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社畜クレオン

しゃちくれおん

社畜クレオンとは、不幸にもブラックな上司の下で働く事になったクレオンの姿である。
目次 [非表示]

…この頃からだ。僕が笑わなくなったのは―――――


概要編集

第1話でタンクジョウと共に地球に来てから第14話まで、クレオンは自分の上司となるドルイドン族の幹部達の変遷に何度も遭遇して来た。


1人目は力押しでプライドこそ高かったがマイナソーの護衛までしてくれた上、部下のプライベートにも無暗に干渉する事の無かったタンクジョウ、2人目は目立ちたがり屋の卑劣漢だがエンターテイナーとして前向きで大いに笑おうとまで言ってくれたワイズルー……一癖も二癖もある厄介な上司ばかりだったが、それでもまだクレオンは自由にやって来れた。


だが、自分の新たな上司となった3人目の幹部ガチレウスはこれまでと勝手がまるで違っていた。自分の価値観を一方的に押し付けてばかりで何の手も貸さず、クレオンのキャパシティなど一切考えようとせずに理不尽な作戦の遂行を命じるガチレウス。

バジリスクマイナソーが倒されるや、休む間も無く直ぐに新たなマイナソー作りを命じられ(上記のモノローグはその時の物)、生み出したケルピーマイナソーリュウソウジャーが倒す術を持たないと分かるや否や同じマイナソーを500体作り出せと言う命令の為に、クレオンは休む事も許されぬまま体液を絞らされると言う生き地獄を味わう羽目となる。

これ以上出ない限界まで体液を絞っても尚、「弱音を吐ける余裕が有るならまだ行ける」と休む事も許されず、「お前はさっさと汁を溜めて、町中にこの汁の雨を降らせろ」と命じられてクレオンは生きた心地がしない。


(働く意味なんて考えちゃ駄目だ…無駄な考えは、捨てよう……体を、動かせばいいんだ……)


漸くバケツ2杯分の汁を溜め、どこかの建物の屋上に汁を運んで登るクレオン。だが、遂に精も根も尽き果て、バケツの汁をぶちまけながらその場に天を仰いで倒れてしまう。


(その頃僕は、昔の夢を見ていました…それは楽しい……楽しい夢でした。)


過労死寸前のクレオンの虚ろな目には、タンクジョウやワイズルーの下で働いていた頃の記憶が走馬灯の様に浮かんでいるのだった……。


尚、クレオンの目に浮かんだのは、一緒に笑おうとしてタンクジョウから「お前は笑うな」と注意された時の記憶と、逆にワイズルーから「大いに笑って楽しもう!」と言われた時の記憶であったが、それがガチレウスから酷使される様になってから笑わなくなった自身の状況とリンクしていたのは何と言う皮肉の極みだろうか。


第15話ではかなり改善されたようで、パーンマイナソーの製造も以前の様な雰囲気で行えたが、

それでも、敗走や不利な状況を作ってまで敵との約束を守る事は許されず、危うくガチレウスと取っ組み合いの喧嘩になりかけたので、怯えながら慌てて釈明して慌ててパーンマイナソーを連れて再出撃した。


第16話でガチレウスは登場わずか3話目にして敗死。翌第17話冒頭でクレオンはブラック上司の死に思いっきり喜びの声をあげていた(しかももう死んだからと「様」をつけず呼び捨てにしている)。解放されたのがよほど嬉しかったと見える。とはいえ一人残されて途方に暮れることになり、復活を待望したのは他でもないタンクジョウ。彼の下で働くのが一番良かったらしい。だが実際に上司に復帰したのはワイズルーであった。


反響編集

ガチレウスからブラック企業並みにこき使われる余り、笑わなくなってしまう程に追い詰められてやがて過労で倒れるまでのクレオンの一部始終は、TVの前の大友の心にグサグサと突き刺さり、ともすればへし折りかねない程に強烈な印象を残した。

同エピソードでは追加戦士のリュウソウゴールドが初登場し、そのキャラと実力を存分に見せ付けたにもかかわらず、その日の朝のTwitterのトレンドはクレオンに持って行かれた形となり、東映公式ツイートでも当タグの名称にもなっている「社畜クレオン」と言うハッシュタグまで付けられる程であった。なんてこった

また、ガチレウスの担当声優である稲田氏も嘗て『特捜戦隊デカレンジャー』の登場人物でスーパー戦隊シリーズでも有数の理想の上司であるドギー・クルーガーことデカマスターを演じた手前、Twitterでもそのブラック上司ぶりについて言及している


なお……編集

当の回ではクレオンの行動とは直接関係ないケルピーマイナソーの戦闘シーンで、リュウソウジャー側に「限界は越えるためにある」などと言わせている。普通にヒーローの不屈の闘志を表した台詞と取れば恰好いいが、状況が状況だけに大変な皮肉を感じた視聴者も多い(実在の某企業家にも類似の発言あり)。


クレオンはそもそもマイナソーを生み出せる現時点で唯一の存在であり(リュウソウジャーもそれを承知し、クレオン打倒を狙っている)、仮に彼が過労死でもすればドルイドン族にとって取り返しのつかない損失になる。そんな貴重な人材である彼をブラックに酷使し、一度は用済みと斬り捨てもした(直後に復活したが)ガチレウスを幹部に戴くドルイドン族の未来はこのままでは決して明るいものではないだろう。

……と思えたが、そのガチレウスはわずか3話で退場。ワイズルーが再び指揮を執ることになった。

短い期間ながらも散々な目に遭わされ続けたクレオンはこれ以降ワイズルーとタンクジョウを以前よりも慕うようになり、彼らに対し影で悪口を言ったり悪態をついたりする事がめっきり無くなっている。


第18話では、ケルピーマイナソーの件がよっぽどトラウマになっているようで、リュウソウジャーメタとも言える強力なゴーレムマイナソーが活躍するのを見ながらまた500体作るような無茶を言われないか戦々恐々としていた。

…が、指揮官に復帰したワイズルーは「私は言わない♪」といい声で返したために、安堵してワイズルーを持ち上げていた。


ブラック上司の復活編集

第27話でガチレウスが実は生きており、戦線復帰するべくワイズルーとクレオンの前に再登場する。クレオンは、呼び捨てにしかけつつ慌てて様付けし、取り繕うように敬語を使おうとする、距離を取ろうとするなど、クレオンのトラウマが見え隠れする。


その後も地球侵略が一向に進まない現状に立腹したガチレウスからの説教を受け続け、その結果、第32話で同じくガチレウスからの説教を受け続けたドルン兵を媒体にジャックオーランタンマイナソーを生み出してしまう。第33話でドルン兵達から集団でこの件に関する糾弾を受けて平謝りし、その最中に4人目の幹部ウデンがやって来てしまい場が混乱し、ガチレウスに背中を踏まれた。


第39話でついにガチレウスは死亡し、第40話ではドルン兵からマッサージを受けながら訃報を喜んでいた(二回目)


終盤にてドルイドン族に関する真実を知った事でドルイドン族の存在意義そのものにも同情している。最終的には彼は改心し地球を去ることになる。


上記の苦労からか、最終回終了後のテレ朝公式サイト「ドルイドン&マイナソー」のコーナーでは、「分布:楽しい職場」と紹介されていた。


さらに続く受難編集

彼の受難は劇場映画『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』でも続いた。

同作でヨドンナに出会ってしまったクレオンは、体液がマイナソーを生み出せるとヨドンナに知られた瞬間、「悪事はもうしたくない」というクレオンの意志などお構いなしに悪漢鞭と踏み付けの連打で体液を無理矢理一滴残らず搾り取られ4体のカントクマイナソーを具現化させた。

その後はヨドン映画のスタジオの美術倉庫に備品扱いで監禁状態になってしまうなど歴代上司中最悪のパワハラを受けた結果(それでも、500体のマイナソーを生み出せと命令したガチレウスよりはマシという意見もある)、クレオンはあっという間にメンタルがボロボロになり終始怯え切る有様となってしまった。


彼が何をしたっていうんだ…。


関連タグ編集

騎士竜戦隊リュウソウジャー ドルイドン族 クレオン(リュウソウジャー)

ガチレウス ブラック企業 社畜 過労死

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