「いっつもいっつも邪魔ばかり……ヒマなの??」
「レディース、アーンド、ジェントルマン! マイナソーの誕・生ですっ! 拍手~♪」
データ
属性/スライム型モンスター
分類/キノコ目クレオン科
身長/178cm
体重/267kg
分布/楽しい職場
経験値/900
概要
ドルイドンの一人でタンクジョウやワイズルー等、ドルイドンの幹部陣のサポートに付き添う協力者である、キノコのような頭部をした宇宙人。一人称は「ボク」や「オレ」をTPOによって使い分ける、少年の様な話し方をする。
厳密にはドルイドンとは異なる種族だが、ドルイドンの幹部として一応カウントされている。
緑の体色から全体的にカエル等の両生類を思わせるものの、顔のパーツにはくりっとした黒い虹彩のある赤い目と、Yの字をした口吻からウサギにも見え、頭頂部はキノコめいている等、様々な生物の要素が備わっているのが特徴的。胸部や四肢にはメカニカルな装甲を装着している。
スライム状のボディを持ち、自由自在に身体を液状化させる能力を持っている他、相手を動けなくする特殊な術も使え、第1話では龍井ういにそれをかけている。
彼の最大の能力として、人間の体内に自らの体液を口から注いでマイナソーを生み出す事が出来る。但し体の一部を消費するようで、一度に大量にやりすぎると体力が激しく消耗する。因みに体液は苦みがあるが、ちょっとフルーティな味らしい。
更に、液体で出来ている身体が故に、バラバラになってもすぐに元通りになれる為、単純な物理攻撃はほぼ無効化できる(一応、全く効かないわけではなく、攻撃を受けた痛みはあるようである)。
また、生命体であるにもかかわらず心臓が存在せず、プリシャスが心臓を奪おうとカードを投げられた際にはカードは空のままだった(ただし、地球外生命のクレオンに、地球の生物のルールを単純に当てはめるのは間違っている上、地球の生物でもアメーバなどの原生動物や海綿動物、クラゲなどの刺胞動物も心臓が存在しないので、クレオンだけが極端に異常な訳ではない。後にそれが真実であり伏線だった事になる)。
希に、フォークをそのまま巨大化させたような槍を携えるシーンはあるものも、直接的な戦闘力は(歴代シリーズの等身大の人型幹部の中から見ても)かなり低いようで、リュウソウジャーの誰か1人でも現れれば、とにかく交戦は避けようとする。自身が生んだマイナソーの護衛をタンクジョウにして貰うシーンもする(今回の戦闘員であるドルン兵でさえも、1体だけならばどうにかなったが、数で押されるとどうにもならず、後に彼等を相手に土下座する羽目に陥った)。
もし、タンクジョウが倒されてしまった場合は、非戦闘要員でもあるため心細いと思っていたらしく、第6話で自身のファンを作ろうと動画配信を行おうともしていた。ただ、動画配信については自ら「クレオンチャンネル」を開設しており、第19話ではアラクネーマイナソーを使って『ひなた小学校の子供たちを消してみた』と悪趣味な動画を投稿している。
第1話ではリュウソウ族が守護する神殿に眠る騎士竜の力を手に入れようと、タンクジョウと共に青木ヶ原樹海にあるリュウソウ族の村を探しており、その場に居合わせたういに襲いかかっていたが、コウとマスターレッドがそれぞれが変身したリュウソウレッドに自身が引き連れていたドルン兵が撃破されるも、彼らが現れた事実から神殿が近くにあると分かると、とうとう神殿へ侵入。
そこでタンクジョウとコウ、マスターレッドの戦いを上で傍観していたが、師の魂を受け継いでリュウソウレッドに変身したコウの猛攻に、タンクジョウが押されたのを見て強者であると確信している。
因みに勘違いされ易いが、彼自身はドルイドンにスカウトされて地球に来ただけの宇宙人であり、ドルイドン族ではなく出自的な関わりも存在しない。何故、彼が本来自然発生するマイナソーの生成能力を持つのかは不明だが、ワイズルーはクレオンが彼の母星における『大いなる存在(要するにマイナソーの元締め的存在)であるからではないか』と推測している。
幹部達との関係
一応、幹部陣を上に立ててはいるが、実際の関係は協力者同士で敬意などの情念は持っておらず、内心はドルイドンの幹部陣を馬鹿にしている。基本的には子供染みた自分本位な小悪党気質である。
しかし、幹部は皆そろって一癖も二癖もある者ばかりであり、生み出したマイナソーも独自の行動原理に沿って動く為、ほとんど彼の指示を聞かない、ドルン兵も扱いに注意を払う必要がある等、上司にも部下にも振り回されて頭を痛める、中間管理職な一面もある。
第5話でタンクジョウがキシリュウオーミルニードルに敗北、戦死したと思った時には「おいおいなんだよ、あのタンクジョウよぉ! “鬼強ぇ”みたいな感じ出しておいて、全然じゃねかよ!」等と悪口を並べ立てたりしている(※直後、タンクジョウが潜伏場所に戻っており、悪口を聞かれていたので慌てて「今のはノリです! イェイ! イェイ!」と失言を取り繕った)。
第10話でも自身が生み出したトロールマイナソーを見て、それを用いた策略を思い付いたワイズルーが去った後、「…ったく、急に現れんじゃねえよ! お前も無敵のマイナソーにやられちまえ! バーカバーカ!」と罵っており、こちらも同様にワイズルーに聞かれてしまい、「バカって言った?」と睨まれている。
第14話では地球に来訪したガチレウスに、次々とマイナソーを作らされた挙句、水を操る力を持つケルピーマイナソーがメラメラソウルの力を無効化し、リュウソウジャーを追い詰めた事をガチレウスが知った否や「同じマイナソーを500体生み出せ」と無茶な要求を突きつけられて酷使され、危うく過労死しかけていた(見た目が見た目の為、劇中の描写ではそもそも生きているかどうかも判断が難しい有様であったが、同話次回予告のセリフにより無事に生存が確認された)。
また、タンクジョウやワイズルーの下で働いていた頃の記憶を「楽しい夢」として、走馬灯のように見てしまう程に追い詰められてしまっている。
より詳細にはこちらを参照。
終いには、用済み扱いされてバラバラに吹っ飛ばされたが直後に復活、腹いせでガチレウスの能力の詳細をリュウソウジャー側に漏らし、その敗因を作った。
とは言え、単独行動は心細い……よりかは自主的に行動するのが苦手らしく、第17話ではガチレウスの死を喜びながらも目的を失い途方に暮れ、タンクジョウの名を叫んだ。直後ワイズルーの方が舞い戻ったが、「やっぱ、ワイズルー様が一番っす! 仕事は楽しみながらやるのが一番っす!」と結構嬉しそうに従っている。ガチのクソ上司であるガチレウスから散々な目に遭わされた為、反動的にタンクジョウとワイズルーに対する忠誠心は跳ね上がっており、前のように両者への陰口もなくなった上に、とある事情でタンクジョウが蘇生した際には、復活ポイントとして5億ポイントを進呈して大喜びし、再び死別した際には号泣してしまった。
その後は復帰したガチレウスとワイズルーの両者に使われる形となっていたが、第34話にプリシャスが登場してからは、自身の存在を食われてしまった感がある一方で、彼に心臓を奪われたワイズルーの安否を心配する場面も見受けられた。
但し、上記の心臓がない点を面白がられたのを切っ掛けに、プリシャスに(玩具感覚だろうが)気に入られ「じゃあさ、ボクの右腕にならない? ドルイドンの最高幹部になれるよ」と持ち掛けられた。
それ以降、プリシャスに傾き掛けているようで、プリシャスへの不信感を顕にしなくなった上に、ガチレウスへの処刑に巻き込まれ爆散した際も、復元するや「プリシャス様〜。痛かったじゃないっすか〜」と親しみ交じりに返している(もっとも、ガチレウスには既に愛想を尽かしていたのもあるだろうが)。
だが、エラス復活が確定するやプリシャスはマイナソーを切り捨て、同時にそれを発生させられるクレオンも切り捨てたため、後述する事態に至った。
ワイズルーに関してはグリム・リーパーマイナソーの時は険悪になったり、上記にあるシーンもあったりと不明瞭だったが、自分の立場を思い返した時、タンクジョウと共に良い思い出としてカウントされる、後述の通り彼の心臓を取り戻す為、リュウソウジャーとの共同戦線を提案する等、好印象を持っている。
生じた迷いに揺り動かされ……
後にガチレウスが本当に戦死すると、プリシャスの「最高幹部」発言を鵜呑みしてドルン兵相手に威張り散らすようになるが、所詮は外様かワイズルーとプリシャスの会話に入れず、蚊帳の外の扱いを受けて憤慨する。
その後、自分を無視したワイズルー達を見返すべくドルン兵を連れて出陣。サタンマイナソーの本体となる呪いの鏡を発見して独自にマイナソーを生み出したが、その作戦も失敗に終わる。
続く第41話で、プリシャスが自身を最高幹部にする気は毛頭なく、逆にサデンを介して自身を処分しようとしている本心を知って怒り散らしていたが、ならばとサデンより先にリュウソウカリバーを奪いプリシャスに認めてもらおうと画策し、リュウソウカリバーを持ち出したオトの後を追い撮影所に忍び込む。
すると、カナロの婚約者であったミヤが働く撮影所で、監督が「人手不足だし、身体が頑丈なミヤは雑用係として働かせるためにわざと勘違いさせておく」とスタッフと話していたのを陰で聞いてしまい、自分は「ドルイドンに必要とされていると勘違いしてたのか?」と悩むようになる。
更に、リュウソウカリバーの力を察知したサデンが自分の前に現れるも、自分に意に介さないままリュウソウカリバーの捜索に向かったのもあり、幹部陣の人使いの荒さでも待遇が粗雑さでも無く、自分の存在意義に対して初めて怒りを見せた。
「聞いたんなら、俺の答えを待てよ……。そんなに、俺なんてどうでも良いのか……!?」
そして、プリシャスに自分の存在を証明すべく、サデンより先にリュウソウカリバーを奪取するもその場に現れたサデンが「それを渡せ」と命令。
普段のクレオンなら命令通りに従うはずだが、初めて自分の意思で命令を拒否。
強引に奪おうとサデンが襲い掛かるが頑なにリュウソウカリバーを渡さず、自分の本心を吐露した。
「やだ! やだやだ! 死にたくない! まだ……まだ何も……何も心から満足出来ていないっ!!」
そして、駆けつけたリュウソウジャーとサデンが交戦している隙に隠れるも、サデンの繰り出す卑怯な戦術でリュウソウジャーが苦しめられてる場面を陰で見ていた。
このままリュウソウカリバーをプリシャスに渡せば存在を証明出来る……だが、卑怯な相手に必死に戦い続けるリュウソウジャーの姿に心が揺らぎ、奪ったリュウソウカリバーを自らレッド/コウに向けて投げ渡し、敵対者であるリュウソウジャーを手助けした。
リュウソウジャーがサデンを退けた後、コウから感謝の言葉を伝えられるも、クレオンは「誰が助けるか! 手が滑っただけだ! バーーーカ!!」と強がりながら、その言葉を一蹴してその場を逃走。
逃走した先で、ドルイドン内での頼みの綱、プリシャスに心臓を奪われて苦しめられているワイズルーを探し、その場に出現したワイズルーに泣きながら抱き付くクレオン。
そして、リュウソウジャーに命を助けられた事を正直に話し、今までの彼なら先ず言わない事をワイズルーに提案した。
「あいつら……熱いですよねぇ……。あいつらと一緒に戦えば、ワイズルー様の心臓、取り戻せるかもしれません!」
だが、ワイズルーはリュウソウジャーとの共闘はせず、自分の手でリュウソウジャーを倒してプリシャスから心臓を取り返そうとしていた。
そして、クレオンは自分を認めてくれたワイズルーに報いるべく、第42話にてファントムマイナソーを生み出し、リュウソウジャー打倒に燃えるワイズルーを最後までサポートする事を決めた。
最終幕『血涌き肉躍る決闘劇』でリュウソウレッドに果敢に立ち向かうワイズルーの雄姿に「最高オブ最高です……!」と見守っていたが、戦いの末にマックスリュウソウレッドの一撃を喰らってワイズルーが敗北。
このままコウに倒されそうになったワイズルーの姿を見て我慢ならず、「ワイズルー様に触るなっ!」と咄嗟に飛び出し、自らを盾にしてまでワイズルーを守ろうとした。
「ワイズルー様は……変な人だけど……たまにムカつくけど……面白くて、僕の事を認めてくれて……僕の居場所なんだっ!! やるなら、僕からやれよ!」
だが、コウはマックスリュウソウレッドの変身を解除、ワイズルーの闘志に敬意を表するようにその場を後にする。
その後も泣きながらワイズルーに寄り添い、意識を取り戻したワイズルーに『リュウソウジャーとの共同戦線』を再度提案するが、自らの死を悟っていたワイズルーはそれを拒否し、そのまま消滅。
タンクジョウに続いて自分の事を認めてくれた最後の存在を喪い、クレオンは哀しみに暮れるしかなかった。
その後、失意の内にアジトへ戻って来ると、そこに落ちていたのは1枚のプリシャスのカード。拾ってみると、それはワイズルーの心臓のカードだった。
本当に死んだのならばガチレウスの時の様にカードが消滅する筈なのに、何故かそれが残っている。
その事実に心を躍らせるクレオンだったが、突如背後から「何をしている?」とサデンに話し掛けられるや否や、咄嗟に背後にカードを隠して「昨日の夜から息だけをしていました!!」と、苦し過ぎる言い訳と共に脱兎の如く逃走。
そしてクレオンは物陰からエラスを初めて知り、そのエラスが新たなるドルイドン・ガンジョージを生み出す場面を目撃するのだった。
また『マイナソーを生み出す必要が無い』と判断したプリシャスからは、誕生したガンジョージの「玩具」代わりにされてしまい、プリシャスとサデンが話している後ろでガンジョージの銃撃を食らいまくっていた。
やがて、プリシャス派のドルイドン達がリュウソウジャーの迎撃に出るが、クレオンは我関せずとばかりに出奔。ドルン兵数人が随伴する中、消えずに残ったワイズルーの心臓のカードを手に何処かで生存しているであろう彼の捜索に乗り出そうとしていた。
「誰かに……認めて欲しかったんだと思う。ただ……『クレオンは偉いね』って、言われたかったんだ。俺はワイズルー様を探す! 楽しかったあの日々を取り戻す!!」
そして、第46話でワイズルーを発見・合流すると、エラスの眠る神殿で戦うリュウソウジャーとプリシャスの元へと向かい、そして、エラスが地球を守る為に生み出したリュウソウ族が種族同士で争ったために地球を傷付け、そのリュウソウ族を駆逐する為に生み出したドルイドン族も逆に地球を侵略しようとした為、エラスの意思にそぐわない行動を取った両種族ともエラスは駆逐しようとしている真実を、ワイズルーの声を遮ってまで周囲に全て暴露した。
「ぜーんぶ、喋っちゃったでしょう……。もうっ! ここは私の崇高な推理を披露する見せ場だったのに! もう、嫌っ!」
「あっ…サーセンッ! へへっ」
落胆して肩を落としていたプリシャスにワイズルー共に近付き、和平を提案するワイズルーの手を取り合おうとするプリシャスの事を傍で見ていたが、エラスが突如プリシャスに光の触手を伸ばす。クレオンは咄嗟に守ろうとするが、スライム状の身体のせいで無意味に終わり、触手はプリシャスを貫通しエラスはそれを取り込んで完全体へと進化、眩い閃光を放ち周囲にいる全員を夢の世界へと堕とした。
自身はワイズルーらと共に、リュウソウジャー達よりも先に起きていたようで、ナダと平和な世界を過ごす夢を見るコウへと駆け寄って、彼を起こして現実の世界へと戻すのに成功。
そして、活動を開始したエラスによって人間達が、永遠に覚めない夢に堕とされている現状をリュウソウジャーに見せたが、そこへエラスに「覚醒者の粛清」に任務を与えられたヤバソードに襲い掛かられそうになるが、リュウソウジャーはヤバソードに対峙する。
「ただでさえエラスは倒せない存在なんだろ!? あんなでっかくなったの、どうやって倒すんだよ!」
地球に根を張り巡らせている以上不死身であり、凄まじい力を持つエラスを相手に、果敢に戦おうとするリュウソウジャーに疑問を投げるも、エラスが放った衝撃波で一瞬に街を荒野へ変貌させ、あまりに絶大過ぎる力に唖然。
更に地球のエネルギーにしようとアスナ/リュウソウピンクに触手を伸ばし、それを助けようとするメルト/リュウソウブルーに捕まって、エラスの体内に飲み込まれてしまった。
自身を巻き添えにしたメルトに対して愚痴を零していたが、エラスの力でメルトとアスナは倒れ込んで夢の世界へと堕ちそうになってしまった所を、メルトの指示で「どうなっても知らねぇぞ!」と忠告をしつつ、彼からサタンマイナソーを生み出した事でエラスの体内から脱出に成功した。
ようやく見つけた自分の居場所、そして再出発
そして、脱出した後はリュウソウジャーがエラスと戦う中、物陰に隠れていたワイズルーに呼ばれて密かにその場を退避し、ワイズルーと合流し、最終回で全てを終えたリュウソウジャーを密かに称賛するワイズルーに抱きつき、無事であったのを安堵した。
ワイズルーは「私は不死身! 私は死なない!」と返すと、
「あぁ、不死身といえばクレオン、前から不思議に思っていた。何故お前がマイナソーを生み出せるのか? お前の星へ行こう!」
ワイズルーから自分達が暮らす新しい新天地として、クレオンの故郷の星へと出発する事を提案され、故郷に来る事に嬉しさ混じりにタジタジになるクレオン。
「えっ! 僕の星!? いきなり家くるタイプっすか? マジか〜」
「お前はいわば『エラス』なのだ! お前の星にとって!」
「いや、何言ってるか分かんないっす……。僕はクレオンですっ! ワイズルー様〜、寝ぼけてるんじゃないっすっか〜?」
すると、そこへエラスから解放されて満身創痍の身ながらも、未だにリュウソウジャーを倒そうとしているプリシャスが出現。
だが、そんなプリシャスの手をワイズルーと共に掴むとそのまま強引に連れて行き、自分が住んでいた故郷の星へと、3人仲良く地球を飛び出していくのだった。
余談
経験値の合計数の由来はそのまま「クレオン」の語呂合わせ。
非戦闘員でありながら、色々と苦労させられてきた為か、ドルイドンの幹部陣の中ではヤバソードの続いての高経験値数である。
声を演じる白石氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となるが、ニチアサキッズタイム全体としては『スマイルプリキュア!』の日野あかね/キュアサニーの弟の日野げんき以来となる。
宇宙船vol.165でのインタビューによると、クレオンの演技について「喉が潰れる」と形容しており、演じていて肉体的に相当負荷が掛かる役らしく、1年間付き合うのを覚悟で演じていると答えている。最初にビジュアルを見た時は「気持ち悪い」のが第一印象で、オーディションを受けた当初は女だと思っていたらしい。
因みに設定上クレオンの身長は178cmだが、スーツ自体は白石氏と同等の背丈でしかなく、その事でより愛着が湧いたとも。
デザイナー久正人氏曰く、「可愛いキャラ」「半ズボンと帽子とセーラー服の男の子」としてデザインし、スライムに加えて粘菌→菌類の発想からキノコもモチーフに組み込み、傘の裏のヒダから滲み出たスライムが四肢や胴体となる透明なチューブや、キヌガサタケを模したズボンを通って身体を形作るデザインになっている。
また、鎧は故郷の星と違って乾燥した地球環境から身を保護する、加湿アーマーになっているそうだ。
ルーク、ビショップなどの階級名や、腰のバックルのデザイン等、ドルイドンにはチェス駒をモチーフにした部分があるが、クレオンにはそれが見られない。『東映ヒーローMAX』によれば、本項目の冒頭にもある通りにクレオンは種族的にはドルイドン族ではなく、彼らに与する宇宙人であり、それに起因する差であると思われる。幹部ではなく厳密にはドルイドン族でもないクレオンだが、OPでは意味有り気な演出、EDではドルン兵と一緒にノリノリにダンスに参加していたりと幹部を差し置いて目立っている。
第21話で彼がリュウソウジャーを一網打尽にする為に使用したマッチの箱には、『五星戦隊ダイレンジャー』の神風大将が描かれている。
属性:スライム・分類:キノコとあるが、スライムは原生動物でキノコは菌類である為、地球上の生物ではまず有り得ず、宇宙生物だからこその設定である。
関連タグ
ドロドロ・シンドローム:自身の持ち歌。
楽しみの密偵ラッキューロ:6年前の恐竜戦隊に登場した敵組織の幹部。ポジション、少年っぽい喋り方、スーツアクターが同じ、目に瞳があり可愛らしいデザイン等共通点が多い。終盤で存在意義が失われ組織に用済みにされたり、上司との絆によって善性が芽生え、最終的には戦隊側の勝利に貢献した末に生存した点も共通。
ただし、最悪の労働環境を経てから上司との友愛に目覚めたクレオンに対し、ラッキューロは初期の頃から他幹部と良好な関係を結んでいた(特に直属の上司とは姉弟みたく気軽に接せる仲)。そしてその関係が広がり、相対していた戦隊側とも繋がったため、組織を離脱した後も周りから事実上認められた身分で地球へと帰化する結果になっている。ちなみにデザイナー本人は、クレオンがラッキューロに似ているとの話を聞いて「体色を緑にしなきゃよかった」と思ったそうだ。