「みんな~、楽しんでる~? ジャークマターのアキャンバーだよ~♪」
「楽しみだわ~!!めちゃくちゃにしちゃうの~!アキャキャキャキャ~!」
「アキャ!待つの。ヘビツカイがヘビに使われる瞬間をね!」
データ
役職 | フクショーグン(キュウレンジャー担当) |
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出身 | 惑星キョリュード(カシオペア座系) |
身長 | 181cm(ヒカエオロー身長:41.6m) |
体重 | 163kg(ヒカエオロー体重:374.9t) |
装備 | ブレイクマイク、再ブレイクマイク、ミクロツヨインダベー |
分類 | ボーカル宇宙人 |
CV | 小宮有紗 |
スーツアクター | 蜂須賀祐一 |
概要
宇宙幕府ジャークマター最高幹部・フクショーグンの一人で、フクショーグンの紅一点。宇宙の“できる”キャリアウーマン。カシオペア座星系・惑星キョリュード出身。
同じくフクショーグンのテッチュウ・ククルーガと共に召集され、ショーグン・ドン・アルマゲから鳳ツルギの抹殺の勅命を受け、テッチュウが敗れた後の二番手として出陣する。
魔術師とアイドルが混ざったかの様な風貌を持ち、胸部から腹部にかけてはトリケラトプスの頭部になっている。また帽子の様な頭部は2つの恐竜の頭を思わせ、ボディ下部は黒いフリルの付いたピンク色のスカートになっている。
「アキャキャキャ!」と言う甲高く耳障りな笑い声が特徴的。
タツノオトシゴを思わせる、ファンシーだが何処か悪趣味なデザインの杖兼スタンドマイク『再ブレイクマイク』を携行する。この杖のラッパ口から毒々しい色の波動を放つ事で他者が心の内に眠らせた感情を解放・暴走させる能力を持つ(※後述するが実際は、この波動内にミクロサイズの配下達を乗せて相手の脳内に送り込んでいた)。
戦闘ではキョリュード星人特有の聴神経にダメージを与え相手の平衡感覚を狂わせる『コワイロ声(こえ)』を再ブレイクマイクに叫び、増幅させる事で放つ破壊音波を主な攻撃手段とする。再ブレイクマイクのスタンド脚部分を分離、ディスクカッターとして射出する事も可能。
ツルギ曰く「テッチュウ同様、300年前より更に強くなっている」との事。
少女の様な言動や仕草・趣味で振る舞っているが、本質は巧みな人心掌握と搦め手を使いこなす策略家。一見気紛れに見える行動で他のキュウレンジャーを煙に巻きナーガ・レイの心をピンポイントで揺さぶる等、派手な行動で目晦ました上で自身の目的を遂げる行動スタンスを好む模様。
しかし、自らの陣営に引きずり込んだナーガを取り返そうと必死になるキュウレンジャーへ嘘の情報を教え、その情報を相手が信じ正直に実行した結果事態が悪化したのを陰湿に嘲笑う等、その性根は悪辣かつ卑劣。
活躍
Space.26
トケイキュータマの力で過去へ向かう準備を進めるキュウレンジャーが、出発前の景気付けで野外バーベキューをしている所へツヨインダベーを引き連れて登場。他でバーベキューをしていた人々の感情を解放して暴走させる事でキュウレンジャーを刺激、シシレッド・ヘビツカイシルバー・カメレオングリーン・カジキイエロー・ホウオウソルジャーと交戦するが相手を軽く圧倒。更にシルバー=ナーガへ対し「あなたの中にはすっごい“感情”が眠ってる」「あなたの感情、解放してみない?ワタシならそれが…できる!!」と語る事でその心を揺さぶった上で撤退する。
実は直前に行われた巨大戦を遠目より観察しており(※相手の方は巨大量産戦力ばかりだった為アキャンバーが嗾けていた可能性もある)、そこで前回の惑星トキでの一件以来、自分が心=感情をいまだ得ていないと、目の前の戦闘に身が入らない程に悩みを膨らませていたナーガに目を付け、自らの傘下に入れるべくキュウレンジャーの前に姿を現したのであった。
そして狙い通り、自分の感情を解放してもらう事を決めたナーガが自身を求め単独行動を始めた為、ナーガの望み通り彼の心に眠っていた感情を解放。その直後に駆け付けたラッキーやツルギ達キュウレンジャー5人(レッド・グリーン・イエロー・ソルジャーに加えサソリオレンジ)に対し溢れだす感情を纏いながらダークチェンジした戦士・ヘビツカイメタルとなって暴れ回るダークナーガの姿を見届ける。
そして「アキャンバーについていけばもっと感情が手に入る」とナーガが宣言した為、今まで引き連れていたツヨインダベーをキュウレンジャーの足止めに差し向け、自身はナーガと共にその場を後にした。
Space.27
本人の登場は無いが、実は前話の初登場シーンの裏側でインダベー5人組をオリオン号に忍び込ませていた事が発覚した。
Space.28
手に入れた感情の赴くまま自らの拠点内で暴れるナーガを見つつ、いつの間にかチキュウへと来訪していたククルーガと会話。自身の傘下へ引き入れたナーガを使いキュウレンジャーを壊滅させようとする計画を明かした。
そしてその一環としてナーガと共に町へ出現し、破壊活動を行いバランス達キュウレンジャーを誘き出し交戦。バランスの説得にも応じず暴れ回るヘビツカイメタルに苦戦するキュウレンジャーに対し、「彼を元に戻すには“痛み”を与えてあげればいいの。与えられた感情が吹き飛んでしまうぐらいの痛みを!」と情報を与えるが、それを実行するのに躊躇したキュウレンジャーはヘビツカイメタルにあっと言う間に追い込まれてしまう。
しかし止めを刺す直前、感情を得たナーガを抹殺する為に現れたヘビツカイ座の女刺客エキドナの能力で動きを止められた事でその隙にラッキーがシシボイジャーを召喚、逃走されてしまう。
その後も引き続きキュウレンジャーを誘き出す為の破壊活動をナーガと繰り広げ、狙い通りに現れた相手と再度交戦。だが今度はナーガを取り戻すべく彼へ痛みを与える覚悟を決めたバランス/テンビンゴールドがヘビツカイメタルと単身戦い、アキャンバーは他のキュウレンジャー4人に揃って相手にされる。その隙にイテキュータマを使ったゴールドがそのままヘビツカイメタルに絡み付き、「君だけに痛い思いはさせない!」と自分諸共攻撃を浴びる形で彼に“痛み”を与える。
しかし変身が解け、自らもボロボロになりながらナーガを気遣うバランスを、ナーガは乱暴に蹴り飛ばす。彼は全く元に戻ってはいなかった。その光景を見てアキャンバーは冷笑する。
「騙されてやんの! 一度解放された感情はね、元には戻らないの。何があっても絶対にね!」
実は先程アキャンバーがキュウレンジャーに与えた情報は全くのウソで、情報に踊らされたキュウレンジャーがナーガを攻撃する事で、ナーガのキュウレンジャーに対する怒りと憎しみを増幅させる事が真の目的だった。そして目的を果たしたアキャンバーはまんまと自身の策に嵌められたバランス達を尻目に、いけしゃあしゃあと「かわいそうに。帰りましょう、手当てしてあげる」とナーガの信頼を上げる発言をしつつ、置き土産に巨大ツヨインダベーを出現させて撤退した。
Space.31
ダークナーガの頼みを聞き、冒頭で(詳しい経緯は不明だが)ガルと小太郎を人質に取っている。
しかし一方、以前に自身が暴走させた人達を徹底的に調査したバランスの分析により、インダベー達をミクロサイズに縮小化して人の脳内部に送り込み、内部から刺激していたという感情暴走のカラクリが発覚。
それにより、ナーガを元に戻す方法を考え出したバランスが準備を整え仲間達と共に実行。その過程でバランスが改造したケンビキョウキュータマの力でミクロ化したバランスとラッキーへ体内に侵入されたナーガを追ってアジトへ現れた(※ナーガの体内に入ったラッキーのセイザブラスターからの信号で場所を突き止めた)キュウレンジャーに対応して配下と共に出現・交戦。自身の掛けた感情暴走が解ける訳が無いと豪語しつつ、容赦なく攻撃を浴びせて変身解除させる。
だが、体内からのバランスの真摯で懸命な呼び掛けと、体外からのハミィ達の叫びを聞いた事で、自身の配下・ミクロツヨインダベーが封印したはずのナーガの本来の心が覚醒。彼によりナーガの“怒り”の感情から生み出したダークナーガが倒され本来の心と一体化した事で、ナーガ自身も元に戻ってしまう。
そして復帰したナーガを含めたキュウレンジャー6人(シシレッドオリオンにゴールド・シルバー・グリーン・イエロー・ソルジャー)に対し、ナーガの体内より追い出されヒカエオローで等身大サイズとなったミクロツヨインダベーも加えて再度交戦(※なおこの際、ミクロツヨインダベーの出現場所が自分の目の前だった為、「私にかぶんないでよっ!」と中の人ネタ兼セルフパロディとして横にどかしている)。今度はシシレッドオリオンと戦闘するも空間操作等の能力で翻弄され顔面に鉄拳まで叩き込まれた。
そして追い込まれた際、ナーガがアキャンバーに感謝を述べ、怒りをコントロールして正義の心を持ったヘビツカイメタルにチェンジ。彼とシシレッドオリオンからメタルオフューカスクラッシュ・インフィニッシュブラストを喰らい「アッキャ~ッ!」と叫び敗北、手駒とした相手に自らの与えた力で一矢報われる、皮肉な結果となった。
だが、悪運強く致命傷には至っておらず、「勘違いしないで!私、アンタを使って楽しんでただけ。タダの遊びよ!じゃあね!!」と、ナーガから感謝された事にツンデレめいた負け惜しみの捨て台詞を残して逃走した。
Space.32
遂にジャークマター総出でキュウレンジャーを抹殺する事を決めたアルマゲが、全星系のカローへと号令を掛ける演説を聞く。本人はアルマゲの本気を知って能天気に笑ったが、傍らのククルーガからは「お前が失敗したからだろ!!」と真っ当な指摘と共にドツかれた。
Space.33、34
キュウレンジャーの抹殺に失敗し、敵が新たな戦力を得るのを許してしまったククルーガを連れ、かつて自分達が強化改造を受けた施設・ジャークマターラボに出現。そこで彼女が発見した牛型汎用破壊兵器ゼロ号(※アントン博士が開発したチャンプのプロトタイプ)を『新しいオモチャ』として起動、ククルーガに戦力として提供した(※直後にククルーガと別れ、後述の役割をすべくアルマゲの元へ帰還した模様)。
Space.35
ホシ★ミナトがジャークマターに与している疑いを晴らす為にクジャク座星系・惑星ピコークに赴いたキュウレンジャーを何故か察知、始末すべく当惑星のジャークマター放送局に潜入したキュウレンジャーにインダベーやツヨインダベーを嗾ける。結局嗾けた連中は全滅させられるが、その対応の早さにキュウレンジャーは違和感を感じた。
その真相は、ミナトの真実を暴く為にハミィが使ったエリダヌスキュータマの力によって発覚。ミナト本人の肩へマスコットとして憑り付いていたドン・アルマゲと一緒に映し出されたのは、常にミナトの傍に張り付く女性マネージャー(演:堀有里)の正体がアキャンバーの化けた姿と言う真実だった。
正体を見破られたアルマゲが巨大化し、オリオンバトラーやギガントホウオーと戦う中、先程の失態でアルマゲより見限られ、直に最終通告を下されたアキャンバーは、自身と因縁あるヘビツカイシルバーや、カメレオングリーン、そしてなんと、あのワシピンクをも含めたキュウレンジャーと決戦。互角に立ち回る一方、自分も同じ事をされたが故に、人の心を玩ぶアキャンバーを許せないシルバーが、攻撃しながら批判の言葉を投げ掛けるが、アキャンバーは「あんた1人に構ってられないの。ほんと、感情のわからない男ね~!」となじり返して攻撃する。
しかし、グリーンやピンク達4人に防御・反論され、その意に介さない態度がシルバーの“怒り”の感情に火を点けた事で彼はダークキュータマを顕現させて、正義のヘビツカイメタルにチェンジ。次の瞬間には超能力で動きを封じられ、至近距離へ飛び込まれて猛攻を喰らい、再ブレイクマイクを取り落として、間髪入れずグリーンやピンク達
残りのキュウレンジャーから追撃され階段下に落とされてしまう。
そして、彼女らのオールスタークラッシュ、シルバーのメタルオフューカスインパクトを立て続けに喰らい、遂に致命傷を負った。
「私、本当にアナタの感情を解放しちゃったみたい……。“嬉しい”でしょ……?」と散り際にメタル/ナーガに問いかけるも、「いや、これは“悲しい”と言う感情だと思う……」と返される。
彼なりの情けとも、無自覚に成長を示したともとれる言葉に「アキャ……」と呟き、ナーガに引導を渡される形で爆散した。
Space.42
肉体はジャークマターラボへと回収されており、アントン博士の手により同じく戦死したテッチュウ、ククルーガと混ぜ合わされる形でサイボーグ体・アキャチューガへと改造される。
惑星サザンクロス内部へと突入したキュウレンジャーに対して投入され、先の復讐戦とばかりにスペースロボ達相手に暴れ回るが、負けじと使える限りの巨大戦力を投入した相手との総力戦に敗北。他の2人と共にジャークマターを讃える言葉を叫びつつ、本当の最期を迎えた。
またこの激戦の裏で、サザンクロスのコアを元に造られた宇宙を破壊する威力を持つプラネジューム爆弾を無力化する為の『ブラックホール発生装置』を怪盗BN団が突貫作業で作っていたが、この装置の大本になるブラックホールキュータマはかつて、アキャンバーがダークナーガに支給した装備であった。
これにより、感情のコントロール法以外にも思わぬ形でナーガ及びキュウレンジャーに塩を送ってしまっていたアキャンバーだったが、最早元の姿の名残すら無い兵器の一部にされながらジャークマターへの忠誠を叫びつつ散った彼女が、最後までその事実へ気付く事は無かった。
過去Ver.(Space.29、30)
333年前へトケイキュータマの力で飛び、オライオンと出会い仲間達と合流したラッキーの前へ現れた過去のアキャンバー。少女趣味な格好だった現在と違い黒いロングドレスを着込んでいて、武器である『ブレイクマイク』の形状もあってシンガーを思わせる。
同胞であるこの時代のテッチュウやククルーガと共に配下を引き連れ、ドン・アルマゲを倒し損ねて弱体化したツルギやオライオン、そして未来より来訪したキュウレンジャーを抹殺する為に姿を現す。
Space.29
アルマゲにオリオン号ごと撃墜されたキュウレンジャーに止めを刺す為チキュウへ来訪。墜落したオリオン号の傍らで手傷を追い行動不能になった目標へ狙いを定めるがオライオンとラッキーに妨害され、その隙に意識を取り戻したツルギ達がオリオン号に乗って逃走。ラッキー達もタイヨウシシレッドの発した光で目晦まされ逃してしまう。
その後、過去のツルギ達に攻められ弱体化していると思われるこの時代のアルマゲを倒す事を決めたキュウレンジャー、及びそれへ同調したオライオンと再戦。テッチュウやククルーガがそれぞれ押さえ込まれる中、アキャンバーはシシレッド及びオライオンと交戦。「この私が押されてる…? そんな事あっていい筈がない! 宇宙は、ドン・アルマゲ様の物なの~っ!!」と言いながらブレイクマイクより破壊音波を放ち圧倒する。
しかし「この宇宙で懸命に生きている命がどれだけあると思う! その命は誰の物でもない!!」と切り返したオライオンとそれに同調したラッキーの心が重なり合った時、2人の背後にキュータマの様なシルエットを持つオーラが発生。その状態で2人が放った一撃で破壊音波が破られたと同時に、建物を一瞬で消し飛ばす威力に動揺した隙に猛反撃を受けて形勢が逆転してしまう。
そしてその流れで2人が放ったレグルスクラッシュを喰らい、「ジャークマターに栄光あれ…!」と言い残して爆散した。
Space.30
シシレッドオリオンにククルーガが瞬殺された事で動揺したアルマゲの手により、他のフクショーグンと共に巨大化した状態で復活、対抗してキュウレンジャーが繰り出したキュウレンオー・ギガントホウオーと交戦。だが死の淵から蘇ってパワーアップを遂げたラッキーの姿に士気の上がった相手には敵わず圧倒された後、他の2人諸共キュウレンオーメテオブレイクとギガントホウオーブレイジングを喰らう。それでも何とか耐え抜いたが直後に爆風を突っ切って来たギガントホウオーのギガントブレードで止めを刺され、3人纏めて爆散した。
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー
再生怪人の一体として登場。
ラプター283の妄想の中で、窓からこちらを可愛く覗いていた。
そして3人の紅一点とワシピンクを相手に激戦を繰り広げるが、ワシピンクの銃攻撃、他3人の連携攻撃を受け、4人のキュートな必殺技により敗北した。
アキャンバーとワシピンク
アキャンバーの声を演じる小宮有紗は2012年のスーパー戦隊『特命戦隊ゴーバスターズ』の宇佐見ヨーコ/イエローバスター役でお馴染みであり、近年では声優としても活動しているが、純粋な声優としての特撮出演は今作が初めてである。
対してラプター283及びワシピンクの声を務めるM・A・O女史は、市道真央名義でその1年前に『海賊戦隊ゴーカイジャー』にてルカ・ミルフィ / ゴーカイイエローを演じており、1年違いの新旧イエローヒロインが両者とも声優として登板し、かつ敵味方に分かれるという、極めて珍しい形の再共演となった。
また小宮女史のオールアップの際には、ゴーバスターズ時に陣マサト/ビートバスターとして共演し、本作にはホシ★ミナト役で出演している松本寛也が駆けつけている。
またアキャンバーの仕草や口調・外見の雰囲気を見て、ゴーバスターズの次の戦隊である『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場した喜びの戦騎キャンデリラを思い出した人も多いと思われる。最も裏表の無いキャンデリラに対し、あくどい本性を持つアキャンバーはどちらかと言うと新・喜びの戦騎キルボレロの性格に近い。
※尚、イエローバスター、ゴーカイイエローとキャンデリラのスーツアクターも蜂須賀祐一氏が演じている。
ちなみにイエローバスターはキャンデリラとVシネで交戦経歴あり。
人間態が存在する女性幹部もキャンデリラ以来だったりする(Vシネマも含むと有明の方以来)。
余談
モチーフはメキシコ・アカンバロで発掘されたアカンバロの恐竜土偶。紀元前1000~4000年前(※紀元前2500年前後の説もある)の遺物とされるが何故か6500万年前に滅んだとされる恐竜を忠実に象っている土偶で、説明不要のまさしく場違いな遺物=オーパーツである。
また、出身星系のカシオペア座(正式表記:カシオペヤ座)の元となったギリシャ神話の登場人物カシオペアは、自分の愛娘アンドロメダの容姿を鼻に掛けた事で神の怒りを買った結果、夫のケフェウス(※テッチュウの出身星系であるケフェウス座のモチーフ)や娘に被害と災難を齎した人物である。アキャンバーの目の形を良く見るとカシオペア座の形になっている他、口の形や腹部等にも同じ意匠が組み込まれている。
また、感情を開放する能力を持つ再ブレイクマイクがタツノオトシゴに似ているのは、それが脳の中枢器官である海馬の語源である事に由来すると思われる。一方でギリシャ神話のタツノオトシゴは海神・ポセイドンの駆る戦車を引く馬(※これもまた海馬の語源の一つになっている)だが、このポセイドンこそ上述の説話においてカシオペアが怒らせた相手である。
感情を暴走させる事で他者を玩んだアキャンバーは、結局その悪行が自身へ跳ね返ってくる因果応報の末路を迎えたが、それもまた神話由来だったと言える。
過去Ver.はテッチュウと逆に、元デザインより引き算をして描かれている。
劇中でアキャンバーが発言していた「ダメヒューマン」「待つの」等の言葉や部下のツヨインダベーと共に取るポージング、『宇宙の“できる”キャリアウーマン』と言うプロフィール等が、同年にてブレイクした某女芸人を彷彿させる。
関連タグ
宇宙戦隊キュウレンジャー 宇宙幕府ジャークマター フクショーグン
他作品の関連項目
スーパー戦隊
黒十字総統:カシオペア座から降り注ぐ宇宙線を弱点とする元祖戦隊首領。彼を倒した初代戦隊メンバーの頭文字が『カシオペア』になっているのは有名な話。
黒十字王:生まれ変わり復活した黒十字総統。しかし最後はやはり、ゴレンジャーの力を借りた戦隊ロボより『カシオペア』の名を冠した必殺技を喰らって倒された。
またキュウレンジャー本編に、そっくりな姿のカローが登場している。
ガルザ:シルバーと対決する事が増えた後輩幹部で声の演者も同じ戦隊メンバーとして共に地球を守る活動をしてきた方。因みに彼もまた銀の戦士であった上、演じるスーツアクターがヘビツカイシルバーと一致する。