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フクショーグン

ふくしょーぐん

フクショーグンとは「宇宙幕府ジャークマター」の最高幹部の事である。ここではフクショーグンの配下についても記載する。
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ドン・アルマゲ「よくぞ集まった。我が信頼すべきフクショーグン達よ。我が宇宙を乱す者、鳳ツルギを抹殺せよ!」


概要

ドン・アルマゲ直属の家臣であり、宇宙幕府ジャークマターの最高幹部。


今までキュウレンジャー達を苦戦させたカローよりも高い地位にあるが、ショウ司令はその存在を知らなかったと同時に、アルマゲの本気を窺わせた。

Space.22でドン・アルマゲによって3名招集され、キュウレンジャー及び復活を果たした鳳ツルギの抹殺の命を受け、Space.23で本格的に活動を開始する。


当初、フクショーグン達が最優先しているのは『鳳ツルギの抹殺』であった為、逆を言えばショウ司令をはじめとするキュウレンジャーの存在は二の次と言う認識だった。

しかし先行したテッチュウがツルギだけでなくキュウレンジャーも危険な存在と理解し、全員抹殺を遂行しようとするも彼らに後れを取った上で戦死。これにより残ったフクショーグン達も認識を改める事となる。


全員、右肩に龍の様な生物を象った黄金の肩当てを付けており、そこにキョダインロウを身に着けている。彼ら直属の配下達も存在している。

また、フクショーグンの証として白地に下部分が青く染められたジャークマターマーク付きのマントを羽織っている。


Space.29、30に登場した過去におけるフクショーグン達は現代の彼らとは若干姿が異なっており、333年前の戦いが終わった後、ジャークマターラボでアントン博士に強化改造を施され、現在の姿になった様だ。

ドン・アルマゲと同じ様に現代でも健在であったのは博士の蘇生手術が要因と思われる。


また立場においてアルマゲとは近しい為か、平伏はしている物のアキャンバーとククルーガは対等な物言いをしている(ただ、これに関してはアルマゲがはっきりと怒る事はなかった)。


ツルギはかつて戦った事があり、300年前よりも格段に強くなった事に驚いていたが、フクショーグン達はドン・アルマゲの記憶改竄の影響でツルギの事を知らない様子。

これについては、『ツルギにアルマゲが滅ぼされ掛け、とある人物と融合した』『未来から来たキュウレンジャーにアルマゲ(の分身)が負けた』と言う不都合な事実を隠蔽するべく、改造・蘇生手術のついでにフクショーグン達の記憶を改竄したのが真実と思われる。


活動の遍歴と総評

Space.23でアルマゲからツルギ抹殺の勅命を受け一番最初に出向いたテッチュウがSpace.25で倒され、残ったアキャンバーとククルーガにアルマゲから出動の命令が下される。

※テッチュウが単独先行した理由としては、惑星ごと反乱分子を抹殺する『独立部隊』にチキュウごとキュウレンジャーを抹殺する命令が下ったのへ張り合った可能性が有力。この独立部隊の在り方はジャークマターの気質に合わず、敵味方に敬遠される“汚れ役”の立場で組織に飼われていた境遇が示唆されていて、そうした輩にキュウレンジャーごとツルギが始末されるのをプライドが高いテッチュウが見過ごせなかったのは想像に難くない。また終盤の展開より推測すると、アルマゲがフクショーグンを直々に動かした本当の理由は復活したツルギの心に探りを入れる為だけだったとも考えられ、それをSpace.24でテッチュウが達成した以降、フクショーグンの動向はアルマゲに取ってどうでもよい物になったと思われる。


まず先に動いたアキャンバーはナーガ・レイ自らの傘下に引き込む事で内部からキュウレンジャーを壊滅させようとしたが、引き込んだナーガを彼の昔からの相方であるバランスが建てた作戦により元に戻されて奪還され、失敗(Space.31)。


これによりアルマゲのフクショーグンに対する信頼は揺らぎ出し、キュウレンジャー抹殺の為新たなフクショーグンへの昇格を報酬に全星座系のカローを招集する演説へ踏み切る事となる。

こうして実質、現フクショーグン達の後が無くなって来た状況の中、これまで同胞の行動を傍観していたククルーガが動き出す。彼は配下のドーギュンや協力者であるカロー・マゲラー、更にはジャークマターラボに眠っていた殺戮兵器・ゼロ号の力まで借りつつ真正面から叩き潰そうとしたが、既に他のフクショーグンと渡り合った事で相応な実力を付けたキュウレンジャー相手には後れを取っており悉く敗走、遂には撃破されてしまう(Space.34)。

更にこれから程無く、アルマゲ(の一人)が取り付いて操るホシ★ミナトを開放しようとするキュウレンジャーの作戦においてミナトの護衛役に戻っていたアキャンバーが正体を暴かれた上で戦死する(Space.35)。


しかしククルーガはボディを回収され、蘇生手術を施された事で復活を果たす。

直後に自身を敗北へ追い込んだラッキーに復讐するべく、かつて制圧したラッキーの故郷・シシ座系惑星カイエンへと向かう。そこでラッキーがシシ座星系の王族である事を知ったククルーガは当星系を制圧していたカロー・ジューモッツの手を借り、捕らえたラッキーを父・アスラン王(を模した砂人形)に殺させようとしたが結局ラッキーには見抜かれた上直後のツルギ達の援護で失敗。その流れからの直接対決でとうとう戦死する(Space.37)。

これにより、キュウレンジャー抹殺の為招集されたフクショーグンは全滅、完全敗北した。

しかし、Space.36でククルーガがジャークマターラボで復活した際の場面で背後のカプセルに倒された筈のテッチュウとアキャンバーの姿があり、もしかすれば復活する可能性があるのではないかと思われていた。


そして予想通り、Space.42において蘇生されただけでなく、能力と肉体を一つに纏め上げたサイボーグ体・アキャチューガとして戦線に投入された。しかし後一歩でドン・アルマゲを倒せる所まで来たキュウレンジャーが繰り出した全スペースロボとの総力戦に負け撃破。3人纏めて今度こそ最期を迎え、完全敗北するのであった。


ファイナルライブツアーでは、平行世界のアルマゲが当面の戦力として3名とも個々の身体で、キュウレンジャーと戦った記憶も含め完全蘇生される。

ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーではドン・アルカゲの能力「影武者クローン」によって複製されている。



フクショーグン達を全体的に通して見ると、負けて戦死しても改造や蘇生手術等を施されて復活、前線に駆り出されるのを繰り返している。最高幹部とは聞こえは良いが、(ドン・アルマゲ自身がどう思っているのかはさておき)結局は再利用の利く手駒でしかなく、一周回って下級兵士の疑似生命体達と同じ様な扱われ方になっていたのは皮肉の極みである。

彼等はいずれもジャークマター、ひいてはドン・アルマゲへ絶対の忠誠心を持ちそれを喜びとしていたが、そもそもジャークマターの組織としての理念は「矛盾に満ち溢れたこの宇宙を滅ぼして矛盾の無い新しい宇宙に転生する」というカルト宗教じみた物であり、彼らがこの理念に賛同していた事を考えると、上記の実情と合わせて薄ら寒い物を感じさせる。


フクショーグンの扱いから見える、ジャークマターの組織実情

幹部のカローを凌ぐ最高幹部と言う立ち位置のフクショーグンだが、実際には彼ら3人しか正式な幹部怪人はいなかったと言える。と言うのも、同格同士干渉し合わないダイカーン時代の悪習から脱却出来ない殆どのカローは実質上級怪人と変わらず(自分と下級兵士だけで実力を付けたキュウレンジャーに挑み返り討ちに遭う者ばかりで、側近格のダイカーンを引き連れる者等は現れなかった)、その結果物量こそ凄まじいが構成員の質が全体的に下がり気味と言う問題がジャークマターの戦力に現れていたのだ。

フクショーグン達が333年前から本編終盤までアルマゲに使い回されたのは、こうしたジャークマターの悲しい戦力事情も大きく関わっているのだろう。


しかし、自分自身以外の他者を道具としてしか見ない本性を持つアルマゲの視点から考えると、333年以上前から使役し慣れているフクショーグン達は“使い込む価値のある道具”と言う認識と取る事が可能である。

更に加えて、フクショーグンから上の地位となるジャークマターの中枢部は、アルマゲが全宇宙を思い通りにするのに必要な道具を集めた場所となり、そこから下の地位に属する構成員全てはアルマゲから使い捨ての道具扱いにされている実情も浮かび上がって来る。

またここから、劇中後半のカロー達に提示されたフクショーグンへの昇格報酬(欠員補充)はその実、立場には縛られても自由意思はあった地位から、蘇生・改造手術や記憶改竄の繰り返しで死ぬ事すら自由にならない立場にされる、アルマゲの新しい道具の選別でもあった事が明らかになった。


フクショーグン一覧

※話数は本格的に活動を開始した物を記載。

Space.名前装備特有分類出身惑星モチーフCV過去の戦隊出演
23~25、29~30テッチュウテッキュウ鉄骨ピラー鋼鉄宇宙人ケフェウス座系サビナインデリーの鉄柱&破戒僧土田大サイゾウ/ニンジャブルー
26~35アキャンバーブレイクマイク、再ブレイクマイク、ミクロツヨインダベーコワイロ声ボーカル宇宙人カシオペア座系キョリュードアカンバロの恐竜土偶&アイドル小宮有紗宇佐見ヨーコ/イエローバスター
28~37ククルーガククルガン、メドウサーベル超強靭な肉体サイボーグ宇宙人ペルセウス座系ケツァルコケツァルコアトル像、メドゥーサ&サイボーグ内田直哉緑川達也/デンジグリーン
42アキャチューガバキュームトライアングル、ククルガン、再ブレイクマイク、テッキュウ改造元の最強装備と個性改造フクショーグンジャークマターラボバミューダトライアングル&サイボーグ内田直哉、小宮有紗、土田大-

フクショーグンの部下

フクショーグンが直属で従える配下達。基本的な実力や地位はダイカーンと然程変わらないが、支配・管理する惑星(及びモライマーズ)は持っておらず仕えるフクショーグンの命により主のいる惑星へと馳せ参じる(※待遇的にはショーグンの刺客とほぼ同じ)。


他惑星出身

Space.名前装備特有分類キョダインロウ担当出身惑星モチーフCV
24ギャブラーチュパカブランスチュパカヅラ吸収宇宙人左肩テッチュウの部下ヤギ座系チュッパチュパカブラ&処刑人小形満
32ドーギュン液状生命体マトリック、スーパービッグモライマーズ、コーギュン箱E・モノアイサイボーグ宇宙人右太腿ククルーガの部下チョウコクシツ座系シャコキ遮光器土偶&科学者水内清光

Mツヨインダベー

Space.名前装備高い能力や特色キョダインロウ担当CV
31ミクロツヨインダベーチーサ遺伝子自身が編み出した身体を縮小させる技右腰ナーガ・レイ地区、アキャンバーの部下太田哲治

その他

Space.名前装備特有分類担当出身モチーフCV
23メタルデスワーム-メタルシル歯宇宙昆虫テッチュウの部下(戦力)砂漠惑星(レア)モンゴリアンデスワーム不明
27ジャーク戦隊ゴインダベーギョイサーベル-戦闘擬似生命体アキャンバーの部下ジャークマターラボリトルグレイ白鳥哲(赤)、松島昭浩(青)、下和田ヒロキ(黄)、伊藤茂騎(黒)、下園愛弓(紫)
34牛型汎用破壊兵器ゼロ号180mm猛牛火呑(カノン)、30mm猛牛魔震貫(マシンガン)、猛牛風米嵐(ブウメラン)-ロボット兵士ククルーガの部下(戦力)ジャークマターラボ&ロボレスファイター-

余談

東映公式ページによると、フクショーグン役の声優は全て戦隊OBOGが務めるとの事である。この内、上級幹部でありながらアキャンバー役の小宮氏がスコルピオ役の久保田悠来氏どころかマーダッコ役の喜多村英梨氏よりも比較的若くて浮いているが、これは戦隊OGの女性声優でベテランの需要がない事に由来される。ちなみに現在戦隊OGの女性声優はワシピンク役のM・A・O氏の他、特捜戦隊デカレンジャー菊地美香氏に獣拳戦隊ゲキレンジャー平田裕香氏とそう多くない。


フクショーグン3人の出身星系はそれぞれケフェウス座カシオペア座ペルセウス座であり、いずれもギリシャ神話に示される英雄譚の一つ『海獣ケートス退治』の関係者を模した星座。キョダインロウを納めた肩当はケートスを象っている。またフクショーグンの関係する回において、残りの関係者を模したアンドロメダ座くじら座キュータマが使われている。

そしてくじら座以外の4つのキュータマは、ドン・アルマゲの潜むミナミジュウジ座に張られるバリアを突破する鍵ともなっている。この為、フクショーグンに完全勝利したキュウレンジャーはミナミジュウジ座へと攻め込むべく、彼等3人の出身星系に赴き対応するキュータマを集める事になった。


恐らく元ネタは江戸幕府における水戸紀州尾張の徳川御三家。


関連リンク

宇宙戦隊キュウレンジャー 宇宙幕府ジャークマター


ドン・アルマゲから見た、その他のジャークマター構成員の扱い

“消耗品”にして、ある意味最もアルマゲが信用する地位(道具)。結局アルマゲはこれ全てを思いのままに動かせる権力を有しているので、キュウレンジャー本編時点での組織規模では中間にいる権力層がむしろ邪魔者になっていた。


あれば便利な程度の認識な“高級消耗品”。殆どがアルマゲの庇護を受ける目的でジャークマターに下った連中が主な為、量産戦力を分割管理させる下請け任務=支配惑星のプラネジューム採掘指揮を与え、その見返りで各々の好き勝手を黙認し飼い殺す扱いをしていた。またこの中には、発現個性が大き過ぎて雑兵としての性能水準から外れたと思わしき疑似生命体の個体から昇格した連中も存在する。


“使い捨ての道具”にして、内部抗争や反乱の火種に成り兼ねない存在。昇格までの過程である程度の実績と力を付けた都合、下剋上を企む野心家になる危険性も孕む為アルマゲの監視下に置かれ、最悪独立部隊といった汚れ役をあてがわれた同胞に粛清される立場になるが、まだ自由意思が認められているのでアルマゲに逆らわず任務の失敗が無い限りは安泰の地位ではある。

また一方で、専用の宇宙戦艦を与えられる等の優遇はあるが、実際は下の階級に憧憬を抱かせて出世を煽り、粛清等で欠員が出ても補充が素早く出来る様カロー候補者を募る思惑もあったと考えられる。


組織運営に必要不可欠な、替えの効かない“貴重品”。その為アルマゲからの扱いはフクショーグンよりも丁重で、敵対勢力に狙われるのも考慮してか存在自体を秘匿していた。

もっとも、本性からしてアルマゲは組織規模の巨大化したジャークマターを「直接動かしにくい」と内心疎んでいた節があり、奴が自身1人だけで扱える大きな力を手に入れる算段を付ければ、こうした貴重品扱いの人物も組織諸共、躊躇無く切り捨てられる運命へある。

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