ケルピーマイナソー
けるぴーまいなそー
ガチレウスの命令により、クレオンが水商売の仕事をする青年・久田カズマより生み出した、幻獣「ケルピー」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
馬の顔から手足が生えた様な身体で、頭頂部からは魚の胴体が二つ生え、背面に髪の毛の様に垂れ下がっている。また、両肩には魚のヒレのような雨傘の意匠がある。
空気中の水分を集めて操る能力を持っており、大量の水を球状にして投げ付ける『アクアボム』が主な攻撃手段。その威力はメラメラソウルで強竜装して放った斬撃すら掻き消し、弾ける時の水圧で山を吹き飛ばす程。
更に能力の応用性は高く、高い防御力を持つ水の盾『アクアバリア』を発生させて攻撃を凌ぐ、身体に水を纏って姿を消せる他に、体内の水分を異常共振させる事で「ノンデー!」と鳴きながら強烈な超音波を放つ攻撃も可能。
これらを駆使する事でリュウソウルの力も用いた波状攻撃も凌ぎ、リュウソウジャーと互角以上に渡り合う程の高い戦闘力を持つ。ただし水を扱う都合上、電気を用いた攻撃とは相性が悪い。
思念の元である久田は、恋人の水田あかねに支えられながら仕事に勤しんでいたが、いつからか「自分の店を持つ夢のために、もっとお金を稼ぎたい」と言う願望が思い詰まってマイナス感情に変化。それをクレオンに利用された。
前述した鳴き声や能力は、恐らく宿主の職業からの影響だろう。
地球を制圧する戦力を求めるガチレウスの命令により、クレオンがバジリスクマイナソーといったマイナソーを続けざまに生み出した中で、久田に処置が施され誕生した。
その直後にリュウソウブルーと交戦して圧倒、程なくブルー以外のリュウソウジャー4人も駆けつけるが超音波で5人を苦しめ、メラメラソウルで強竜装したリュウソウレッドの攻撃をアクアボムで掻き消して5人を圧倒し、リュウソウジャーをダウンさせた所でその場を去る。
その戦いぶりを物陰から見たガチレウスはこのマイナソーを気に入って大量生産しようと思い付き、クレオンに「マイナソー500体分の体液を絞り出して街中に降らせろ」と言う無茶な命令を下している。
※命令に逆らえなかったクレオンは、思考停止するまで体液を絞り出したが運搬している途中でダウン、計画は頓挫している。
その後、久田よりエネルギーを吸い上げつつ何処かの鉱山に出現。アクアボムで近くの山を吹き飛ばしていた所で現れたリュウソウジャーと再戦。様々なリュウソウルを使った攻撃を尽く防いで彼らを変身解除に追い込む。
しかし、その直後にカナロが乱入し、彼がリュウソウチェンジしたリュウソウゴールドと交戦するも、ビリビリソウルを使った雷属性の攻撃とは水が電気を通すという特性のせいで相性が悪く追い詰められてしまい、最期はゴールドの放った『ファイナルサンダーショット』に押し負かされて直撃、「ノンデェェェッ!!」と鳴きながら爆散した。
経験値の合計数は恐らく「水分」の語呂合わせと思われる。(す(3)い(1)ぶ(2)ん)
モチーフのケルピーとは、ヨーロッパに伝わる魚の下半身を持つ馬型の幻獣。人肉を好んで食し、水を操る力を持つと言い伝えられている。
スーツはユニコーンマイナソーの改造。頭頂部と肩のパーツを変更、白と青が目立つ配色にリペイントされている。
デザインの点から、実際のRPGの様に姿は似てるが別のモンスターというイメージがあり、改造元のユニコーンマイナソーとの差別化を図る為にツノが生えているように2つの魚の下半身が配置された。
また、道具要素が宿主とはあまり関係がない雨傘だが、デザイン段階でまだ宿主の設定が明確ではなかった為。
ケルピーモチーフの特撮怪人はケルピーマイナソーが初となる。
ちなみに水は電気を通す、と劇中では説明されているものの正確には塵やミネラル分などを含んでいれば導体として機能するが、純粋に水(=H2O)だけの純水は不導体であり電気をまったく通さない。
空気中の水分を集める関係上、塵などが混ざってしまってるのかもしれない。
騎士竜戦隊リュウソウジャー ドルイドン族 マイナソー 水属性
クラーケンマイナソー:同じく空気中から水分を集める能力を持ち、それによって無限リロードが可能な水鉄砲を武器とする。
シンマイナソー:自ら吹き出した水蒸気=霧を媒体にして幻を操る能力を持つ。
ジャックオーランタンマイナソー:雨を「街中に降らせて」人々を狂暴化させる能力を持つ。誕生の敬意もガチレウスのイビりが発端な辺り、本エピソードがクレオンに刻んだトラウマは深かったようだ…