概要
ミナミジュウジ座系の惑星にして、ドン・アルマゲを含む宇宙幕府ジャークマターの中枢メンバーが潜伏する事実上の本拠地。(元)統治者はサザンキングだが、現在は星の中心部に向かう通路を閉鎖する施設・『ヘルズゲート』の門番を担当している。
そもそもこの星が在るミナミジュウジ座系には強力なバリアが張られており、アンドロメダ・ケフェウス・ペルセウス・カシオペア4つのキュータマのキューエナジーで再現した結界破りの術でなければ破れない。当然結界破りを妨害すべく、無数に配備されたジャークマターの防衛戦力を乗り越えねばならないが、後述するプラネジューム爆弾の誤作動を防止する為か中心部に進むほど守りが薄くなっている様子。
バリアを破り、到着した惑星地表にあるヘルズゲートの警備を突破、開通した地殻を貫くトンネルを通れば、地核部分の空洞に築かれた都市群を流用したジャークマターの本拠地へと侵入出来る。恐らく都市部分は無人だろうが照明系統は生きており、突入時にはさながら惑星の中にある宇宙といわんばかりの煌びやかで圧巻の光景が広がった。
ここへ辿り着く為、キュウレンジャーが力を蓄えるべく長く滞在した惑星チキュウは色々な意味で『宇宙の箱庭』と呼ぶべき場所であるのが示唆されているが、対してこちらは宇宙のほぼ全土を支配しているジャークマターの自尊や傲慢等を遠回しに誇示した光景とも言えるだろう。
そして都市部分の中心に浮かぶ、惑星の心臓部であろうコアこそがジャークマターの本丸にして、宇宙中の惑星からモライマーズで収奪して蓄積、高濃度に圧縮された大量のプラネジュームをエネルギー源とする、宇宙を無に帰す為の『プラネジューム爆弾』である。
攻防戦の末、防衛線がキュウレンジャーに破られると判断したアルマゲ(及びその中に潜む者)が爆弾を起動するも、カウントダウンの合間に怪盗BN団がブラックホールキュータマを基に突貫制作した“ブラックホール発生装置”を爆弾内に据え付けられる。
そして爆発の瞬間、故障した時限装置の代わりにアスラン王が自らの命を引き換えとして直接装置を起動。発生したブラックホールに爆発エネルギーが吸い込まれ、辛くも脱出したキュウレンジャーの目の前で爆発エネルギー諸共消滅した。
こうして宇宙破壊は失敗に終わり、アルマゲは分身を残してサザンクロスからいち早く撤退していたも、使える手駒の殆どを本拠地諸共失う羽目に。
またそこでキュウレンジャーが知った自身の目的を宇宙中に伝えられた結果、組織ネットワークの要点を担っていた無数の権力層が一斉に心変わりを起こして離脱。組織としてのジャークマターがあっという間に自壊する顛末も招いてしまった。
関連タグ
ドン・アルマゲ(及びその協力者)、アントン博士、フクショーグン:本惑星に潜伏していたジャークマター中枢部の面々。
メカマーダッコ:何度もキュウレンジャーと交戦した経歴が縁となってこの星にやって来るも、結局はここが死地となってしまった。