データ(※各個体共通箇所)
出身 | ジャークマターラボ |
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身長 |
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体重 |
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装備 | バズーコン |
分類 | 戦闘疑似生命体 |
概要
宇宙幕府ジャークマターが侵略の手駒として製造する上級戦闘員・ツヨインダベー。見た目こそ同一である物の個体差にはバラツキがあり、中には疑似生命体とは思えない位の強い個性や才能を保有・開花する者も多い。
それをジャークマターは見逃さず取り立てる国家風土がある様で、たとえ一ツヨインダベーでも個性や才能を発揮し、それ相応の実績を積めば昇進。
キョダインロウを身に着けモライマーズを管理、他のツヨインダベーやインダベーを指揮するダイカーンに伸し上がれるのである。
たとえ一疑似生命体であっても昇格・出世の機会があるジャークマターの完全実力主義を象徴する連中でもあり、彼らの存在自体が下級兵士達の士気と組織への帰属意識の維持に役立っている。
共通の特徴として、名前はローマ字の『M』から始まる綴りの言葉が頭に来る様になっており、基本的は「〇〇ツヨインダベー」という呼称で共通しているが、「ツヨ」と付けると名前がややこしくなる場合は「〇〇インダベー」となる。
また上半身に、デカデカと『M』の文字が書かれた胸当や鎧を追加で装備。更に頭部をマスクやクレスト、兜等で飾って各々の個性を出している。一方武器は昇進前と同じ、バズーカ砲としても使える双棍棒『バズーコン』を引き継いで使用する。
しかし、別惑星出身のダイカーンのように特有の特徴を持っておらず、所詮は戦闘員から伸し上がっただけであるためかキュウレンジャーに一方的にやられてしまい、自分の特化した能力を発揮出来ない個体がほとんどである。
また昇進しても戦闘員であった頃のジンクスを克服出来ないのか、全体的に不憫な目に会う傾向が強かったりする。
一覧
モーレツヨインダベー
「ご苦労であったスティンガー。あとはこの星のダイカーンであるモーレツヨインダベー様が引き受ける」
「この星が滅ぶ前に貴様らを葬ってやる」
役職/ダイカーン(惑星ニードル担当)
装備/モーレツマスク
Space.3に登場。
ツヨインダべーの中でも猛烈に秀でた強さを持った上にさらなる遺伝子強化改造を施されたエリートで、戦闘員でありながらダイカーンの地位まで伸し上がった個体。サソリ座星系・惑星ニードルを担当し、その猛烈な強さで圧政を行っていた。
「M」の字がデカデカと書かれた紫色のマント付き胸当と、紫色の専用バトルマスク『モーレツマスク』を装備しているのが特徴。キョダインロウは胸当の左肩より吊り下げている(※特筆の無い限り以降の個体も同様の位置)。
シシレッド/ラッキーとサソリオレンジ/スティンガーの交戦に横槍を入れ姿を現す。側近のツヨインダベーにインダベー複数を引き連れスティンガーと入れ替わって戦おうとするが、シシレッドと戦いの最中に割り込んできた事がスティンガーの癪に触り、攻撃されて乱戦状態に。
そしてインダベーを全滅させられた後、フタゴキュータマで分身したラッキーに2体のツヨインダベーが倒されたのとほぼ同時にサソリオレンジの必殺技アンタレスインパクトを喰らい、「スティンガー…裏切り者めッ…!」と恨みの言葉を残して敗北・爆散した。
なお、止めの一撃でキョダインロウも壊されたらしく、ヒカエオローは発動しなかった。
マモリツヨインダベー
「モライマーズはこのダイカーン・マモリツヨインダベー様が守り抜く!」
役職/ダイカーン(惑星チキュウ・ホシガタ地区担当)
装備/マモリマスク
Space.8に登場。
5機ものモライマーズが刺さった惑星チキュウ・ホシガタ地区を担当するダイカーンの一人。鉄壁の防御力を持ってダイカーンに伸し上がり、モーレツヨインダベーと同形状の銀色の専用バトルマスク『マモリマスク』で自慢の防御力を更に高めている。身に着けているマント付き胸当ては紫色のまま。
Space.8でホシガタ地区のモライマーズを一掃する『スターダスト作戦』を展開するキュウレンジャーを阻止するため、いきなりヒカエオローを行い巨大化。合体前のキュウボイジャーへ挑み掛かる物のシシボイジャーの攻撃で怯んだところにシシミサイルの一斉砲火を受け、更にカジキボイジャーに切り裂かれてしまい、自慢の防御力を活かせられずにモライマーズ諸共アッサリ爆散した。
メガツヨインダベー
「モライマーズを守る事は、ダイカーンの本懐なりっ!」
役職/ダイカーン(惑星チキュウ・ホシガタ地区担当)
装備/メガクレスト
Space.8に登場。
惑星チキュウ・ホシガタ地区を担当するダイカーンの一人で上のマモリツヨインダベーの同僚。メガレベルのパワーを持ってダイカーンに伸し上がり、額に付けたパワー増強装置『メガクレスト』で自慢のパワーを怪力レベルへと強化している。身に着けた胸当てはマモリツヨインダベーと同色。
先に倒されたマモリツヨインダベーに続く形でモライマーズロボを変形・起動。合体を果たしたキュウレンオーと対峙するが、上記の怪力を発揮する場面を見せるどころか、これと言った活躍も出来ず圧倒された後キュウレンオーメテオブレイクを喰らい、「ジャークマター万歳!!」と断末魔を残してロボごと爆散。ヒカエオローも出来ずに戦死した。
上記のマモリツヨインダベーとも同じ声優が演じており、近年のスーパー戦隊で異なる怪人を同じ声優を担当しているのは珍しい。
また、声を演じた坂井氏は同時期に配信された『パワーレンジャー・ダイノフォースブレイブ(獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ)』のキム・セチャン/ブレイブキョウリュウブルーの吹き替えを担当していた。
メシウバインダベー
「頭が高〜い!この地区の食料全て俺様、メシウバインダベー様の物!」
「なんだなんだ!?揉めてるのか!?ならば!」
役職/ダイカーン(惑星チキュウ・ホシガタ地区担当)
装備/ハラヘルメット
Space.8に登場。
マモリ・メガツヨインダベーと同じく惑星チキュウ・ホシガタ地区を担当するダイカーンの一人。「M」の字がデカデカと刻まれた肩幅のあるマント付き鎧と口・髭の付いた大型の兜を身に着けており、頭部も他の個体よりも露出している為、遠目ではツヨインダベーに見えない姿をしている。他のツヨインダベーよりも食に対する暴慢が凄く、その暴食ぶりを侵略行為に生かした事でダイカーンに伸し上がった。キョダインロウは鎧の中央に吊っている(※こちらも特筆の無い限り、以降の個体も同じ位置へ付けている)。
自身最大の特徴である頭の兜『ハラヘルメット』で支配地区の美味しそうな食べ物を探知、配下を引き連れてその食べ物を根こそぎ略奪する事で地区の人間を飢えで苦しめる圧政を行っていた。
キュウレンジャーが仕掛けた『スターダスト作戦』で同僚やモライマーズが次々と撃破されていく中、いつもの圧政を行っていた所をカジキボイジャーに乗っていたスパーダ/カジキイエローに目撃される。それを切っ掛けに地上へ降りたスパーダ(及び付いて行ったラッキーとハミィ)が行った炊き出しも探知して姿を現し、自身のモライマーズを破壊された憂さ晴らしをするためキュウレンジャー3人と交戦。
一度はショウ司令と口論になった隙を突いて、スパーダにハラヘルメットから発射した光弾を浴びせるも、1人のコックとして皆から食事を奪ったメシウバインダベーを許せないスパーダの攻撃に圧倒されて追い込まれてしまい、最後はそのまま3人からオールスタークラッシュを喰らい、「さっきの炊き出し、食いたかった~!!」と言う断末魔を残して敗北・爆散。
止めの一撃でキョダインロウも壊されたようで、ヒカエオローは発動しなかった。
メッチャツヨインダベー、ムッチャツヨインダベー
2人「我らダイカーン!」
「メッチャツヨインダベー!」
「ムッチャツヨインダベー!」
役職/ダイカーン(惑星チキュウ・ホシガタ地区担当)(※二人とも)
装備/メッチャマスク・ムッチャメット
メイン画像右側、左側の怪人。
Space.9に登場。
二人共惑星チキュウ・ホシガタ地区を担当するダイカーンで、前話におけるスターダスト作戦から生き残ったダイカーン二人組。
メッチャツヨインダベーはメシウバインダベーと同型の鎧を着て、マモリツヨインダベーと同型・同色のマスクを装着している。滅茶苦茶な強さを発揮してダイカーンに伸し上がったらしく、その戦闘力を顔のマスク『メッチャマスク』で底上げしている。
一方、ムッチャツヨインダベーはマモリ・メガツヨインダベーと同色の胸当を着て、メシウバインダベーと同型の兜を装着している。こちらは無茶苦茶な強さを発揮してダイカーンに伸し上がったらしく、同様に戦闘力を頭の兜『ムッチャメット』で底上げしている。
だがしかし、イカーゲン・マーダッコに呼び出されて対峙した時のキュウレンジャーは10人目の仲間・リュウコマンダーの誕生に沸き立っていた。そしてその勢いのまま戦闘する相手には自慢の戦闘力も発揮出来ず、お互いキュウレンジャー3人ずつに圧倒された後一所へ纏められた上でオールスタークラッシュを喰らい敗北。
その後、マーダッコの破片を回収して撤退するイカーゲンの後詰として、二人共ヒカエオローを果たし巨大化。しかしコマンダーが召喚したリュウボイジャーの作り出した異空間に引き摺り込まれた挙句、空中を自在に飛ぶ相手に手も足も出ず追い込まれてしまう。
最後はリュウボイジャーに絡みつかれたメッチャツヨインダベーがそのまま締め千切られて爆散。残ったムッチャツヨインダベーも直後にドラゴンブレイクを喰らって焼かれ、同じく爆散した。
30分後では「メッチャゲーム! ムッチャゲーム!」と言う音声の鳴る変身アイテムを使うが、このダイカーン2人と特に関係は無い。
モンドムヨインダベー
「さあ、このダイカーン・モンドムヨインダベー様に困っている事を言うが良い」
「そうかそうか、だが問答無用! 話は聞いてやるが、自分で何とかしろ。ハッハッハッ!」
役職/ダイカーン(惑星チキュウ担当)
装備/バジトウフード
Space.13に登場。
惑星チキュウへ常駐するダイカーンの一人。緑色のマント付き胸当て及び、モーレツヨインダベー等と同形状で緑色のフード付きマスクを装着している。強引に相手を論破して自らの意見を押し通すリーダーシップでダイカーンへ伸し上がり、顔のフード『バジトウフード』で自身の論破に邪魔な周囲の雑音を遮断している。キョダインロウは胸当の右肩より吊り下げている。
自身の元へ定期的に支配地区の住民を集めてその要求を聞き、それを問答無用で却下して突っ撥ねる圧政を行っていた。当人は自身の論破を鈍らせない為にやっているのだろうが、生活環境の改善を訴えても必ず却下されるので住民に取っては二重の苦痛である。
いつもの様に支配地区の住民を集め、要求を一通り聞いた上で却下していたが、それを傍らで見ていたカロー・スコルピオは『温いやり方』と一蹴。直後に彼から毒を打ち込まれ、体の各部から紫色の棘や爪の生えた悍ましい姿のゾンビと化してしまう。理性を失った状態で配下のインダベーやツヨインダベーへ襲い掛かって毒を注入、自身と同じになった配下が更に住民を襲う事で支配地区を瞬く間にゾンビだらけへ変えた。
そこへやって来たキュウレンジャー5人(ラッキー、スティンガー、チャンプ、ハミィ、ショウ・ロンポー)に対し配下や住民に混ざりながら交戦。ゾンビゆえの不気味さやしぶとさ、多勢に無勢な数で相手を困惑させて圧倒し、住民に気を取られていたハミィの隙を突いてゾンビ化させる。その為チャンプがオヒツジキュータマを使ってハミィを眠らせた上で、スティンガーがタテキュータマで作った障壁で接近を阻まれ、その隙に逃げられた。
その後スティンガーにより毒の解毒剤が作られて配られ、ハミィや住民達が正気を取り戻していく中、配下と共にスティンガー・佐久間小太郎の前に姿を現す。当初は数の多さと住民を逃がす事を優先する相手に優勢だったのだが、ショウ司令からスティンガーの因縁と葛藤を聞いて知ったチャンプが加勢、遅れてラッキーとショウ司令も駆け付けた為これと交戦。だが配下のインダベーはラッキーや小太郎の果敢な動きやショウ司令の余裕で気紛れな戦法に付いて行けず返り討ち。ツヨインダベーの方もキューザウェポンの組み換えを活用、即興のコンビネーションを発揮したスティンガー・チャンプに悉く倒される。
そうして配下が全滅、動揺した隙に5人からオールスタークラッシュ(+ドラゴクラッシュ)を喰らい、「ギョォイサァァッ!!」と絞り出す様に叫びつつ敗北。だが直後にヒカエオローを果たして巨大化、リュウテイオーと対峙する。
巨大化した時点で毒を打ち込まれてから暫く経った為か、体内では毒が増殖。ある程度の衝撃で毒が血の如く体を破って漏れ出す様になったので迂闊に近寄れなくなったが、これに対してリュウテイオーは右腕からコグマボイジャーを分離、それに相手が気を取られている隙に左腕のサソリのニードルからビームを撃って攻撃を加える。
だがそこへ自身の配下が操縦したと思わしきモライマーズロボが加勢して2対1になり逆転したかに見えたが、それへ僅かに遅れる形でキュウレンオーも参戦。そのまま相手がリュウテイキュウレンオーとなるのを許してしまう。
最期は、その流れから放たれたオールスタースクランブルブレイクをモライマーズロボを盾に凌ごうとするが、結局防ぎきれずロボ諸共貫かれ「モンドムヨォォォ…!!」と苦しみ抜いたかの様な断末魔を残して爆散した。
メディアツヨインダベー
「カメラを回せ~!ライトをガンガン当てろ~!俺の刺激的なファイトを撮れ~!」
「良いか?この刺激的な映像が、我らをザギンでチャンネーとシースーに導くんだよ!」
役職/ダイカーン(ジャークマター放送局・惑星チキュウ担当)
装備/カーディガード、トラナキャメラ
Space.23に登場。
惑星チキュウへ常駐するダイカーンの一人にして、ジャークマターが保有する放送メディア『ジャークマター放送局』のチキュウ支部担当チーフディレクター。メシウバインダベー等と同型の兜に、肩や首元がショッキングピンクに彩られたマント付き鎧を装備している。刺激的な映像を生み出すディレクション能力でダイカーンの位に伸し上がり、装備する様になった鎧『カーディガード』で自身が業界人である事を誇示している(しかも初登場時はピンク色のマフラーを何処かで見た様な巻き方で首に巻いていた)。
ジャークマターが保有するメディアの所属である為、支配地区の放送をジャークマターを讃えるプロパガンダ物へと強制する圧政を行っていた模様。その一方で当人は一ディレクターとして刺激的な映像を貧欲に求めており、その為なら生放送時のアクシデントにも首を突っ込む、自身の破壊活動等を撮影カメラ『トラナキャメラ』を持たせた配下兼スタッフに撮らせる等行動力が高い。業界人だからか自身が撮った映像で稼いだらザギンでシースーやチャンネーを楽しむとも公言した。
ただその一方で胡散臭い業界用語を連発する、図々しい態度や出しゃばりも珍しく無い事から配下兼スタッフ以外の人物からは敵味方問わず鬱陶しがられている模様。
自身のいるジャークマター放送局をジャックした鳳ツルギに反応して出現、「打ち上げはシースーだ!気張っていけ!」と配下に発破を掛けつつ交戦するが、放送局の民間人を救出しようとするキュウレンジャー5人(ラッキー・ガル・ハミィ・ラプター・スパーダ)も入り交じり乱戦状態に。
そこへフクショーグン・テッチュウが乱入した余波でラプターが負傷、それを切っ掛けにツルギとキュウレンジャーが撤退。しかしメディアツヨインダベーは滅多に姿を見せないフクショーグンに興奮、キュウレンジャーそっちのけで突撃インタビューを敢行したが、当のテッチュウからは邪険にされ張り倒された。
その後、『いい画を撮る』べく車をバズーコンでぶっ飛ばして並べ、更にそれ等を纏めて遠くへぶっ飛ばし大爆発させる破壊活動を支配地区で実行。それを配下に撮らせている所をツルギ達に見付かった上、程無くラッキー達も駆け付けたので再度交戦。直後にテッチュウが放ったメタルデスワームも加勢、そちらにシシレッドとホウオウソルジャーが向かったので残ったオオカミブルー・カメレオングリーン・ワシピンク・カジキイエローと対峙するが全く敵わず、配下をアッサリ片付けられた上でメタルデスワーム共々追い込まれてしまう。
そしてメタルデスワームがソルジャーのフェニックスエンドを喰らった傍ら、残りのキュウレンジャー5人が放ったオールスタークラッシュ(※発射時の姿を見て「いけてるわ」と呟いた)から逃れようとするが間に合わず直撃、敗北。
しかし直後にヒカエオローを果たし、「まだだ!視聴率は諦めん!」と叫びつつメタルデスワーム共々巨大化。更にはモライマーズロボも加勢させた上、地上に残った配下に「今度は怪獣映画だ!」と言ってトラナキャメラを回す様指示する。
これに対しキュウレンジャーとツルギもキュウレンオー・リュウテイオー・ギガントホウオーを同時に繰り出し3対3に。メディアツヨインダベーはリュウテイオーと対峙するもまるで敵わず圧倒されてしまう。
そのまま最後は、キュウレンオーメテオブレイクとリュウテイオーメテオブレイクを纏めて喰らい、「テレビマン、現場で死ねればこれ本望ッ~!!」と断末魔を残して爆散。巨大戦に参加した3体の中で真っ先に退場した。彼の遺作となった地上からの巨大戦撮影(怪獣映画)が撮れたかどうかは不明。
インダベーが持っていたトラナキャメラは『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場したアンテナバンキの部下である蛮機兵ウガッツが用いたカメラの流用である。
ミクロツヨインダベー
「ボクはナーガ・レイ地区担当、ミクロツヨインダベーだ!邪魔はさせない!」
「巨大ミクロツヨインダベーだ〜!」
役職/ダイカーン(ナーガ・レイ地区担当、アキャンバーの部下)
身長/0.9mm(ヒカエオロー身長:187cm)
体重/810mg(ヒカエオロー体重:168kg)
装備/チーサ遺伝子
Space.31に登場。
フクショーグン・アキャンバーの手でナーガ・レイの体内へ送り込まれていたダイカーン。見た目は通常のツヨインダベーだが、青い体色に血を思わせる模様や線が入り交じっており、さながら静脈と動脈が混ざった様なカラーリングになっている。身体を縮小化する技を編み出した事でダイカーンの位に伸し上がり、彼より抽出した『チーサ遺伝子』を組み込んだインダベー達も同様に縮小化可能。キョダインロウは右腰に下げている。
アキャンバーの感情を暴走させる能力のカラクリは、彼等をミクロサイズ化させてターゲットの脳に潜り込ませ、脳を直接刺激させていた為。特にアキャンバーが直々に狙いを付けていたナーガへあてがわれたのがミクロツヨインダベーで、ナーガの本来の心を封印する事で脳への寄生を完了。
そしてここを支配地区とし、ナーガの中に眠っていた“怒り”の感情を歪めて増幅、ダークナーガとして表層化する事で宿主を乗っ取り、キュウレンジャーを心身両面より苦しめる圧政を行った。
仮に脳内部へ攻め込まれたとしても、宿主のマイナス感情を具現化する能力を活用して宿主を乗っ取った人格を実体化、自身の尖兵として戦わせる事が可能である。
因みにチーサ遺伝子は身体を縮小化する“だけ”なので、等身大サイズに戻るには携行しているキョダインロウによりヒカエオローを行う。直接戦闘ではバズーコンを使わず両手から光弾を放って戦うが、自身の実力は低い。
一人称は『ボク』で、バランスがダークナーガと戦っている際は手を叩いて囃し立てる等、やや子供っぽい性格。
ナーガ以外にアキャンバーが感情を暴走させた人達を徹底的に調べ上げたバランスがその仕組みを看破、ナーガの体内へ侵入する作戦をラッキーと共に実行して脳内部へ侵入して来たのに呼応して姿を現す。封印したナーガの本来の心を開放しようとした2人に対しダークナーガを具現化させて対抗、ナーガの体内故に全力で動けない相手を攻め立てる。
しかし手傷を負いながらも諦めないバランスや体外からのハミィを始めとした他のキュウレンジャーの呼び掛けで、封印されていたナーガの本来の心が復活。彼にダークナーガを倒されてしまい、彼もシシレッドの一撃を受けて敗走。ナーガの体内から脱出せざるを得なくなる。
脱出後、ヒカエオローにより等身大サイズに巨大化しアキャンバーと合流(出現場所がアキャンバーの前だったので「私にかぶんないでよっ!」と横へどかされた)、復帰したナーガを加えたキュウレンジャー6人(シシレッドオリオンにゴールド・シルバー・グリーン・イエロー・ソルジャー)と交戦。ミクロツヨインダベーは怪盗BN団コンビ(テンビンゴールド・ヘビツカイシルバー)と直接対決、両手からの光弾を連射して戦うも2人のコンビネーションに敵わず押される。
おまけに抜群のコンビネーションを見せ、2人して久々に「アゲポヨ、ウェ~イ!」をやったBN団コンビに「こっちはサゲポヨ~!!」と激昂して突進するも、その隙を見逃さなかったコンビから至近距離でオールスタークラッシュを撃ち込まれて敗北する。
しかし、あれだけの攻撃を受けても生きており、ヘビツカイメタルの力を自分の物としたナーガに一矢報われたアキャンバーが撤退した直後、「まだ、負けな~い!! 怒りが生んだ憎しみの力を思い知れ~ッ! さよなら~…」と断末魔を叫びながら巨大ヘビツカイメタルを召喚し、爆死。
巨大ヘビツカイメタルは対抗して繰り出されたキュータマジンを身軽な動きで翻弄する物の、一時キュウボイジャーを分離したBN団コンビの合体技『ハッピースプラッシュ』を浴びて転倒。その隙にキュータマジンメテオブースターを喰らい爆散、消滅した。
Space.24のギャブラー以来、久々に登場したダイカーン(フクショーグンの部下)である。
巨大化アイテムで等身大サイズになる姿は忍風戦隊ハリケンジャーの復活忍者バンパ・イヤーンを彷彿とする他、元の面影が無い姿へ巨大化を遂げるのは侍戦隊シンケンジャーのオボロジメ(三の目)を思い起こさせる。
頭部のサイズがツヨインダベーと比べて一回り小さいのは、アトラクション用に使用されていた物をリペイントした為である。
声を演じる太田氏は海賊戦隊ゴーカイジャーで行動隊長シカバネンの声を演じた事がある。
オーモ・インダベー
劇場版に登場。
これまでのダイカーンに成り上がって改造されたツヨインダベー達とは違い、最初から性能強化のDNA手術と特殊能力を付与して製造された高級クラスの個体。
詳細は該当記事を参照。
余談
モチーフは3メートルの宇宙人。スーツはマスク・胸当て装備個体がモーレツヨインダベー、兜・鎧装備個体はメシウバインダベーがオリジナル。これらをリペイントしたり、パーツを差し替えしての流用が多いので、一度に計2体の登場が限度である。
モーレツヨインダベーのモチーフは『Oh、モーレツ』と言うフレーズで一世を風靡したガソリンスタンドのCMに出演した小川ローザ氏の服装。マスクを見るとリトルグレイに見えるデザインをしている。
一方のメシウバインダベーのモチーフは縄文時代後期に関東圏等で作られたとされるミミズク土偶で、奇妙な髪型と耳飾りを付けた特徴的なシルエットから宇宙人を模して作られたと言われる事がある。
声優は特撮に初出演の声優が起用されている傾向がある。
メシウバインダベーは特命戦隊ゴーバスターズのカラテロイド以来5年ぶりにJAE所属のスーツアクターが声を担当した一般怪人となった。
関連タグ
ウーラーボーマ、銀河忍者バツラギン、邪悪竜、臨獣拳士、ビューティフルゾリー魔ー:歴代戦隊における、“戦闘員から成り上がった一般怪人”達。
使い魔(魔法少女まどか☆マギカ):成長すると一般の敵と同等の存在になれる可能性のある戦闘員。