概要
フクショーグンの一人アキャンバーの策略で、感情を歪まされダークナーガとなったナーガ・レイが、ダークセイザブラスターとダークキュータマで変身(ダークチェンジ)した姿。
パーソナルカラーは銀色と紫色。
頭部のコブラの模様の目と口に赤い色が付き、胸のエンブレムが蛇の眼になった他マフラーと腰布を纏っている。
胸の蛇の眼からは辺り一面を薙ぎ払い大爆発を起こす強力なビームを放ち、マフラーは蛇の様に自在に動き敵を拘束する。また超能力も強化され、相手の動きを止めるのみならず強引に操る事もできる模様。
ナーガ側の凶暴さやキュウレンジャー側が嘗ての仲間に手を出せない事も相まって、高い戦闘力でキュウレンジャーのメンバー達を圧倒した。
正義の戦士として
Space.31後半にて、正気を取り戻し怒りの感情を制御できる様になったナーガが、実質的な強化形態として用いることになった姿。テレビ朝日の公式サイトや関連書籍では「正義のヘビツカイメタル」「ヘビツカイメタル(正義)」等と呼称されている。
セイザブラスター・頭部のコブラ・胸のエンブレムがヘビツカイシルバー時の物に戻り、見た目としてはシルバーがマフラーと腰布を纏い、ブラスターにダークキュータマを装填している形となる。
エンブレムが元に戻った事に伴いビーム能力は消失したが、戦闘力はシルバー時よりも高い。
以前の凶暴さこそ無くなったが普段より幾らかアグレッシブな動きを見せ、言動も幾らか感情が昂った物になる(ダークキュータマがナーガ自身の感情に由来する為、本人と無関係に影響を受けるヒカリキュータマ時程極端な変化ではない)。
ただし、元々怒りの沸点が高めなナーガは本気で怒る頻度が低く、チェンジに必要なダークキュータマを顕現させるシチュエーションは限られている(もっとも、生みの親であるアキャンバーはSpace.35でこの条件を自ら満たしてしまいナーガに引導を渡されている)。ただそこまで問題という訳でもなく、感覚に慣れてきたのかナーガ自身の成長からか、終盤では変身の方もある程度融通が効いていた。
元がジャークマター側の力な為か独自の「○○スター」の名は持っておらず、他のメンバーに倣って名乗る必要が生じた際はシルバーと同じ「サイレントスター」を用いている(Space.44以降)。
使用アイテム
- ダークキュータマ
悪に染まったナーガからの闇の力で、ヘビツカイキュータマが変化したキュータマ。
ベース部分が紫色、玉部分が黒色に変更され、模様は禍々しい手になっている。
ヘビツカイキュータマが復帰した後も、怒りの感情を制御して任意でダークキュータマに変化させ強化変身する事が可能。
- ダークブラスター
ダークキュータマからの闇の力を受けて、セイザブラスターが変化した変身アイテム。
アッパー気味なメロディだった変身音声は無限音階風の不穏さを感じる物へ変化している。黒と紫に染まっている他、銃口が三連装だったオリジナルに対し、こちらは五連装に増えている。
ヘビツカイキュータマの復帰時に元へ戻った。
- ダークシックル
使用するキューザウェポン。こちらも各部が黒と紫に染まっている。
キュウレンジャーへの復帰時に元に戻り、以後は通常のキューシックルを使用している。
- ブラックホールキュータマ
闇の破壊エネルギーを有したキュータマで、必殺技専用。
他の使用アイテムと異なり闇に染まる前の素体が無い為、唯一の純ジャークマター産アイテムと言える。ダークキュータマと同じカラーリングだが、模様は暗黒の渦(ブラックホール)になっている。
その生成経緯からか、ナーガがキュウレンジャーに復帰した後も引き続き彼の手元に残っており、Space.42ではジャークマター本拠地にあったプラネジューム爆弾への対抗策として持ち出された(ブラックホール発生装置に使われた為、現在は既に手元を離れていると思われる)。
なお、純ジャークマター産でありながらキュウレンジャーの正規装備、及びそれを開発したリベリオン製の装置でも問題無く動作する事から、ジャークマター内にキュータマの事を熟知した人物が居る事を示す地味な伏線にもなっていた。
固有技
- オフューカスインパクト
キューシックルにダークキュータマを装填して発動。
刃部分から紫色の斬撃を放つ。
- メタルオフューカスクラッシュ
ダークブラスターへブラックホールキュータマを装填して発動。
闇の破壊エネルギーをオールスタークラッシュの動作から発射する。
キュウレンジャーに復帰直後、セイザブラスターとブラックホールキュータマ(必殺技専用)で発動。シシレッドオリオンのインフィニッシュブラストと共に放ちアキャンバーへ一矢報いた。
- メタルオフューカスインパクト
オフューカスインパクトの上位技で、ダークキュータマを装填したキューシックルで十文字斬りを繰り出す。この技でアキャンバーに止めを刺し、因縁に決着を付けた。
関連タグ
ゴセイナイト:同じく敵の手によって悪に堕ち、闇の戦士となってしまった戦隊キャラ。
邪悪シルバー:後年登場した戦隊シルバーの闇堕ち形態。ただしこちらは不可抗力に近い洗脳であり、1エピソード内で闇堕ち状態が解除された。
奇縁にも、演じたスーツアクターがシシレッドと同じな他、洗脳を施した人物のスーツアクターがヘビツカイシルバー/メタルと一致する。
ドントラボルト:こちらも闇堕ちシルバー。だが、これは性格の変化によるもの。のちに正義の味方になるのが共通。
トゥルーブレイブ:超スーパーヒーロー大戦でナーガ=ヘビツカイシルバーと共演した仮面ライダーブレイブの前に敵として立ちはだかったもう一人のブレイブ。
ただし、こちらはブレイブに倒される事を変身者が内心望んでおり、それが最終的に果たされた際は最期を受け入れて敗北した。
そしてブレイブはエグゼイド本編後半、もう一人の自分の姿に似た最強形態を得る事となる。
ダークマーキュリー:美少女戦士セーラームーン(実写版)で、セーラーマーキュリーが闇落ちした姿。コンプレックスを敵に付け込まれた点が共通。
野性大解放/ジュウオウホエール←シシレッドオリオン/ヘビツカイメタル→パトレンU号/スーパールパンレンジャー/スーパーパトレンジャー