概要
宇宙戦隊キュウレンジャーに登場する惑星星系の1つ。カローはサザンキングが担当。
宇宙幕府ジャークマターの本拠地、惑星サザンクロスが属する星系である。
本拠地だけあって擁する戦力も他星系の比では無く、更には星系全体を強力なバリアが包んでおり、侵入は困難を極める。
だがショーグン・ドン・アルマゲ(の内部に潜む者)にとって、この星系にあるジャークマターの本拠地は最終的に宇宙ごと破壊する予定であった。惑星サザンクロスのコアにはこれまでに全宇宙からモライマーズを使って集めたプラネジュームが注ぎ込まれており、惑星自体が宇宙を破壊するプラネジューム爆弾へと改造されていたのだ。
しかしSpace.41でキュウレンジャーが星系を覆うバリアを破壊した上でサザンクロスに攻め込んで来た後、Space.43でアルマゲ(分身)を含めた主な戦力が壊滅した為アルマゲの判断でプラネジューム爆弾が起動。だが中枢部にあらかじめキュウレンジャーが仕込んでいたブラックホール発生装置の(とある人物の自己犠牲を払った)起動により爆発のエネルギーがブラックホールに飲み込まれた為、宇宙の破壊は免れた。
その後、キュウレンジャーが知ったアルマゲの真の目的をホシ★ミナトを介する形で知った、ジャークマターのカローやダイカーン達権力層はアルマゲへの忠誠心を失い次々と離脱、組織としてのジャークマターは瞬く間に崩壊した。
防衛状況・配備戦力
事実上の本拠地であると同時に、密かに宇宙破壊の起点として想定される矛盾した意図により、プラネジューム爆弾となった惑星サザンクロスの中心(コア)に近付く程防衛網が薄くなる布陣になっている様子(※戦闘での流れ弾で爆弾が誤作動して起爆する危険があるので)。
最もただコアへ一直線に突入しても、最悪プラネジューム爆弾を強制起動する手段を取られるので、爆発時の後処理手段を持っていなければ結局宇宙ごと吹き飛ばされる結果になってしまう。
それ故に、ナーガがサザンクロスの情報と共にブラックホール発生装置の元になるブラックホールキュータマを携えて復帰したのはキュウレンジャーに取って大きな僥倖であり、突入作戦と同時進行で発生装置を突貫で製作、本拠地を攻略し宇宙を救う手段を整えられてしまった。
そしてこのブラックホールキュータマは純ジャークマター製の代物で、かつてフクショーグン・アキャンバーが洗脳したナーガに支給したアイテムでもあった為、彼女は結局ナーガを通して敵に塩を送ってしまったと言えよう。
一方、宇宙破壊を行う予定は中枢部を除いたジャークマター構成員へは当然伏せられていて、その都合で防衛戦力の殆どは無数の量産戦力を当てており質より量の状態。
流石に要所へは実力者を配置しているが、いずれも『過去の売国行為で多くの他者より憎しみと恨みを買って表舞台に立てなくなった裏切り者』(防衛施設『ヘルズゲート』門番)『フクショーグン達の残骸を元に急遽建造された防衛兵器』(コア目前宙域担当)と、脛に傷がある経歴持ちでアルマゲから捨て駒としか扱われてないのが露骨に見て取れる。
その一方、アントンブレインの運び役としてここへと招聘されたと思われるメカマーダッコは、キュウレンジャーとの攻防戦の果てで宇宙破壊を行おうとするアルマゲの目的を聞かされて激しく動揺。しかし何も知らないままここまで来てしまったので事実上退路を断たれ、なし崩しにアルマゲよりキュウレンジャーを足止めする役目を押し付けられた挙句完全敗北・戦死。
再生能力も失った身で深く後悔しながら散っていく彼女の最後は、アルマゲへいい様に使われてしまったジャークマター構成員達の現実を象徴するかの様だった。
関連タグ
イカーゲン、サザンキング:この星系の出身宇宙人であるショーグンの刺客とカロー。後者はかつてこの星系を支配していた王だったが、侵略して来たジャークマターには勝てないと勝手に判断、民を捨てて自分一人がジャークマターに寝返った最低の卑怯者であり、この星系に宇宙を破壊する爆弾が置かれる原因を作った。
前者はそんな王に捨てられた民の一人で、その経緯もあってかカローには従わなければならない自身の地位に内心不満があったらしく、その指揮下に入る事を拒む仕草を見せた。