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プリシャス

ぷりしゃす

プリシャスとは、騎士竜戦隊リュウソウジャーに登場するドルイドン族の幹部怪人。
目次 [非表示]

「さぁ、これから僕らの手で、地球を恐怖に叩き落とそう」

「ドルイドンを束ねる者、全ての強さを手に入れる者……プリシャス。君がリュウソウレッドだね? 僕と全力で戦う気はある? 怖かったら降参しても良いけど?」


CV:朴璐美/スーツアクター:藤田洋平


データ編集

属性ナイト級幹部
分類ドルイドン族
身長197cm
体重296kg
分布決着の深奥
経験値710

概要編集

第34話より登場したドルイドン族ナイト級幹部ドルイドン。

ナダもその存在を知っており、今のドルイドンよりも厄介とコウに警告していた。


首元にフリルが施されたジャケットを着込んだ様な身体に、両肩の肩章の様に見える部位などから見て王子にも、トランプジョーカーのカードに描かれているピエロにも見える、異なるイメージを連想させる姿が特徴。

顔部分にピンクのハートの意匠、比較的細身な体躯と女性的な要素も見受けられるが、基本的な一人称は「僕」かつ言葉遣いや声も中性的である。


武器は鍔の部分がの頭部を模している双剣の薙刀『プリシャスラッシャー』であり、それを一対のショートソードに分割させて二刀流での戦闘も可能で、状況に応じて戦法を使い分けている。また、刃先から光線や光輪を発射しての攻撃も出来る。


強力な再生能力を持つ液体金属の様な身体を持っており、自らを液状化して移動・退避ができ、身体の一部が切断されても時間をかけずに即座に再生、支障なくそのまま部位を動かせる。

しかし、作中の描写から再生能力は自動ではなく、プリシャス自身が再生に意識を向ける必要がある為、再生によって目の前の敵との戦いから集中を切らしてしまい、結果的にプリシャス自身の対応力が下がる為、手数が多い連続攻撃や人海戦術には相性が悪い。

また、上記の肉体の特性からか、爪を伸縮自在に操るのも出来、鋭い爪を伸ばして対象をズタズタに切り裂く強烈な斬撃を繰り出せる。


独自の能力として像が浮かび上がるカードを使って、相手の持つ様々な情報を記憶及び奪取が可能。これにより敵の技をコピーして放てる。

又、この能力は情報を抽出するだけでなく、抽出した存在の機能を損なわずに、抽出した存在そのものとして携帯が可能で、相手の大事な物を奪い強引に自身へ従わせる等の行動も実行出来る(しかし後述の性格や事情も鑑みると、そうする以外に味方を作れないと考えるのが妥当であろう)。

単純な技のコピー能力としては、相手を封じる芸当も可能なウデンと比較すると、相手と同じ技を使えるようになるだけに留まり、そこから自身の力量も要求される為に劣るが、上記のように戦闘以外にも使い道がある為、汎用性では勝っている。


かつて、500年前に地球へと帰還しリュウソウ族を襲撃したが、マスターブラックガイソーグを装備したマスターグリーン達に撃退された屈辱的な過去を持ち、これ以降ワイズルー達からは「負け犬」として軽んじられていたが、第40話において「計画の為に逃げただけ」と真相を暴露した(プリシャスの証言がない以上、もっともらしい言い訳にしか聞こえなかったが、45話にて真実だったと判明)。

だが、後にマスターブラックの口から本編の300年前にも、サデンと共に地球に再来していたようで、再びリュウソウ族を襲撃した(しかし、内容自体は前述の500年前の襲撃と大差ない為、公式が年数を取り違えた可能性も否定出来ない)。

そして、封印されたエラスリュウソウカリバーを発見、本編の事態を計画した。


常に相手を小馬鹿にする嫌味な性格に加え「ドルイドンを束ねる者」を名乗り、さもドルイドンの統率者の如く振る舞う(但し、後に首領と思しき存在が登場した為、自称だったのが確定した)等、他の幹部以上に傲慢な自信家であるものの、決して口先だけではない実力者である(事実、初登場時はリュウソウジャーを簡単にあしらい、ウデンを戦死させたマックスリュウソウレッドを相手に、互角以上の戦闘力を見せ付けた)。

但し、気に入った存在にはそれなりの情味を持っており、ペットのスペースドラゴンが討たれた際は、その敵討ちを決めていたり、後に誕生した弟のガンジョージヤバソードを可愛がっていたりする。

そして、腹心のサデンには厚い信頼を寄せている。


だが、何度も作戦に失敗したガチレウスを「使えない」と判断するや、使い捨ての兵士に仕立て上げる生まれたばかりのガンジョージⅡに対し、自分の為に死ぬように命じる等、結局は方向性が異なるだけで、ガチレウスと同様ブラック上司の面を多々見せている。

だが、サデンのように戦功を挙げれば素直に称賛し、新たな幹部達を「弟」や「チーム」と呼んで必要に応じて慮る等、生粋のブラック上司気質のガチレウスと異なり、愛着自体はあるような言動を見せている。

その上、エラスを(表面上だけだったが)敬う言動を見せているのもあり、プリシャスは差し詰めカルト教団の教祖』のようにも見える。


ウデンの来訪にワイズルー達にも「(プリシャスも)来る」と予想されていた為、何らかの関係があると思われる(自称を含むと直属の部下だろうか)。

加えて、100以上の星を滅ぼしたと恐れられる巨大な怪物・スペースドラゴンをペットとして従えている。そして、ドルイドンの母であるエラスの復活に伴い、ガンジョージを始めとした自身の戦力の拡大により、マイナソーはもう要らない事態に至り、人為的にマイナソーを生み出せるクレオンの存在意義すら失われつつある。


また、劇中でのプテラードンの台詞から、彼の力を封印したのは他でも無いプリシャスだったらしく、普段は小生意気な言動が目立つプテラードンが、一目見るや恐怖に震え、即座に敵前逃亡を選んでしまう程のトラウマとなっている模様。


上記の様に相手を嘲笑する姿勢を崩さず、常に自信満々な言動を見せる彼だが、実は自分以外の関心が薄いにもかかわらず、裏切りだけは人一倍恐れる猜疑心の塊と、実力に似つかわしくない卑小な気質が本性であり、上記のカードを使って心臓を奪い生殺与奪を握る生まれたばかりのガンジョージとヤバソードを、自分の命令だけを聞く様に教育を行なう等、他者が絶対に自分を裏切らない様にする支配・服従工作に余念がなく、実力と内面の酷い落差とその外観も合わせって、正に「ピエロ」そのものである。

実際、自他共に「弱い存在」と見られているクレオンに対しても、心臓を奪うのを忘れないのは何よりの証左である。

更に密かにそれを自覚しているのか、マスターブラックによって腹心のサデンが既に倒された上に、彼が成り済ましていた事実を知っても然程動じなかったが、マスターブラックから自身の本性を指摘されると、普段の余裕が消えて激昂する等の一面を露呈している。


プリシャスは心臓を奪うのは「力を付ければ欲が出て裏切る」と述べているが、実はこれはプリシャス自身の性格に当てはまる。無意識かは不明だが、プリシャスが他者を信用出来ないのは「自分が裏切る性格」を自覚している為と思われる。

それもあって、ヤバソードの度重なる暴走の際には、遂にプリシャスは激昂するままにヤバソードを切り捨てており、上記の愛着のある言動は「相手が裏切らないのを知っているが故の虚勢」でしかなく、実態は1人遊びに終始しているに過ぎない。


後に、エラスから自分達ドルイドン族と、敵対するリュウソウ族の真実を知るや、表面上は余裕ぶっているものの、内心は保身に腐心して追い詰められていく、ガンジョージを喪うやエラスに「新たな弟を産んで下さい」とすがる等、明らかに自分を圧倒する存在には「絶対的な恭順を誓い、自分だけは生き残らせて貰う」選択肢しかない・「自分の身に危険が及ばぬよう、沢山の手駒が欲しい」ともする考えが見て取れ、良くて「身の丈を弁えた」、悪くて「長いものに巻かれる」情けない面も露見(これには初期のクレオンにも見られた光景である)、最早その姿はかつて自身が切り捨てたガチレウスそのもの、或いはそれ以下(ガチレウスは僅かながらもプライドを保っていた上、最終戦では遂に不退転の覚悟で挑み戦死したが、プリシャスは生き残る為ならプライドさえも捨て、上記の醜態を晒した)にしか見えない。


活躍編集

第34話編集

地球に到着し、次の作戦行動の為にワイズルーとガチレウスがクレオンを奪い合っている際にアジトへと来訪。

「嘗てリュウソウ族に倒された負け犬が、今更何しに来た?」とガチレウスに軽んじられていたが、「あの時の僕とは違うよ。だから君達、僕の手足になりな?」と自身の配下になるよう命令し、すぐさまカードをワイズルーとガチレウスの胸部に投げつけて心臓部を型取り、それを握り潰して2人を苦しめる。彼らの心臓を手の内に収めて、強制的に彼等を手駒にした。


まず、ガチレウスをマックスリュウソウレッドと戦わせて、彼の能力をカードに記憶させる。

次に宇宙からスペースドラゴンを呼び寄せて街を破壊させ、リュウソウジャーとの直接対決でも、カードにコピーしたマックスリュウソウレッドの技で向こうを圧倒した。

そして、これで現在のリュウソウジャーの実力を見定めたプリシャスは、恐れるに足らないと判断。

だが、このまま倒しても面白くないからとして、プリシャスは「3日猶予を与えるから強くなってから出直してこい」と余裕たっぷりに挑発した後、身体を液状化して撤退した。


第35話編集

そして、宣言した通りに3日後、セトーの試練を乗り越えられないでいるコウを除く、リュウソウジャーの前に現れ戦闘を開始した。

姿を見せないコウに「逃げちゃったのかなぁ? 一番強かったあいつは」と残るメンバーを挑発し、容易く一蹴した後に止めを指そうとした際に、マスターレッドとの戦いで試練を合格したコウが参戦。

コウ自身にも挑発するも、それにコウが動じずにマックスリュウソウレッドに変身したのを見て、プリシャスすぐに開戦し、試練を乗り越えより強くなったコウに徐々に攻撃がいなされている状態に「確かに強くなったみたいだねぇ。じゃあ、こっちも遊びはやめだ!!」と本気を出し、プリシャスラッシャーを分割し、ショートソードを装備した二刀流になってマックスリュウソウレッドを押し返し、模倣したエバーラスティングクローを放ち、止めの一撃を繰り出す。


しかし、マックスリュウソウレッドは手負いの状態ながらも立っており、それに焦ったプリシャスは再びエバーラスティングクローを放とうとしたが、完璧にコピーしたが故に、1度使うとパワーダウンし、再度使うにはエネルギーを再チャージする必要がある点もコピーしていた事実をコウに聞かされて動揺、その隙にマックスリュウソウレッドのエバーラスティングクローを受ける羽目に陥った。


寸前で防御し直撃は免れたものの、相当なダメージを負ったプリシャスはコウの実力をそれなりには認めるが「約束の3日後だからね」として、スペースドラゴンを呼び出して自身は液化してその場から離脱した。

だが、スペースドラゴンもキングキシリュウオーによって撃破され、結局主従揃って煮え湯を飲まされ、お気に入りのスペースドラゴンの敵を討つとリュウソウジャーに宣戦布告した。


第36話編集

クレオンと天才女性レーサー・幸田沙希から生み出したシルフマイナソーを引き連れたワイズルーが自身の元へと来訪。

「やっと僕の手足になる気になったのかな?」と質問すると、ワイズルーの命令を受けたシルフマイナソーによって、ワイズルー自身の心臓のカードを奪われてしまう。

心臓の奪還に喜ぶワイズルーはすぐさま胸にカードを押し当てるも、カードが反応しない。


それもそのはず、ワイズルーが心臓を取り返すのを見透かしていたプリシャスは、何も描かれていない空っぽのをシルフマイナソーに掴ませていたのである。


「ズルは良くないなぁ?」と魂胆がバレバレで立腹のワイズルーを馬鹿にした上で、プリシャスは「返して欲しかったらリュウソウジャーを倒してよ」と告げて、そのまま液状化して退散した。


第37話編集

それまで相手にしていなかったクレオンが、ノームマイナソーを連れてアジトへ戻って来た所へ待ち受け、心臓を奪おうとカードを投げるが、何とクレオンには心臓が存在していない事実が判明。

意外な事実に面食らうプリシャスだが、直ぐに「面白いね」と肯定的に捉えた上で「じゃあさ、僕の右腕にならない?」とクレオンを勧誘し「ドルイドンの最高幹部になれる」等の甘言まで残してその場を去った。

「ドルイドンの最高幹部になれれば、もう誰からもこき使われなくて済む……」

その場に残されたクレオンの心は、プリシャスの甘言に揺り動かされていた。


第38話編集

物語の序盤、前回の作戦も含め幾度もリュウソウジャーに返り討ちされてきたガチレウスに、彼の心臓が描かれたカードで制裁を加え、彼が苦しむ様子を見て嘲笑うプリシャスは「これが最後だよ?」とリュウソウジャー討伐の最終宣告を言い渡す。

必ずリュウソウジャーを倒して、自身の心臓を取り返すと意気込むガチレウスに、「期待してるよ? 弱虫がっちゃん」と馬鹿にし、そのまま笑いながらその場を去った。


今尚、リュウソウジャーを倒せず、心臓を取り返せない状況に追い詰められたガチレウスは、自身の命を捨てる覚悟でクレオンにカリブディスマイナソーを生み出させ、リュウソウジャー殲滅を企てるもの失敗、彼の宣告した「最後のチャンスを」を逃しなってしまう。


一方、プリシャスはご機嫌に鼻歌まじりに「順調、順調! やっぱり僕って天才だなぁ」と意気揚々にとある森林を散策、どうやらガチレウス達も知らない、大きな目的を裏で遂行しようとしている模様。


第39話編集

前回の敗北により、最後のチャンスを掴み損なったガチレウスだったが、それでもまだリュウソウジャーを倒そうと恨みと闘志を燃やし、ワイズルーの指示でクレオンに誘拐させた人々から、マイナソーを生み出せと自棄になっていたが、最後のチャンスを逃して見限られ、クレオンと揉めている隙にクレオン毎粉砕してガチレウスの弱点の右胸に攻撃を仕掛け、強引に巨大魔強化を発動。「1匹ぐらい消してから死んでよね」とガチレウスを見限る。


そして、復活したクレオンから「プリシャス様。痛かったじゃないっすか〜」と問われ、親しげに「ごめ〜ん。じゃ、後はよろしくね〜」と巻き添えにした件の謝罪を交えつつその場を後に。

第37話での件を知らないワイズルーは、その様子を見て「いつから奴と親しくなった!?」と、クレオンに詰め寄る程ジェラシーを燃やしていた。


その後、彼によって強引に巨大化させられたガチレウスはリュウソウジャーとの戦いの末に戦死し、プリシャスの持つガチレウスの心臓のカードもドロドロに溶けて消滅。

「がっちゃん、使えなかったなぁ」と彼の死を弔うどころか、既に見限っていた為に扱き下ろし、プリシャスの気分次第で自身の命が消される状況にようやく理解・戦くワイズルーに詰め寄り「君は違うよねぇ?……ワイズルーちゃん?」と問い掛けて去っていった。


第40話編集

自身に突っかかるワイズルーの言葉を無視し、ワイズルーに「一度はリュウソウ族に負けて、尻尾を巻いて地球から逃げ出した分際で!」と皮肉られたが、それに対し「自身の計画の為、リュウソウ族が危機に備え、『大いなる力に頼らなければならない』と意識付ける為にわざと負けた」と返す。


そして、リュウソウジャーによってリュウソウカリバーが抜かれ、自身達ドルイドン族の大いなる力となる存在・エラス様がもうじき復活する」と高らかに笑いながら発言した。


第41話編集

自身の腹心のサデンの登場にご満悦のプリシャス。リュウソウカリバーが抜かれた今、エラスの復活も時間の問題だとし「君が来たからには、他の奴等は処分しても良いかな?」と高笑いし、プリシャスは「今いるワイズルーとクレオンの始末」と「リュウソウジャーが持つリュウソウカリバーを強奪」をサデンに一任する。

だが、その様子をクレオンは陰から耳にしており、これが彼の心境の変化のターニングポイントとなる。


第43話編集

リュウソウカリバーの封印が解かれ、復活へ向けて胎動するエラスを眺めながら「ご覧、リュウソウカリバーによる傷も癒えたようだ。弟が生まれるよサデン、嬉しいね」と、嬉々とした調子でサデンに話し掛ける。

そして次の瞬間、エラスが新たなドルイドンを生み出すとその個体にガンジョージと名付け終えると、プリシャスは「人間共の悲鳴の味を教えてやろう」として街へと繰り出す。


ガンジョージに街で破壊活動を行わせると、駆け付けたリュウソウジャーに彼を紹介すると同時に「実戦訓練」と称して、サデンと共に6人と交戦。やがてガンジョージが巨大化したのに対抗し、リュウソウジャーがキシリュウジェットで応戦しようとすると、プテラードンが自身を見るや否や「封印されたくねぇぇ~~~~っ!!」とパニックから叫んで敵前逃亡。合体が解除されたのを受けて、残りのメンバーが他の騎士竜を呼ぶと「そんなに沢山相手出来ない」として戦闘を中断、生まれたばかりのガンジョージを成長させる為にも、液状化し撤退した。


その後、アジトで「ガンジョージ良かったな。いい玩具が手に入って」と、クレオンを射撃するガンジョージを見て言い放つと、リュウソウジャーの気配を察知したサデンが迎撃に赴く。

共に迎撃に出たガンジョージが6人に押されて撤退すると「うん。逃げて来たのはいい判断だよ、ガンジョージ」と、その戦いぶりを評価するプリシャス。すると再び胎動するエラスより、また新たなガンジョージ『ガンジョージⅡ』が誕生。「ほら、君の弟だ。この調子でどんどん僕のチームを増やしていくのさ」と、マイナソーを必要としない、自分だけのドルイドンの軍団を作り上げようとの魂胆を明かすプリシャス。


そこへサデンがオトを人質として拉致して来たので「君は本当に頼りになるねぇ、サデン」と、その忠臣ぶりと有能さを評価する。

その手に、彼の物と思しき心臓を封印したカードをちらつかせながら……。


第44話編集

前回、生まれたガンジョージⅡにガンジョージが教育していた所を見て「良い子だ。ガンジョージ」と評価していた所、リュウソウジャーと交戦していたサデンが帰還し、彼からリュウソウジャーにオトを奪還され、作戦が失敗した報告されるも「良いよ。あんな奴等」と特に咎めず軽く流した。

すると、エラスが武士の様な姿の新たなドルイドンを生み出したのを見て、プリシャスは高笑いし「エラス様がまた新しい子を生んでくれた! 最強のチームが出来上がるぞ」と歓喜、この個体にヤバソードと名付け、ヤバソードを「教育」する為にガンジョージ共に街へと繰り出し、サデンとガンジョージⅡには、アジトへといずれやってくるリュウソウジャーの迎撃を任せた。

また、ガンジョージⅡには「追い込まれたらリュウソウジャーを巻き添えに自爆するように」と吹き込んでいる。


街に着くと早速ヤバソードを暴れさせていた所、オトの連絡を受けて駆け付けてきたコウとアスナ「邪魔しないでよ。今、遊ばせている所なんだ」として、ガンジョージとヤバソードに2人に襲い掛からせた。

しばらくは戦いを傍観し、ガンジョージとヤバソードに追い詰められて背中合わせになった2人を見て「背中を預け合う……美しいねぇ。でも、どこまで保つかな?」と嫌味まじりの賞賛をしつつ、プリシャスラッシャーから光線を発射して2人を変身解除に追い込み、追い討ちをかける様に大勢のドルン兵を生身の2人に仕向けて「お仲間は背中を守り切れるかな?」と挑発するが、危機的状況にも互いを信じ続け、決して諦めないリュウソウジャー2人の様子を見て舌打ちした。


すると、ヤバソードが自ら巨大魔強化を実行した為、再びチェンジしたレッド/コウがキシリュウオーディメボルケーノに乗って迎撃に向かう中、同じく再チェンジしたピンク/アスナが向かってくるのを見て、1人で何が出来ると否定するも「見えないの? 私たちのソウルが!」「離れていても気高いソウルで繋がっている」と返され、オモソウルで竜装したピンクの反撃の鉄球を喰らいそうになるが、ガンジョージが自ら身を呈して鉄球を防いで受けずに済み、その様子見て驚愕したピンクに「僕達のソウルが見えないのかなぁ?」と意趣返し。

即座にプリシャスラッシャーから複数の光輪を発射し、再度変身解除に追い込み、ドルン兵達に倒れ込みそうになったアスナを捕縛させて「自分達のチームこそ最強」だと未だに崩れぬ自信を見せ付けて、首を締め上げたアスナをプリシャスラッシャーで刺殺しようとするも、プリシャスの恐怖心を振り払い、オトを乗せたプテラードンの狙撃を喰らって吹き飛ばされてしまう。


状況の一転に苛立ち、更にはキシリュウオーディメボルケーノ、ヨクリュウオーによってヤバソードが追い詰められ、ガンジョージも先程のダメージでまともに戦える状態では無かったので、プリシャスは「今日はこれ以上無理だね」と今回は退却を決意。ボロボロの2人を連れつつその場を後にした。


第45話編集

前回の戦いで迎撃に向かったサデンが帰還していないものの、心臓のカードは消滅していなかった為に生存を確信、そしてサデン=マスターブラックの心臓のカードを握り潰して、彼を苦しめて強制帰還させようとすると、リュウソウジャーとサデンの亡骸を着てその身を隠していたマスターブラックが、エラスが鎮座する神殿へやってくるのを察知、ガンジョージとヤバソードにリュウソウジャー達の迎撃を任せ、自身はエラスの眠る神殿の奥へと戻る。


エラスが眠る場所でサデンを待っていると、案の定サデンが帰還。

他の幹部よりも人一番信頼しているサデンに「僕は嬉しかったんだ、エラス様が仲間を産んでくれる。心臓なんて盗らなくても僕の忠実な僕(しもべ)になってくれる仲間がたくさん出来る」と本心を話すが、優秀な部下は力を持つと自身を裏切るとも限らないと、前言と明らかに矛盾している発言をした為、サデンから「それは信じてるとは言わないですよ」と苦言を呈される。


それに腹を立てたプリシャスは、即座に心臓のカードを握り潰してサデンを苦しめるも、突如としてサデンは剣でプリシャスの右腕を切断、自身の心臓を奪還する

「馬鹿な……心臓を握られて……動ける筈が!?」と動揺するプリシャスだったが、サデンは仮面(兜?)を外したら、何とその中にはコウの顔が現れ、それに驚愕していた隙にハヤソウルの力を使ったコウの逃走を許してしまう。

そう、これは自身を油断させて、サデンに成り済ましていたマスターブラックの心臓を取り返す為の、リュウソウジャーの救出作戦だったのだ。


即座に切断された右腕を再生させたプリシャスは、普段の余裕満々な様子から一変し、激昂するままにコウの後を追うと、心臓を取り戻したマスターブラックが立ちはだかり、ここでようやくサデンが死にマスターブラックが成り済ましていた実態を理解する。

そして、ガンジョージとヤバソードに喰らい付くリュウソウジャーを指差したマスターブラックに「あいつらを見習うべきだ。あいつらは裏切られるなんて微塵に思っていない」「お前は結局1人ぼっちなんだよ」と指摘されて更に激昂、マスターブラックに襲い掛かった。

マスターブラックの心臓が身体に馴染んでないのを突き、プリシャスラッシャーを分割して彼を追い立てる。


しかし、神殿内のエラスが胎動したのと同時に突如、ヤバソードが暴走を開始。敵味方関係なく襲い掛かり、遂には自身にも刃を容赦無く振りかざしてくるのに動揺。

更にヤバソードは巨大魔強化を実行してより暴れ回り、それに激昂したプリシャスは巨大化したヤバソードの許へと向かい心臓を強奪して鎮静化。

ヤバソードは元に戻るも、何故その様な行動を取ったのかを強く疑問を感じていた。


また、マスターブラックの口から、エラス復活の為に宇宙に散ったドルイドンに再度地球を侵略させて、危機を感じたリュウソウ族の手でエラスを封じ込めていたリュウソウカリバーを抜かせるように仕向けていたのが、明確に判明している。


『傲慢な騎士』から『哀れな道化』への凋落(第46話)編集

鼻歌まじりに前回奪ったヤバソードの心臓のカードをちらつかせながらも「私に忠実な弟を創ってくれたのでは無かったのではないのですか?」と、エラスに疑念を膨らますと同時に、計画が上手く進まなくなった事態に内心、怒りを募らせていくプリシャス。

そして、エラスが放った光で再度ヤバソードが暴走し、自身に襲い掛かってきた事にとうとう堪忍袋の緒が切れたプリシャスは、ヤバソードの心臓のカードを切り裂きながらヤバソードを抹殺、その怒りは崇拝していたエラスにも向けようとしたが、突如として自身に流されたエラスの意思と、とある真実を知り驚愕。

その場は一度心を落ち着かせ、自分達の使命を果たすべく活動を再開。


再度、神殿へとやってきたリュウソウジャーに対して神殿内の装置を発動させて、リュウソウルに反応する結界を展開、ガンジョージに迎撃を向かわせる。

全ての装備を置いてきた生身のコウとアスナが神殿へと侵入、装置を破壊しようとするも突如出現し2人を不意打ち。そして、「何も着けずに乗り込んできたの? まぁ、良いや……お前達を駆逐する!」と今までにない剣幕で2人に襲い掛かる。


アスナが怪力で神殿内の壁を破壊し、それを盾にして突っ込んで来たのをキックで破壊し、生身の2人を追い詰めるも駆け付けたセトーリュウソウブラウンに変身、自身に果敢に挑むも、あくまで肉体は龍井尚久=素人のオッサンの為、斬り掛かった途端に石につまづいてスッ転んだので、プリシャス自身も思わず「嘘だろ?」呟いてしまった。

その後、もっさりしたブラウンの動きに適当にあしらうも、隙を突かれ「ダイナミックキャッチ」と称された行為にしがみ付かれるも、その隙にブラウンの剣でコウとアスナに結界を解除されてしまう。


結界を解かれたもののブラウンを叩きのめし、トドメを刺そうとするもガンジョージを撃破したブルー達、残り4人のリュウソウジャーに攻撃されてしまう。

自分の忠実な「弟」だったガンジョージさえも倒され、プリシャスは「気に入らないなぁ……気に入らないよぉ!」とリュウソウジャー達に更なる怒りを爆発させ、単身で襲いかかる。


最初の内は相手をあしらい「どれだけ群がっても無駄だ! お前ら如きに僕は倒せない!」とリュウソウジャーを嘲笑するも、間髪入れずに攻撃を仕掛けるリュウソウジャーに自分の動きが追い付かなくなり、身体を再生しようにもリュウソウジャーが攻撃の手を緩めないせいで、遂に再生スピードも追い付かずに劣勢に追い込まれた。

そして、マックスリュウソウレッドの『エバーラスティングディーノスラッシュ』と、ノブレスリュウソウゴールドの『アルティメットディーノスラッシュ』を喰らって大ダメージを受けて吹き飛ばされた。


ボロボロになりながらもエラスの元へと帰還したプリシャスは、「エラス様! 新たな弟を産んでください! あなたの意思を必ず果たします……! 今度こそリュウソウ族を根絶やしにしますから!!」と情けなくエラスにすがるも、エラスはその声に応えない。

直ぐにリュウソウジャーも駆け付け、エラスを封印しようとするも「お前達は何も分かってない! お前達こそ、駆逐されるべき存在なのだ!!」と声を荒げ、衝撃的な真実を暴露する。



「最初にエラス様から産み出されたのは……リュウソウ族、お前達だったんだよ!」



あまりの衝撃的な真実に、リュウソウジャーも動揺を隠し切れなかった。


エラスが自身に流した真実と使命、それは自分達ドルイドン族とリュウソウ族はエラスが生み出した存在で、両種族ともエラスの考えとは違う行動を行った為に、それを駆逐しようとしている真意であった。


プリシャスは自分がエラスによって滅ぼされる未来を知り、凄まじい恐怖心に苛まれ、精神的にじわじわと相手を甚振る戦い方を好む彼では、まず有り得ない力押しな方法でリュウソウジャーらリュウソウ族を駆逐しようとしたのである。


「僕は、そのエラス様の意思をやり遂げる! お前等を……駆逐する! それが……ドルイドンの使命だぁ!!」と、エラスの意思を実行する為に半ば狂気に陥ったプリシャスは、尚もリュウソウジャーに襲い掛かろうとするも、突如乱入したワイズルーがそれを制止。


そのまま自身は絶望と悲観に膝を折り、今まで自身が弄んで来たワイズルーから戦いをやめようと手を差し伸べられたプリシャスは、思わずその手を取ろうとするも、突如エラスが光の触手を放ち、庇おうとしたクレオンごと自分の腹部を貫通、そのままエラスに取り込まれてしまい、エラスは完全体へと進化。「この世界を一から作り直す」べく活動を開始した。


道化は続くよ、生きている限り(最終回)編集

最終回にて、コウと対話して「自分自身が必要のない存在」と悟りエラスが消滅。それによってプリシャスは、奇跡的に生き残った形で解放された。


今までの蓄積されたダメージから満身創痍の身であったが、それでも尚リュウソウジャーに一矢報いろうとしており、ワイズルーとクレオンの前に現れる。


「まだだ! まだ、終わってないよ……。僕はまだ……生きてる……!」


だが、既にクレオンの故郷に向かう気満々のワイズルーとクレオンに抵抗も出来ないままに捕まり「生きている事がプレシャス」「今を生きてるからこそ楽しくて素晴らしい」と伝えるワイズルー達の言動に、プリシャスは思わず動揺し下記の発言をするも聞き入れて貰えずに、3人で仲良くクレオンの故郷の星で暮らそうと勝手に話を進められてしまい、半ば強制的に地球を後にする羽目になるのだった。


ドルイドントリオ

「ちょっと……待て……いや、まだ、まだ、生きて……だから……! 生きてるんだぁぁぁ!」


これを契機に『仲間を信じる心』がプリシャスに育まれるのを切に願いたい物である……。


生存していた理由の推測編集

今までの悪逆非道ぶりから、エラスと共に消滅すると思われていたプリシャスだったが、まさか生存していた上に(プリシャス自身の意思を無視されてはいるが)リュウソウジャーとの和解に至った。

この結果は恐らく、コウとの問答から『間違っていたとしても、人はやり直せる』事実に、エラスが触発されたからではないかと思われる。

他にも『リュウソウ族が変化したのならば、ドルイドンにもその希望がある』と見出だした可能性もある(事実、ワイズルーが光落ちしたのがその証と思える)。

また、同じブラック上司の変われなかったガチレウスのに対し(動機は絶対者に対する屈服と、ガチレウス以上の醜態ではあったが)変化があったプリシャスとの対比も含まれているのかもしれない。


余談編集

経験値の合計数の由来はそのまま「ナイト」の語呂合わせ。


名前の由来は『プリンシパル(バレエ等で主役を指す用語)』+『プレシャス』と推測される(上記の容姿からプリンスの可能性もあるが、プリシャスの中性的な雰囲気から、性別を問わない単語の方が適していると思われる)。あるいは『マリシャス(Malicious/英単語で“悪意のある、意地の悪い”の意)』も掛かっているかもしれない。


フリーザミュウツーのように、小さくてシンプルなデザインの強敵』のコンセプトから、液体金属が人型になったようなイメージでデザインされた。

王子の様な姿をしているのは、1度はそれで通ったものも、他と似ると指摘されてしまったりと、プリシャスをデザインした上で紆余曲折があった際の名残りらしい。

また、薄らと浮かび上がる筋肉は、スーツを作成した際に造形を施したもの。


右肩のバックルの模様はチェスにおける“ナイトの動き”を表し、上記の武器のプリシャスラッシャーの柄の部分がナイトの駒の形をしているのが分かる。


声を演じる朴女史は『侍戦隊シンケンジャー』の薄皮太夫以来、実に10年ぶりにスーパー戦隊シリーズに帰って来た。

また、本編において90年代におけるガンダムシリーズで、主役を演じた声優がキャスティングされたのも、これで4人目となった。


上記の様に担当声優が女性、かつ中性的な容姿や声等から、初登場時は性別に迷う視聴者が発生。

ボクっ娘である可能性も否定が出来なかったが、東映公式にて「“彼”の目的もまだまだはっきりとはわかっておりませんが…」と語られた事で男性と(ほぼ)確定した。その後の第43話でも自身を「兄」と称する場面があるので、やはり男性であると見て間違いないと思われる。

但し、プリシャスを取り込んで完全体となったエラスの声は、同じ朴女史で、その声も女性っぽい口調である。


上記の通りサデンの登場により、自分の派閥外の幹部の粛清に掛かろうとするが、これは『エラスに仕えるのは自分達だけで良い』の意味か、『エラスを相手にクーデターを起こす際の、イレギュラーを排除する』の意味なのかは不明(もっとも『ドルイドンを束ねる者』と自称している点から、後者の可能性が高いと思われる)。


尚、エラス及びリュウソウカリバー関連の暗躍は、プリシャスの仕業と確定したものの、それがどのように巡り巡って『負け犬扱い』に繋がったかは未だに明確になっていない(一応、300年前の襲撃にて『ガイソーグを纏ったマスターグリーンに退けられた』と、マスターブラックが明言している為、それが原因と思われるが)。

その為、実は双方ともに事実である可能性も留意しておきたい(そうであれば、プリシャスが持つ猜疑心の強さの一因にもなる)。


生き残る悪役は戦隊シリーズでは珍しくないが、生き残るのはほぼ序盤から登場している人物であり、プリシャスは中盤からの登場で、しかもほぼシリアスな悪役の幹部が生き残る初めてのケースとなった中盤で成長したが死ぬ以上の末路を辿ったケースはあったが)。


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