「ウォォアッ…イチバァァン!」
データ
属性/獣型モンスター
分類/フェンシング目ユニコーン科
身長/186cm~45.6m
体重/279kg~683.6t
分布/剣士の頂
経験値/249
概要
クレオンがフェンシング選手の三島隆則から生み出した、幻獣「ユニコーン」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
ドルイドン族が人類を滅ぼすために、初めて人間から人工的に生み出されたマイナソーでもある。
ユニコーンの顔から両手足が生えて人型になった外見で、頭頂部の角によりシルエットは尖った兜を被る剣士に見える。なお胴体部が顔である都合、口や鼻は腰部分にある。
思念の元となった三島は娘と交わした「一番強いかっこいいパパになる」約束を胸に妻子の元を離れてフェンシングで日本一を取るべく研鑽していたが、約束を果たす壁となるライバル・神永哲也に勝てずに思い詰まっており、そこをクレオンに突かれてマイナソーの苗床にされてしまう。
右腕はユニコーンの角を錬成した刺突剣『ユニコーンサーブル』になっており、それを用いたフェンシング戦法で戦う。ユニコーンサーブルに力を溜める事でより強力な剣戟も繰り出せる以外に特殊な力は無いが、大柄な体格に似合わない素早い動きと立ち回りにより高い近接戦闘力を有する。
更に、自身を生み出した三島からエネルギーを吸い上げ続ける事で等身大サイズから巨大サイズへと急速成長。「イチバァァン!」と鳴きながら生みの親の願望を間違えた形で叶えようと暴れ回る。
活躍
野外でのランニングをこなし休憩していた三島にクレオンが接触、自身の体液を飲ませた事で誕生し、三島からエネルギーを吸い上げて等身大のサイズで実体化した。
何処かのダムに現れて作業員に襲い掛かっていた所をリュウソウジャーに察知されて駆け付けられ交戦するも、3対1の差も意に介さず剣戟と素早い動きで翻弄する。これに対しリュウソウレッドはハヤソウルの力で対抗しようとするが、間違ってクサソウルを使いリュウソウブルー・リュウソウピンクを巻き込んで悪臭攻撃を仕掛けてしまった。
だが悪臭攻撃はユニコーンマイナソーにも効き、その場に倒れて悶絶。この隙に追撃しようとするレッドだが、クレオンが呼び寄せたドルン兵の防御陣形に阻まれる。そしてリュウソウジャーへ襲い掛かろうとする所をクレオンに制止させられている間に、タンクジョウも加勢してリュウソウジャーを牽制。この隙にその場を後にした。
それからしばらく後、三島から更にエネルギーを吸い上げ続けて成長し巨大化。神永の出演するイベントの開かれたビルを襲撃して神永を始末する事で、生みの親の日本一になる願望(=娘との約束)を間違えた解釈で叶えようとする。
しかしそれを黙って見ていないリュウソウジャーも駆け付け、ピンクの用いたオモソウルで動きを止められた所へブルーに斬り掛かられるも、体格の差は歴然でブルーを軽く吹き飛ばしオモソウルの拘束からも脱する。更に程無くういの協力と三島の娘の証言でレッドが動物園から連れて来たティラミーゴと交戦、一度は相手の突進や噛みつき、両肩のナイトキャノンの銃撃に怯むもすぐに巻き返して圧倒、強烈な剣戟を浴びせてダウンさせる。
だがそれでも諦めないレッドは、以前やった様にクサソウルでの悪臭攻撃を仕掛けるが、ユニコーンマイナソーは口呼吸で匂いを嗅がない様にして対抗。しかしレッドに残りのリュウソウジャーも協力、ムキムキソウルの力を使ったピンクに投げられたブルーがノビソウルを使い口元へリュウソウケンを巻き付けた事で口呼吸が出来なくなった所にレッドから改めて悪臭攻撃を喰らう。これで一瞬動きが止まり、続けてピンクに踵を殴られて体勢を崩した所へツヨソウルを使ったレッドから痛恨の一撃を叩き込まれた。
すると、リュウソウジャーの奮戦ぶりに心を奮い立たせたティラミーゴはレッドを搭乗させた上でキシリュウオーに変形して向かって来た。これに対し剣戟で応戦するが、アクロバットな動きも駆使した相手の立ち回りに翻弄され、更にはテイルクラッシュでユニコーンサーブルを叩き折られてしまう。
最後は丸腰になった所を『ティラダイナバイト』で殴り飛ばされ、「イッチバァァァンッ!!」と鳴きながら爆散した。
しかしその直後、その現場をスマホで撮影していたういはクレオンによってメドゥーサマイナソーの素体にされてしまう。
余談
経験値の合計数の由来は「フェンシング」の語呂合わせ。(フ(2)ェンシ(4)ング(9))
また武器名の『サーブル』とはフェンシングで用いられる剣の一種で、円錐型の刃に鍔と護拳の付いた外見を持つ。
ユニコーンモチーフの戦隊怪人は久々で、天装戦隊ゴセイジャーに登場したユニベロスヘッダーのバリ・ボル・ダラ以来8年ぶり、純粋なモチーフとしてでは獣拳戦隊ゲキレンジャーの幻獣ユニコーン拳ハク以来12年ぶりになる。また、ユニコーンマイナソーはサーブル、バリ・ボル・ダラは名が長槍と隠しモチーフが突き連なる武器という共通点も見て取れる。
また、初代恐竜戦隊にもドーラユニコーンと言うユニコーンモチーフの怪人が登場している。
宿主がフェンシングの選手のために両肩がフェンシングの面の様になっており、そこから垂れる鱗状の皮膚は布を面に付いている布を模したもの。
ユニコーンサーブルは単なる手持ち武器ではなく身体の一部としてデザインされ、そこにユニコーンの角が巻きついた様なデザインになっている。
また、股間部分の蹄鉄は鎧のようなアクセントを盛り込むことでファンタジーっぽさを出すために付加された。更に、爪の先がユニコーンの角を模しているので、ドリルの様な形状になっている。
スーツは後に第14話に登場するケルピーマイナソーに改造された。
関連タグ
ミカ・レーツ:2年前の戦隊のスピンオフ作品に登場した、ユニコーン(いっかくじゅう座)モチーフのキャラ。後に彼女は怪人となっているが、そちらは人体発火現象とアンモナイトをモチーフにしている。
カンクス・ブチルメルカプタン:前年に登場した怪人で、こちらは戦隊に悪臭攻撃を仕掛けた。
カブトヤミー:フェンシングに対してこちらは剣道だが、同じく剣の道に対する想いを利用されて生まれたライダー怪人。
ユニコーンヤミー:同じユニコーンがモチーフの怪人だが、願望に対するスタンスが正反対である。
ユニコーン・ゾディアーツ:ユニコーン(いっかくじゅう座)がモチーフな上、変身者は高校フェンシングの選手でフェンシングを攻撃に活かす。スーツが別の馬モチーフの怪人に改造された点も共通している。
騎士竜鬼:3年後に登場したリュウソウジャーそのものを歪めた後輩でスポーツ選手が一番強いことを証明させたい目的を持っている点が共通している(ただし、ユニコーンマイナソーがフェンシングに対してこちらは卓球)。