレンジャーも参戦し、乱戦の末に残っていたサイクロンダイヤルファイターもパトレン1号によって奪われてしまう。
そのまま自身の持つルパンコレクションも狙われる羽目になるが、そこへデストラが参戦。戦闘に突入するデストラを尻目に自身はルパンコレクションの力を使ってジャンプ力を引き上げて逃走した。夜中まで両戦隊と戦っていたデストラは、勝手に逃げたブンドルトに対して「あの鉄クズ!」と怒りを露わにした。
#6
再び人間の皮を被り、雑踏に紛れる形で国際特別警察機構を欺いていたが、既に顔は割れていた為ジム・カーターが街中にあった監視カメラの画像を解析する形で居場所を突き止められてしまう。
それを元に駆け付けたパトレンジャーと交戦し、ロングウオーソードからの斬撃で抵抗。
「どうせ来るなら快盗共が良かったぜ!そしたらコレクション奪ってやれたのによぉ!」と言ったのを切っ掛けに、前話でレッドとの一騎打ちに負けた事へ執着する1号がチームワークを乱し始めた為、その隙に相手を斬撃で怯ませて大ジャンプで逃走する。
その後は路地裏で三度人間の皮を被り、足が付いてしまったこの姿から別の姿の化けの皮に買い換えようとザミーゴ・デルマに連絡を取る事を考えるが、そこへゴーシュが現れ、前話でデストラが乱入した際にコレクションを回収しなかったどころか、助けもせずに自分だけ逃走した事でデストラの怒りを買ったのをゴーシュから聞かされる。
当初は「(仕事を)放り出したつもりはねえんだ。ちょいと休んでただけで…」と言い訳するが、兄貴分のデストラを怒らせた事に流石に焦りを感じた様で、結局彼女に助けを求め改造手術を受ける事に。
それにより得たウイングソードより放つペイン斬りでルパンレンジャーをおびき出すべく、破壊活動を開始。これに誘き出され一足先に現れたパトレンジャーに対しポーダマンを引き連れながら4度目の交戦、途中でルパンレンジャーも参戦してくる。
再び乱戦になる中、前回のリベンジに燃える1号がレッドを攻撃し始めたので隙を見計らって二人へペイン斬りを放つ。これに対しレッドはかわすも、1号はわざと受け止めて耐え切る。実は1号の背後に逃げ遅れた民間人の親子がおり、それに気付いた1号=圭一郎は快盗へのリベンジでは無く警察の使命を選択、咄嗟に自らが盾となって市民を救ったのだった(※直後、親子はパトレン2号とパトレン3号の手で逃がされた)。
すると、そこへふらっと現れ、1号の行動に『グッときた』グッドストライカーは、レッドの懐にあったトリガーマシンバイカーを弾き飛ばして1号に渡した。これをVSチェンジャーへ装填した1号は『バイカー撃退砲』を発動、ブンドルトに向けて放つ。
一方、これでルパンコレクションがブンドルトと共に壊されるのを焦ったレッドとルパンブルーは、咄嗟にブンドルトに取り付き羽交い絞め。早急にダイヤルファイターで金庫を解錠しルパンコレクションを盗り出す。
そしてブンドルトはあまりの事に咄嗟に行動できず、直後に離脱したレッドとブルーが開けたままの金庫の中へ『バイカー撃退砲』が直撃。頑丈な甲冑も内部から攻撃されてしまえば意味無く「ペぎゃああああー‼︎」と叫んで敗北する。
直後、ドグラニオ・ヤーブンの命令で現れたゴーシュより巨大金庫を施され、「助かるぜゴーシュ! てめえら!死にたくなけりゃ、コレクションを差し出しな!」と叫びながら復活。今度は直接VSビークルを奪い取ろうとするも、グッドストライカーを捕まえたルパンレンジャーが繰り出したルパンカイザーと交戦。ルパンカイザーごと持ち帰ろうとペイン斬りを連発して攻撃するが、相手には全く効かなかった(グッティは「オイラのツルピカお肌が傷だらけに~!」と叫んでいたが)。
更に相手はサイクロンダイヤルファイターを使いルパンカイザーサイクロンへと換装、それが起こしたグッとくる竜巻に自分自身が巻き込まれてしまう。
最後は『グッドストライカー連射 吹き飛んじまえショット』を喰らい、「デストラさん、もっぺん助けて~!」と叫びながら上空で爆散した。
余談
ルレッタ・ゲロウと同様に人間態と怪人態の声を同じ役者が演じている。人間態の方が怪人態よりも大柄だが、ギャングラーは本来の姿である怪人態の上から化けの皮を被って人間態に成り済ますため別に不思議なことでもない。
名前は『フンボルトペンギン』と『分捕る』を合わせた物と思われる。また、『ペギー』(peggy)とは真珠を意味する『マーガレット』(margaret)の愛称の一つであり、『他人の真珠(=財産)を分捕る悪党⇒強盗殺人犯』と言う意味合いのネーミングとも考えられる。
ギャングラー共通の骨の意匠は両手にあり、鎧とペンギンの手の骨が合わさったような形になっている。更に両腕がウイングソード(こちらにも骨の意匠がある)に変わった事でシルエットがよりペンギンに近くなった。
デザインとしては先に両腕に巨大な刃がついた姿で描かれ、後から改造前のデザインが描かれた。
ルパンコレクションのモチーフは超新星フラッシュマンのプリズムブーツ(デザインはピンクフラッシュの下半身のオマージュ)。能力は重力の強い惑星で育ったピンクフラッシュのジャンプ力の高さにちなんでいる。
名前の由来はローリング・ストーンズの名曲「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」から
ペンギンをモチーフにした特撮怪人やキャラは珍しく、『仮面ライダーディケイド』のビートルファンガイア(裏モチーフ)と『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のミシェル・ペング等と僅かしかいない。
上述の通り別制作会社の巨大ヒーローのキメ台詞を本編で呟いているが、これは演者の水野氏が同作品のレギュラー出演者である事に因んだアドリブで、更に許可は取っていると説明されている。
水野氏は次作の第7・8話(偶然だがこの話にも鳥類の怪人が登場)にも出演した。
スーツは後にGIRLFRIENDS ARMYに登場するナンパリオ・ペンギーノにリペイントされた。
関連タグ
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 異世界犯罪者集団ギャングラー ギャングラー怪人
ストーミングペンギンレイダー:約2年後に登場した、ペンギンをモチーフにしたライダー怪人。